
ジャパンモビリティショー2025(JMS2025)が11月9日まで開催中だ。WEBヤングマシンでは各メーカーのブースをひとつずつ紹介している。ヤマハブースは自立するモトロイド最新版から水素バイクまで未来感マシマシだ!
●文/写真:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ヤマハ
世界初公開! 3タイプのEVバイクが未来の二輪車シーンを牽引する!?
10月30日(木)から11月9日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されている「ジャパンモビリティショー2025」。ヤマハのブースでは「感じて動き出す」をコンセプトに、自立・自走する二輪車「MOTOROiD Λ(ラムダ)」を始めと白世界初披露のワールドプレミア6機種を含むプロトモデルなど16モデルを出展した。
二輪車をメインの商材としてリリースするメーカーのなかでもとりわけ広いスペースを設けていたヤマハのブース。プレスカンファレンスはヤマハ発動機と楽器のヤマハ発動機、ふたつの「ヤマハ」のものづくりスピリットを象徴する映像と、楽団とダンサーによるパフォーマンスからスタートし、報道陣の注目を集めた。
二輪車をメインの商材としてリリースするメーカーのなかでもとりわけ広いスペースを設けていたヤマハのブース。プレスカンファレンスはヤマハ発動機と楽器のヤマハ発動機、ふたつの「ヤマハ」のものづくりスピリットを象徴する映像と、楽団とダンサーによるパフォーマンスからスタートし、報道陣の注目を集めた。
2017年に発表した、自立してライダーに歩み寄る実験機「MOTOROiD」、2023年のヒトとマシンが呼応し合う「MOTOROiD2」に引き続き、今回のジャパンモビリティショー2025では「MOTOROiDΛ」を世界初公開。AI技術によって学習し、自ら成長する、独立した思考を持つモビリティの誕生だ。
ヤマハの設楽元文社長が壇上で紹介。
近い将来実用化しうる二輪車として注目したい世界初公開のコンセプトモデルがこちらの「PROTO BEV」。同社のスポーツモデルYZF-Rのようなデザインのボディに、大型バッテリーとモーターを搭載。新感覚の乗り味と扱いやすさを兼ね備えたスーパースポーツEVとなっている。バッテリーEVならではのリニアなスロットルレスポンスとパワフルでスムーズな加速性能を融合。シンプルな操作系と、スポーツ走行に集中できるHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)を実装している。
YZF-Rを彷彿させるレーシーなボディを持つバッテリーEVバイクのPROTO BEV。このモデルが実用化すれば、近い将来EVバイクのワンメイクレースも実現するかもしれない。
次に紹介するEVバイクは「PRORO HEV」。電動モーターと内燃機関を効率的なパッケージング技術で統合したハイブリッドEVで、都市部では静かに、郊外では力強い走りを楽しめる「FUN to LIDE」な車両になっている。独自のパワー&エネルギーマネジメント技術により、同車格比で燃費を35%以上低減させている。
ハイブリッドEVのPROTO HEV。ビッグスクーターとネイキッドをかけ合わせたようなシルエットのボディにヤマハ独自のパラレル・ハイブリッド(SPHEV)のパワーソースを搭載。多彩な走行モードを実現し、街乗りからワインディングまで楽しめるパッケージングとなっている。
ヤマハはさらにプラグインハイブリッドのEVバイク「PROTO PHEV」も発表。長年培われてきたヤマハの内燃機関の技術と最新の電動技術を融合させ、大型モーターサイクルの楽しみ方の拡張を研究したモデルになっている。内燃機関のエンジンは850ccの3気筒を搭載。スポーティな走りとハイブリッドならではの高い環境性能を兼ね備えた、ガソリンエンジンの可能性を追求したハイブリッドバイクになっている。
大型ネイキッドバイクのシルエットを持つプラグインハイブリッドバイク[PROTO PEHV」は850cc3気筒のエンジンをベースとしたプラグインハイブリッドのパワーソースを搭載。エンジンとモーターの駆動を切り替え、走行シーンに応じてEV走行やハイブリッド走行を切り替えることができ、スポーティな走りも可能としている。
このほか、トヨタと共同開発の水素エンジンを搭載したスクーター「H2 Buddy Porter Concept」(詳細は10月30日公開の本サイトにで紹介)や3輪パッケージのフルオープンEV「TRICERA proto」、eBike(電動アシスト自転車)の「Y-00B:Bace」「Bricolage」、電動車椅子や自動車用電動駆動ユニットなどのコンセプトモデルも発表。さらに2025年の鈴鹿8耐で活躍した「YZF-R1」やトライアル車「TY-E 3.0」といった競技車両や「TRACER9 GT+Y-AMT」などの市販車両も展示されていた。
