
カワサキは、東京ビッグサイトで10月31日から一般公開される「Japan Mobility Show 2025」の出展概要を発表した。カワサキブースは「伝統と革新」をテーマに、ワールドプレミアモデル2機種、ジャパンプレミアモデル3機種を展示する。ほかにも「W」60周年記念やビモータ、水素関連などさまざまな展示がされる予定だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
世界初公開の2機種はいずれもモーターサイクル
カワサキが発表したジャパンモビリティショー2025出展モデルで確定しているのは、日本初公開となる「Z1100 SE」、スーパーチャージドエンジンを搭載したオフロード四輪車「TERYX5 H2 DELUXE」と電動四輪「NAV 4e LIMITED」のほか、国内市販モデルの「ニンジャ1100SX SE」「W800」「W230」「メグロS1」「KLX230シェルパS」、そして歴史車として「650-W1」の合計9車だ。これにビモータ「テージH2テラ」「KB998リミニ」も加わり、さらに水素関連が展示される。
カワサキブースのイメージ
とはいえ気になるのは、内容が未発表の「ワールドプレミアモデル2機種」だろう。トップ画像はカワサキが配布したカワサキブースのイメージ画像を明るく加工したものだが、レトロスタイルのネイキッドが複数並べられているのが判別できる。
これを推理するならば、まず市販車として並べられるもののうち、人気車にもかかわらずラインナップから外されているZ900RSが新型に切り替わるという説が有力だろう。2017年秋の発表から2024年まで大型バイクの販売ランキング1位をひた走る、カワサキきっての人気モデルが展示モデルのリストに挙がっていないのは不自然といえば不自然。
ベースモデルのZ900は2025年モデルで新型に切り替わっており、エンジンは電子制御スロットルの採用などで中速域を強化するとともに、双方向クイックシフターやターンバイターンナビゲーション、クルーズコントロールなどを新採用している。もちろん欧州では最新のユーロ5+に適合しており、これをベースとしたZ900RSが少なくともユーロ5+に適合したモデルに切り替わるのは想像に難くない。
現行モデルの優れたデザインに変更を加えるかはわからないが、ホンダが発表したばかりのCB1000Fを迎撃すべく万全の態勢を整えていくはずだ。
『伝統と革新』に“マッハ”の名はどう!?
もうひとつ、壇上の奥に見える白×赤のツートーンと思われるネイキッドバイクも激しく気になるところ。もちろんカワサキ配布のものはイメージを想起させるための画像にすぎず、これが最終稿ということもないだろうが、それゆえに想像を膨らませずにはいられない。
2015年にはミラノショーで「CONCEPT SC-02」を名乗るイメージスケッチを公開し、これがスーパーチャージドエンジンを搭載する“新生マッハ”になるのではとファンはザワついた。
そして2024年7月にカワサキは「2ストロークエンジン」と題した特許を公開し、一般的なモーターサイクル用の2ストロークエンジン構造とは異なる2スト+ターボという新機軸がファンの度肝を抜いた。
さらに、2025年1月末にはカワサキUSAがSNSで『We Heard You. #2Stroke #GoodTimes #Kawasaki』なるポストを短い動画とともに投稿した。動画は「カワサキよ、2ストロークを復活させてくれ!」といったSNS上での数々の投稿を紹介し、これにカワサキが『WE HEARD YOU』と応えるもの。その内容やハッシュタグの付け方から、カワサキが2ストロークエンジンを復活させる予告と見て間違いないだろう。
これがジャパンモビリティショー2025の世界初公開モデルになるとしたら……。もうロマンチックが止まらない。
その答えは10月29日のプレスデーには明らかになるはず。答え合わせが楽しみで仕方がない!
