佐藤ことぶきのレース通信

【FIM世界耐久選手権】EWC 3年目を迎えるチーム・エトワールに鳥羽海渡と豊島怜が新加入!

【FIM世界耐久選手権】EWC 3年目を迎えるチーム・エトワールに鳥羽海渡と豊島怜が新加入!

●文:佐藤寿宏(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:Team Étoile | チーム・エトワール

ワールド経験者と全日本ホープが加入!

FIM世界耐久選手権(EWC)を戦っているTeam Étoile(チーム・エトワール)が2026年のライダーラインナップを12月12日(金)に発表しました。

2024年よりEWCにフル参戦を開始し、3年目を迎える2026年シーズンは、チームで最古参となる大久保光をエースライダーに、新加入の鳥羽海渡を第2ライダー、チーム2年目の伊藤元治を第3ライダー、やはり新加入となる豊島怜を第4ライダーに起用。4名中2名が新加入のライダーとなりました。

チーム3年目の大久保光がチームを牽引する。

市川貴志代表は、レース成績の追求、若手へのチャンスと人材輩出、そしてバイクレースの裾野拡大をチームの軸に置いており、初年度、2年目と常にとどまることなく、その目標に向けて歩みを進めています。BMW M1000RRで、SST(スーパーストック)クラスで最終戦までチャンピオン争いを繰り広げ、あと一歩のところまで来ています。2024年シーズンは、第1戦ル・マン24時間を初完走し、第3戦鈴鹿8耐では、クラス優勝を果たしました。当然、2026年の目標もSSTクラスのシリーズチャンピオンになります。

Moto3では優勝経験もあり世界で活躍してきた鳥羽海渡が新加入。

「2024年より10年計画で挑み始めたEWCへの参戦は、2026年で3年目を迎えます。3年目は、追いかけられる立場でシリーズ戦の戦略を考えられるよう“勝つために何ができるか”を徹底的に追求していきます。機材面、戦略面、チーム運営、あらゆる面で改善の余地を探し続け、2025年以上の結果を出していきたいと考えています。ボルドールで味わった悔しさを糧に、2026年こそSSTクラスでシリーズチャンピオンを獲得します」と市川代表はキッパリコメント。

全日本ST1000でヤマハで活躍してきた豊島怜が初のBMWで海外に進出。

新加入の鳥羽は、Moto3で長年活躍。2025年は、EWCとスーパースポーツ世界選手権を戦っていた。「チームエトワールで力を最大限に発揮できれば世界チャンピオンを狙えるという確信がありました。チームと共に世界の頂点を目指します」と思いは2026年シーズンに向かっている。豊島は、BMWに乗ることも鈴鹿以外のコースは初めてとなる。「いち早くチームの戦力となれるように、精一杯走ります。与えられた役割を全うし、チームの勝利に貢献していきたいです」と豊富を語りました。

チーム2年目となる伊藤元治。さらなる速さを見せてくれそうだ。

市川代表とは、知り合って10年以上になりますが、当初は、普通にもてぎでDE耐!やもて耐に参戦していたライダーでした。フランスに料理修行の経験があり、耐久レースのパドックではいつも手料理をご馳走になっていました。有名なソフトウェア企業の創始メンバーであり、その経験を活かしてゼロからチームを立ち上げて世界を目指す様は、ジャーナリストとして、とても興味のあるプロジェクトでもあります。3度目の正直で、SSTクラスで世界チャンピオンを獲る可能性は十分あるでしょう。チーム・エトワール、3年目のシーズンに期待しましょう。

鈴鹿8耐でクラス優勝を果たし笑顔を見せた市川代表(中央)。2026年は最終戦ボルドールで笑顔が見られるか!?

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