RS11の後継モデルがついに登場!

ブリヂストンが新スポーツタイヤ「BATTLAX RACING STREET RS12」2026年2月に発売

ブリヂストンが新スポーツタイヤ「BATTLAX RACING STREET RS12」2026年2月に発売

ブリヂストンは、モーターサイクル洋プレミアムタイヤ「BATTLAX RACING STREET RS12((バトラックス レーシング ストリート アールエストゥエルブ)」を欧米向けに2026年1月、日本向けに2026年2月より発売すると発表した。商品コンセプトは「From Circuit to Street」で、高いドライブリップを発揮する。


●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ブリヂストン

ドライグリップを最大化した公道用タイヤ

2020年の年初に発売され、各メーカーのスーパースポーツマシンにOEM装着されてきたレーシングストリートRS11に後継モデルが登場した。

新作のバトラックスレーシングストリートRS12(BATTLAX RACING STREET RS12)は、コンパウンド、パターン、構造の全てが新設計になり、一般公道用「BATTLAX」のラインアップの中で最も高いドライグリップ性能を発揮する「断トツ商品」を標榜する。

前後ともコンパウンドはレース用タイヤ開発技術を反映し、グリップ性能だけでなくウォームアップ性能など全方位に向上したが、特にグリップ持続性脳は飛躍的と言っていいレベルで前作を上回る。

パターンは溝比率を変更したが、中央から浅いバンク領域までを前作RS11と同等かやや溝が多めの比率としたがら、深いバンク角の領域~エッジ部分は完全にスリック化。公道レギュレーションに準拠しながら思い切ったドライグリップ追求型になっている。

また、構造についてはフロント用に世界最高峰レースで使用実績のある新構造「HE-MS BELT」をBATTLAXの市販用タイヤとして初めて採用。伸縮性に優れたベルトがタイヤの接地圧を均一化することで路面追従性を向上し、さらなるグリップ強化に貢献する。公開されたグリップ性能のグラフでは、特に強いブレーキング時にも旋回力を発揮し続ける性能に長けているようだ。

これらにより、総合性能比較のレーダーチャートでは全方位で前作RS11を上回り、さらにハンガリーのテストコースではラップタイムを0.7%短縮したという。

発売サイズは従来のRS11と同様に、フロント用120/70ZR17、リヤ用180/55ZR17、190/55ZR17、200/55ZR17が用意される。発売日は欧米が2026年1月1日、日本が同2月1日となっている。

BATTLAX RACING STREET RS12

BATTLAX RACING STREET RS12((バトラックス レーシング ストリート アールエストゥエルブ)

発売は前後で計4サイズ。価格は未発表だ。

新設計のパターンを採用したことで見た目にも一新。リリースには明記されていなかったが、溝の一定の太さではなく“インゲン豆のような形状”にして排水性を向上する“パルスグルーブ”的な考え方も見て取れる。

前後ともレース用タイヤ開発技術を反映した新コンパウンドを採用。パターン、構造も新設計だ。

赤い線の部分が新作RS12。フルバンク領域はスリック状になっているのがわかる。

新構造のHE-MS BELTは、従来のMS BELT(モノスパイラルベルト)に対してより高伸縮性を持たせたことにより、接地圧の均一化による追従性向上、グリップ性能向上に寄与する。強いブレーキング時の旋回力(右のグラフの右端部分の赤い線)に注目だ。

ドライグリップを中心に全方位で前作RS11を上回る。サーキット走行のラップタイムも短縮しているほか、グリップ持続性脳の向上には目を見張る。

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