
冬のツーリングにおける最大の敵は、極寒の風だけではない。「蒸れ」も問題だ。厚着をして完全防備で走り出し、信号待ちや渋滞にハマった瞬間、あるいは道の駅で暖房の効いた店内に足を踏み入れた瞬間、ジャケット内部で不快な汗が噴き出す。そして再び走り出した時、その汗が急激に冷え、体温を芯から奪っていく。「動く前は寒いが、動くと暑くてムレやすい」。この冬のライディング特有のジレンマを解消してくれるウェアがワークマンから登場した。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ワークマン
「着る換気扇」サーキュレーターメッシュ
今回紹介するのは、2025年9月の発売からわずか2ヶ月半で累計3万枚を突破したという「サーキュレーターシリーズ」だ。最大の特長は、裏地に採用された「サーキュレーターメッシュ」にある。
通常、防寒ウェアやレインウェアは外気を遮断することに主眼が置かれるため、内部の湿気は逃げ場を失いがちだ。しかし、この独自メッシュは、ワークマンが得意とする防水・耐久撥水素材のアウターと連動し、衣服内に適度な空気の層を作り出してくれる。
これにより、身体から出る熱と湿気を循環させ、外部へと排出することが可能になった。まさに「サーキュレーター」の名に恥じない機能だ。
ライダーの動きに追従する「シェルジャケット」
そんなサーキュレーターシリーズのラインナップでまず注目したいのが、「耐久撥水サーキュレーター シェルジャケット」。価格は2900円(税込)。 このジャケット、「サイクルカット」が採用されているのだ。
本来は自転車用としての機能だが、これはバイク乗りにとっても大きな恩恵がある。前傾姿勢をとった際に背中が出にくいため、スポーツバイクやアドベンチャーモデルを操る際、腰回りの冷えを確実に防いでくれるのだ。
さらに、背中にはベンチレーションが設けられており、走行風を利用して効率的に換気が行える。フードにはスピンドルが付いており、バタつきを抑える配慮もなされている。カラーはネイビー、ブラック、ベージュの3色展開(ネイビーはSサイズなし)。街乗りから林道ツーリングまで、ラフに使える一着として重宝しそうだ。
耐久撥水サーキュレーター シェルジャケット
雨天走行の革命児「イナレム×サーキュレーター」
本格的な雨、あるいは雪中ツーリングを想定しているなら「イナレム(R)サーキュレーターレインジャケット」は見逃せない。価格は4900円(税込)。 ワークマンの高透湿防水素材として名高い「INAREM(イナレム)」と、前述のサーキュレーターメッシュが融合したこのモデルは、まさに「蒸れない防水ジャケット」の決定版だろう。
ライダーとして嬉しいのは、スタンドカラーとフードの2WAY仕様になっている点だ。高速走行時など、フードが不要な場面では収納してバタつきを防ぎ、降車時や雨天時にはフードを展開する。
この使い分けができるだけで、ツーリングの快適指数は格段に跳ね上がる。スタイリッシュなシルエットも確保されており、バイクを降りてそのまま街を歩いても違和感がないデザインに仕上がっている。
イナレム(R)サーキュレーターレインジャケット
ノーカラージャケットもあり、こちらは2900円。S~3Lのサイズ展開で、カラーは5色だ(アイボリーは3Lなし)。
「動けるベンチコート」という新提案
そして、今回のラインナップで最も異彩を放っているのが、「イナレム(R) サーキュレーターレインベンチコート」だ。価格は5800円(税込)。 通常、ベンチコートと言えば「動かない時に着るもの」というイメージが強い。レース観戦やキャンプ場での停滞時には最強だが、いざ動くと暑くて着ていられないのが常だった。
しかし、ワークマンはこの常識にもメスを入れた。「蒸れにくいものがほしい」というユーザーの声を拾い上げ、ベンチコートにもサーキュレーターメッシュを搭載。これにより、アクティブに動いても快適な「動けるベンチコート」が誕生したのだ。
中綿がたっぷりと入っていながら、衣服内の環境を快適に保つこのコートは、冬のキャンプツーリングでテント設営をする際や、ガレージでの作業着として、役立つだろう。
全国のワークマンで早めにチェック!
