
プロダクションレースのベース車としての高いポテンシャルを日常でも思い通りに操れる、ジャストサイズのスーパースポーツCBR600RR。初登場は2003年ということもあり、手頃な価格の出玉も増えている。中古車としての注目度も高いので、この機会に各年式の違いをおさえて、自分に最適な一台を選んでみよう。この記事では2024年モデルについて紹介する。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ホンダ
2024年モデル概要:排ガス規制に適合し、実質的な値下げを敢行
2020年モデルでは平成28年排出ガス規制(≒ユーロ4)対応だったため、2022年11月以降は車両の生産自体が不可となっていたが、その後の2024年モデルでめでたく令和2年排出ガス規制をクリア。
スペックは121ps/ 14000rpm・6.5kg-m/11500rpmだった2020年モデルに対し、2024年モデルでは121ps/14250rpm・6.4kg-m/11500rpmと若干の変更。ほぼ従来どおりのパフォーマンスを維持しており、車重は194kg→193kgへと1kg軽くなっていた。
細かく見ればアンダーカウルや排気系の形状なども変更されており、さらに二次減速比も2.562→2.625へとショート化。この2次減速比の変更を受けてか、ホイールベースも1375mm→1370mmへと5mm短かくなっていた。
カラーリングはこれまでの単色展開から、新色を追加して2色展開に。「グランプリレッド」はグラフィックと配色を変更して継続させつつ、精悍なツヤ消しブラック単色の「マットバリスティックブラックメタリック」が追加された。
そして、2024年モデル最大のトピックは価格。これまで2万6950円のオプションだったアップ/ダウン双方向クイックシフターを標準装備としながら、グランプリレッド車は現状維持の160万6000円、さらにブラックメタリック車は157万3000円と、実質的な値下げを敢行していたのだ。
HONDA CBR600RR[2024model]SPEC & COLOR
主要諸元■全長2030 全幅685 全高1140 軸距1370 シート高820(各mm) 車重193kg(装備) ■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 599cc 121ps/14250rpm 6.4kg-m/11500rpm 変速機6段 燃料タンク容量18L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:157万3000円/160万6000円 ●色:赤、黒 ●発売日:2024年2月15日
2024年モデルの主要アップデート内容
オプションだったクイックシフターが標準装備に。シフトアップ・シフトダウンの双方が可能だ。
HONDA CBR600RR最新相場情報
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