3気筒レーサーのサウンドも公開された!

YZF-R6からR9へ!! 来シーズンのワールドスーパースポーツ選手権、ヤマハは3気筒レーサーを投入

ヤマハは、10月18~20日にスペイン・ヘレスサーキットで開催されるワールドスーパーバイク選手権のレースウィークにて、来シーズンのワールドスーパースポーツ選手権に投入するR9(日本名:YZF-R9)のレース仕様を初お披露目した。


●文:ヤングマシン編集部(ヨ)

R6の最初の勝利ライダーと現役ライダーがランデブー走行を披露

ヤマハは、これまでYZF-R6(欧州名:R6)で戦ってきたワールドスーパースポーツ選手権(WorldSSP=WSSP)に、来シーズンから新たに880ccの3気筒エンジンを搭載したYZF-R9(欧州名:R9)を投入する。

これを予告するため、ヘレスサーキットで開催中のワールドスーパーバイク選手権のレースウィークに、レース仕様のR9を初お披露目した。デモランの動画も公開され、かつてYZF-R6で最初の勝ち星を挙げたライダーであるジェームズ・ウィサム氏と、現役のR6ライダーかつR6による最後の勝ち星を挙げているステファノ・マンツィ選手によるランデブー走行が披露された。

当初のWSSPは600cc以下の4気筒または750cc以下の2気筒で争われていたが、近年はリストリクターなどによる性能調整により、排気量や気筒数に対しては以前よりも柔軟なレギュレーションになっている。トライアンフはMoto2と同じ765ccの3気筒、ドゥカティは955ccの2気筒で参戦。日本車は基本設計が2000年代中盤まで遡る4気筒車で戦っているが、ついにその枠にとらわれないニューマシンでの参戦が実現するわけだ。

ヤマハレーシングのSNSではピット前でのブリッピングやストレートでの発進加速などの模様を公開しているので、新しい3気筒のレーシングサウンドを確認してみてほしい。

ヤマハの新型モデル「YZF-R9」日本発売は2025年春以降!

ヤマハは、欧州および北米で正式発表されたYZF-R9を日本国内にも2025年春以降に導入すると明らかにしている。

YZF-R9の開発コンセプトは“Re-DNAed Supersport”とされ、ミドルクラス最強のトラックパフォーマンスとエキサイトメント、スキルやステージを選ばない取っつきやすさを持つ、懐の深いモデルに仕上げられている。

外観デザインは最新世代のR-DNAで構成されており、先行登場した2025年型YZF-R1よりも攻めた意匠のウイングレットはフロントスポイラーと融合した新スタイル。水平基調のR-DNAデザインを新世代へと昇華している。

主な特徴は以下の通りだ。

  • 1)トルクフルで余力のあるパワーを発揮するCP3(クロスプレーン・コンセプトの3気筒)エンジン
  • 2)ヤマハ歴代スーパースポーツ最軽量の新型アルミ鋳造フレーム
  • 3)良好な足つき性と快適性を達成したスポーティなライディングポジション
  • 4)緻密な減衰コントロールが可能な前後KYB 製新型サスペンション
  • 5)エアロダイナミクス効果の高いウイングレットを採用した新外装
  • 6)ラップタイム計測や走行データの可視化が可能なアプリ「Y-TRAC」などつながる機能
  • 7)さまざまな路面状況に合わせた走行が可能なYRC(ヤマハライドコントロール)、クルーズコントロールシステムなどの走行支援デバイスの搭載
  • 8)水平を基調としたスタイリングであるR-DNAを受け継ぎ、より強調したデザイン

YZF-R9(写真は北米仕様)

欧州&北米発表モデルの詳細は下記↓

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