
SHOEIは、オープンフェイスヘルメット『J-Cruise 3(ジェイ-クルーズ スリー)』に、新たなグラフィックモデルを発表した。新作の『J-Cruise 3 ACCONIC(アコニック)』は3バリエーションの和柄モデルを展開する。発売は’25年12月予定だ。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:SHOEI
日本の伝統文化をテーマとした色と柄が独特の個性を演出
『J-Cruise 3 ACCONIC』は、ブルー×ブラック、ブルー×ホワイト、ゴールド×ブラックの3色展開だ。しかしこのグラフィックモデルの特徴は、色が異なるだけでなく、それぞれが個性的で美しい和柄を採用していることだ。
『ブルー×ブラック』には、「矢絣(やがすり)」を描いている。これは弓矢の矢羽根をモチーフとしたもので、「矢羽根絣(やはねがすり)」とも呼ばれる。弓矢は武家の重要な武具であるほか、矢羽根には破魔矢といって魔を祓う意味もあるため、縁起物として伝えられてきた和柄だ。
また、ブルーといっても赤や黄を感じさせる、紫に近い色味で、落ち着いたトーンのカラーリングに仕上がっている。
『ブルー×ホワイト』は、「七宝繋ぎ(しっぽうつなぎ)」と呼ばれる和柄で、重なった円がどこまでも続くことから、やはり縁起物として重宝されてきたものだ。その七宝繋ぎのなかでも花をモチーフとしたこちらは「花七宝」といい、より複雑で美しい幾何学模様だ。ブルーも彩度を抑えた色味で、春から夏へ移ろう季節を感じさせる。
『ゴールド×ブラック』の和柄は「三崩し」で、「網代編み」などとも呼ばれる柄だ。これは中世の中国や日本で計算用に使われた算木(さんぎ)を、3本ずつ編み込むように規則正しく配置したもの。ゴールドとはいうものの、やはり渋みを加えた色味にしており、日本文化の「わび・さび」を感じさせるカラースキームだ。
J-Cruise 3はSHOEIオープンフェイスシリーズの最新モデル。優れた空力特性による快適性と疲労軽減効果のほか、イージーかつスマートにインカムを装着できる『SHOEI COMLINK(ショウエイ コムリンク)』(SENA製SRL3、サインハウス製B+COM SX1に対応)で、利便性を向上している。
オープンフェイス(ジェット)ヘルメットは、長時間着用でも息苦しさが少なく、被ったままコンビニなどを利用できたり、通勤や通学など毎日の使用のほかツーリングにも最適だ。J-Cruise 3はシールド下端が長く、不快な風の巻き込みが少ない。そのため静粛性にも優れている特徴も見逃せない。
SHOEI J-Cruise 3 ACCONIC
●価格:7万4800円 ●サイズ:S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)、XXL(63cm)、XXXL(65cm) ●色:青×黒(TC-2)、青×白(TC-6)、金×黒(TC-9) ●規格:JIS ●構造:AIM+(Advanced Integrated Matrix Plus Multi-Fiber) ●付属品:布袋、シリコンオイル、サービスツール、防曇シート、スペア防曇シート用ピン、SHOEIロゴステッカー ●2025年12月発売予定
SHOEI J-Cruise 3 ACCONIC[TC-2 (BLUE/BLACK)]
SHOEI J-Cruise 3 ACCONIC[TC-6 (BLUE/WHITE)]
SHOEI J-Cruise 3 ACCONIC[TC-9 (GOLD/BLACK)]
和柄をアップで見る
SHOEI J-Cruise 3 ACCONIC[TC-2 (BLUE/BLACK)]矢絣
SHOEI J-Cruise 3 ACCONIC[TC-6 (BLUE/WHITE)]七宝繋ぎ
SHOEI J-Cruise 3 ACCONIC[TC-9 (GOLD/BLACK)]三崩し
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