これら「サーキュレーターシリーズ」は、既存のワークマン店舗に加え、新業態の「WORKMAN Colors」など全国1082店舗で展開されている。
2900円からという圧倒的なコスパながら、「ムレ」という目に見えないストレスから解放させてくれる高機能ウェアの数々。完売する前に、近隣の店舗でその実力を確かめてみよう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(防寒対策)
接着剤なしでしっかり固定 実際にさまざまなグリップヒーターを触ってみると、案外気になるのはグリップの太さだ。発熱体を内蔵するためかさばるのは致し方ないないが、握り心地に違和感があるほど太いとライディン[…]
16か所発熱で走行中の冷えポイントを広くカバーする 冬の走行時にとくに冷えやすいのが、肩/背中/腹部などの体幹部である。本モデルは16か所にヒーターを内蔵しており、一般的な電熱ベストより発熱面積が広い[…]
コスパ全開の冬用インナーがここまで快適になるとは 冬用フェイスカバーと聞けば、息苦しさ/ムレ/メガネの曇りといった不安が先に立つ。それに対しカエディアのバラクラバは、通気性を確保したメッシュパネルと高[…]
バッテリーで発熱する「着るコタツ」で冬を快適に ワークマンの「ヒーターウエア」シリーズは、ウエア内に電熱ヒーターを内蔵した防寒アイテム。スイッチひとつで温まることから「着るコタツ」として人気が拡大し、[…]
「天然のエアコン」が汗冷えを防ぐ 厚着をしてバイクで走り出し、休憩がてら道の駅やコンビニに入った瞬間、暖房の熱気で生じる汗の不快感。そして再び走り出した直後、その汗が冷えて体温を奪っていく不安。ライダ[…]
最新の関連記事(ワークマン)
第1位:ワークマン「ペルチェベストPRO2」 猛暑を戦うライダーの救世主となったのが、ワークマンの「アイス×ヒーターペルチェベストPRO2」だ。最新の3代目モデルではペルチェデバイスが5個に増強され、[…]
1位:2500ccが小型二輪? 混乱しがちな免許と車両区分を整理 バイクの呼称には「通称」のほか「道路交通法」と「道路運送車両法」による区分があり、これが理解を難しくしている。たとえば、道交法では40[…]
開口部は“面ファスナー×バックル”の鉄壁仕様! まず注目したいのが、このルックス。 無骨でカッコいいロールトップスタイルだが、見た目だけじゃない。 開口部には面ファスナーとバックルのダブルロックを採用[…]
16日間で211万着の「メディヒール」が物量攻勢で復活 ワークマンが展開するPBリカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」シリーズが、いま爆発的なヒットを記録している。2026年、秋冬商戦に[…]
バッテリーで発熱する「着るコタツ」で冬を快適に ワークマンの「ヒーターウエア」シリーズは、ウエア内に電熱ヒーターを内蔵した防寒アイテム。スイッチひとつで温まることから「着るコタツ」として人気が拡大し、[…]
人気記事ランキング(全体)
「すり抜け」とは法律には出てこない通称。違反の可能性を多くはらむグレーな行為 通勤・通学、ツーリングの際、バイクですり抜けをする人、全くしない人、時々する人など、様々だと思います。しかし、すり抜けはし[…]
ZN6をベースに「新時代のトレノ」を具現化 東京オートサロン2026の会場において、ひときわ熱烈な視線を集めた車両がある。エアロパーツブランド「ResultJapan(リザルトジャパン)」が製作した『[…]
リビングでも猛牛の息吹を感じたいなら──ランボルギーニV10コーヒーテーブル 昔からクルマのエンジンをリサイクルしてテーブルや家具に再利用するアイデアはありましたが、主流はV8、ないしV6あたりではな[…]
くんかくんか……木の箱はジャパンの匂いがするぜぇ~! アッハハー! エンジンの上に蛇が巣を作ってたみたいだぞ! いや、ネズミっぽいぞ……? 41年も箱入り(動画公開時)になっていた新車のヤマハSR50[…]
Type Fが提示する圧倒的なワイド&ロースタイル トライクの創造から製造までを一貫して手がけているGORDON。「クオリティ&オリジナリティ」というポリシーを掲げており、ドイツ的な頑固な主張とアメリ[…]
最新の投稿記事(全体)
USB給電で「置くだけ」の簡単導入を実現 LumieHUDの設計において徹底して貫かれているのは、ユーザーの利便性だ。電源は汎用性の高いUSB(Type-A)給電を採用しており、シガーソケットから変換[…]
XRV650の登場から38年、エッセンスを受け継ぎながらDCTや電サスで武装する最新世代 ホンダ「CRF1100Lアフリカツイン」「CRF1100アフリカツイン アドベンチャースポーツ」の2026年モ[…]
1/9発売:スズキ GSX250R 4気筒などの高性能を競うライバルが多い中、低中速域の扱いやすさを重視した並列2気筒エンジンにより、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで真価を発揮する一台。2026[…]
ムートデザインに斬新のコントラストで切り裂くシェイプを形成 ご存じスズキのGSX1100S KATANAがデビューしたのは1981年。 当時の日本国内は750ccを超えるバイクの販売が認められていなか[…]
気楽に常用高回転を楽しめる原付2種モデルだからこそ、エンジンオイル交換に気を配りたい ホンダ横型エンジンの伝統でもある、粘り強くトルクフルな走りを現代に伝えているホンダモンキー125。スーパーカブ12[…]
- 1
- 2










































