
ヤマハは欧州で、125ccスポーツスクーターの新型「NMAX125」および「NMAX125テックマックス(Tech MAX)」を発表した。この新型が日本仕様の125&155に投入されるのはほぼ確実だろう。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
インドネシアで発表済みの「NMAXターボ」のグローバル版!
ヤマハは欧州で新型125ccスクーターの「NMAX125」「NMAX125テックマックス(Tech MAX)」を発表した。欧州ではこれまでTMAXをはじめとしたスポーツスクーターのMAXシリーズとしてXMAX300、XMA125、地域によってNMAX155/NMAX125をラインナップしてきたが、先日発表された新型TMAXシリーズに続くモデルチェンジを受けたのがNMAX125シリーズだ。
ちなみにアジア諸地域や日本ではNMAX125/NMAX155が展開されているが、インドネシアでは一足早く「NMAXターボ」として155cc版の新型が登場していた。デザインなどからして、これを125cc化したグローバル版が新登場の「NMAX125」「NMAX125テックマックス」と見て間違いない。
欧州におけるNMAX125/テックマックスは、スポーツスクーター・MAXファミリーのエントリーモデルという位置付けで、コンパクトな車体に経済的なユーロ5+エンジンを搭載し、手頃な価格が予告されている。
YAMAHA NMAX125[2025 EU model]
デザインは現行モデルよりもかなりアグレッシブに進化し、左右2眼ポジションライトとデュアルアイプロジェクターヘッドライトのユニットはLEDウインカーと一体型に。新しいデザインのフロントフェアリングとスポーティなウインドスクリーンなどにより鋭い眼光とシャープなボディワークを実現した。特徴的なテールランプももちろんLEDだ。
シート下の収納スペースにはヘルメットを収納でき、フロント左右にはフタ付きのポケットやUSBタイプC充電ソケットを配置して利便性を高め、前後13インチホイール+ABSやトラクションコントロールシステム、アイドリングストップなど装備にも抜かりなし。メーターはスマートフォンと連携できるLCDタイプを採用する。
上位モデルのNMAX125テックマックスには、上記の最新機能に加え、無料のガーミン製ナビゲーションを含む4.2インチTFTディスプレイ+3.7インチLCD、スエードレザー風に仕上げられたデュアルトーンのシートを採用し、車体カラーはテックマックス専用の2色が用意される。
NMAX125は2025年1月から、NMAX125テックマックスは2025年5月から。価格は今のところ未発表だ。
YAMAHA NMAX125 / NMAX125 Tech MAX[2025 EU model]
YAMAHA NMAX125[2025 EU model]Icon Black
YAMAHA NMAX125[2025 EU model]Milky White
YAMAHA NMAX125 Tech MAX[2025 EU model]Ceramic Grey
YAMAHA NMAX125 Tech MAX[2025 EU model]Dark Magma
車名 | NMAX125 / NMAX125 Tech MAX |
全長×全幅×全高 | 1935×740×1200mm |
軸距 | 1340mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 770mm |
装備重量 | 132kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク単気筒 SOHC4バルブ |
総排気量 | 125cc |
内径×行程 | 52.0×58.7mm |
圧縮比 | 11.2:1 |
最高出力 | 12.2ps/8000rpm |
最大トルク | 1.1kg-m/6000rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | Vベルト無段変速 |
燃料タンク容量 | 7.1L |
WMTCモード燃費 | 45.4km/L |
タイヤサイズ前 | 110/70-13 |
タイヤサイズ後 | 130/70-13 |
ブレーキ前 | 油圧式シングルディスク |
ブレーキ後 | 油圧式シングルディスク |
価格 | 未発表 |
色 | 黒、白【灰、茶】 |
発売日 | 未発表 |
NMAX125 のディテール
NMAX125 Tech MAX のディテール
【動画】2025 Yamaha NMAX 125 and NMAX 125 Tech MAX: Join the MAX
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