【KAWASAKI CONCEPT SC-02】’15年のミラノで披露されたイメージスケッチ。公式の説明は一切ないが、3気筒らしく、タンクのエグレや2本出しマフラーがマッハIIIとソックリだった。
↓こちらは2025年1月25日にカワサキUSAがXにポストしたもの。
We Heard You. #2Stroke #GoodTimes #Kawasaki pic.twitter.com/NuZt4GiLq7
— Kawasaki USA (@KawasakiUSA) January 25, 2025
カワサキの2ストロークに関してまとめたものは下記を参照↓
カワサキUSAが予告動画を公開!!! カワサキUSAがXで『We Heard You. #2Stroke #GoodTimes #Kawasaki』なるポストを短い動画とともに投稿した。動画は「カワサ[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
Z900RS歴代カラー系統譜 Z900RS CAFEは、Z900RSがデビューした翌2018年3月に登場し、独自のビキニカウル、ローハンドル、専用シートによってカフェレーサースタイルを確立したモデルだ[…]
ミリ波レーダーと各種電制の賜物! 本当に”使えるクルコン” ロングツーリングや高速道路の巡航に便利なクルーズコントロール機能。…と思いきや、従来型のクルコンだと前方のクルマに追いついたり他車に割り込ま[…]
伝統の「火の玉/玉虫」系統 Z900RSのアイコンとも言える、Z1/Z2(900 SUPER 4 / 750RS)をオマージュしたキャンディ系カラーリングの系統だ。 キャンディトーンブラウン×キャン[…]
大型ウイングレット装備とともに戦闘力を向上! カワサキは欧州と北米で「ニンジャZX-10R」シリーズの2026年モデルを発表。サーキットパフォーマンスと公道での実用性を両立するスーパースポーツがさらな[…]
最新の関連記事(Z900RSシリーズ)
Z900RS歴代カラー系統譜 Z900RS CAFEは、Z900RSがデビューした翌2018年3月に登場し、独自のビキニカウル、ローハンドル、専用シートによってカフェレーサースタイルを確立したモデルだ[…]
伝統の「火の玉/玉虫」系統 Z900RSのアイコンとも言える、Z1/Z2(900 SUPER 4 / 750RS)をオマージュしたキャンディ系カラーリングの系統だ。 キャンディトーンブラウン×キャン[…]
「伝統と革新」をテーマに、カワサキの原点たるモデルと水素エンジンバイクを展示 10月30日(木)から11月9日の会期中に、101万にも及ぶ来場者を記録して閉幕した「ジャパンモビリティショー2025」。[…]
全身ブラックアウト! 国内ではスタンダード的な位置づけに 「Z900RSブラックボールエディション(Black Ball Edition)」を初生撮り! カワサキがジャパンモビリティショー2025で展[…]
火の玉「SE」と「ブラックボールエディション」、ビキニカウルの「カフェ」が登場 ジャパンモビリティショー2025でカワサキが新型「Z900RS」シリーズを世界初公開した。主軸となる変更はエンジンまわり[…]
人気記事ランキング(全体)
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
ヤマハの社内2stファンが復活させたかったあの熱きキレの鋭さ! 「ナイフのにおい」R1-Z の広告キャッチは、ヤマハでは例のない危うさを漂わせていた。 しかし、このキャッチこそR1-Zの発想というかコ[…]
伝統の「火の玉/玉虫」系統 Z900RSのアイコンとも言える、Z1/Z2(900 SUPER 4 / 750RS)をオマージュしたキャンディ系カラーリングの系統だ。 キャンディトーンブラウン×キャン[…]
高機能なウィンタージャケットを手に! 今だけ34%OFF コミネの「JK-603」は、どんなバイクにも合わせやすいシンプルなデザインのショート丈ウィンタージャケットである。 見た目の汎用性の高さに加え[…]
電子制御CVTがもたらすワンランク上の加速性能 ヤマハ軽二輪スクーターのNMAX155は、ʼ25年型で大幅進化。パワーユニットの熟成、リヤのストローク5mm延長を含む前後サスペンションのセッティング最[…]
最新の投稿記事(全体)
Bluetooth通信で音楽やアプリの音声が聴ける 「B+COM SB6XR」が活躍する場面は、仲間と走る時だけとは限らない。スマートフォンBluetoothの接続しておけば、スマートフォンに入ってい[…]
スクリーンの透明感を取り戻す「ゼロリバイブ」 フルカウルのスポーツバイクやロングツーリング向きのアドベンチャーバイクなどに装着されているスクリーン。長く乗っていると、風雨にさらされて汚れたり、バイクカ[…]
一緒に走る仲間と会話ができる 複数人で走っていても、基本的に1人で運転するバイクは、一緒に走る仲間との意思疎通がしにくい。たとえば、「次の休憩ポイントは○○の道の駅」なんてことは走り出す前に相談してお[…]
小野瀬みらいちゃんとマスツーリング! 最近、調べものをしたり気になったお店や場所があると、地図を見てバイクでここ行きたいな! このルートかぁ! と見ることが増えました。 クルマの方が楽な時もあるけど、[…]
車内エンタメを最新化する注目製品をチェック GetPairrは、「誰でも簡単に車内エンタメを自由に楽しめる環境をつくる」ことを理念に製品開発を行っており、ポータブルディスプレイオーディオ、CarPla[…]
- 1
- 2




