このほかヤマハ株式会社がリリースするグランドピアノ「AvantGrand N3X
」やフィンガードラムパッド「FGDP-30 / FGDP-50」、エレクトリックドラム「DTX10K-X BLACK FOREST」など楽器や音響機器も展示。モビリティとサウンド、異なるふたつのヤマハが織りなし、発展させるものづくりの未来を、同社のブースからは垣間見ることができた。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
125ユーザーにもナナハンキラーRZ250の醍醐味を届けたい! 1980年にデビューしたRZ250は、世界チャンピオンを狙える市販レーサーTZ250の水冷メカニズムからモノクロス・サスペンションまで、[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
“マキシスポーツ”の系譜を受け継ぐAEROX E ヤマハはインドで電動スクーター2車を発表。このうち「AEROX E」は、ヤマハのマキシスポーツの系譜を受け継ぐ高性能電動スポーツスクーターで、ヤマハが[…]
ミリ波レーダーと各種電制の賜物! 本当に”使えるクルコン” ロングツーリングや高速道路の巡航に便利なクルーズコントロール機能。…と思いきや、従来型のクルコンだと前方のクルマに追いついたり他車に割り込ま[…]
最新の関連記事(モーターサイクルショー/モーターショー)
【ハイパーモタードV2/SP】史上最高のパワーと速さを身につけた新型ハイパーモタード 新型ハイパーモタードは、先代950からフルモデルチェンジがなされ、最新スペックのV2エンジン、そして新設計のモノコ[…]
「伝統と革新」をテーマに、カワサキの原点たるモデルと水素エンジンバイクを展示 10月30日(木)から11月9日の会期中に、101万にも及ぶ来場者を記録して閉幕した「ジャパンモビリティショー2025」。[…]
世界のバイクメーカーをビビらせた初のアドベンチャーモデル オールドファンならご存じのBSAはかつてイギリスで旋風を巻き起こしたバイクメーカー。ですが、1973年には一旦その幕を下ろし、2016年にイン[…]
2023年からV4エンジンの開発は始まっていた CFMOTOは、すでに2023年のEICMAでスーパースポーツ向けV4エンジンのプロポーザルを行っており、昨年はV4搭載マシンのモックアップモデルを展示[…]
3気筒と変わらない幅を実現した5気筒エンジンは単体重量60kg未満! MVアグスタはEICMAでいくつかの2026年モデルを発表したが、何の予告もなく新型5気筒エンジンを電撃発表した。その名も「クアド[…]
人気記事ランキング(全体)
足着きがいい! クルーザーは上半身が直立したライディングポジションのものが主流で、シート高は700mmを切るケースも。アドベンチャーモデルでは片足ツンツンでも、クルーザーなら両足がカカトまでベタ付きと[…]
[A] 前後左右のピッチングの動きを最小限に抑えられるからです たしかに最新のスーパースポーツは、エンジン下から斜め横へサイレンサーが顔を出すスタイルが主流になっていますよネ。 20年ほど前はシートカ[…]
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
400で初のV4でもホンダ・ファンは躊躇なく殺到! 1982年12月にリリースされたVF400Fは、このクラスでは12,500rpmの未経験な超高回転域と0-400mを13.1secという俊足ぶりもさ[…]
最新の投稿記事(全体)
読者プレゼントのご応募はヤングマシン電子版1月号より 今、話題のアニメ&漫画『終末ツーリング』。 ライダーのツボを突く描写が盛りだくさんで、舞台は荒廃した終末世界ながら、国内ツーリングガイドとしても楽[…]
防寒と天候対策を両立させた構造 本製品はヤギ革を使用したロングタイプのウインターグローブであり、裏地にはボア素材を採用している。肌に触れる部分が柔らかく、指先が冷えやすい冬季の走行において保温を補助す[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、さらにはツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
発熱により脚全体の冷えを抑えやすい構造 「EK-113」は、車両の12V電源を利用する電熱インナーで、太ももや腰まわりなど冷えやすい部分を効率よく温める設計だ。冬の走行中は下半身の冷えが疲労に直結しや[…]
「マスダンパー」って知ってる? バイクに乗っていると、エンジンや路面から細かい振動がハンドルやステップに伝わってきます。その振動を“重り”の力で抑え込むパーツが、いわゆるマスダンパー(mass dam[…]
- 1
- 2










































