ホンダが開発中と目される、CB1000ホーネットをベースとするニューモデル「CB1000」。ペットネームの付かないシンプルな車名から、ヤングマシンではオーセンティックなデザインのネイキッドモデルと予測しているが、今回、新たな情報を入手した。このCB1000、日本市場の専用モデルになるらしいのだ?!
●文:ヤングマシン編集部 ●CG:鰭崎真司
小ロット生産の国内専売機になる ?
以前にWEBヤングマシンでスクープしたホンダのニューモデル「CB1000」。今春のモーターサイクルショーで展示される予定のニューモデル・CB1000ホーネットの派生機種として、ペットネームのつかないモデルの開発が進んでいるという記事は大きな反響を呼んだ。
この時点では車名程度の情報しか掴めなかったものの、CB1000は日本市場の専売機種で、2026モデルとして投入されそうだ…ということがその後の調査で見えてきた。この新情報を元に、現時点におけるCB1000像を予測してみたい。
まず、1000cc級のホンダ車で日本専売モデルと聞けば、2つの機種がすぐに思い浮かぶはず。ひとつは2022年に発売されたホーク11。既存のエンジンやフレームを用いつつ、市場や台数規模に応じた専用化を実現する「アーキテクチャーシリーズプロジェクト(ASP)」を初導入したモデルだ。
ホークのアイデンティティであるFRP製ロケットカウルは、まさにASPの賜物。この技術は、個性的なバイクの少量生産を可能としてくれるのだ。日本専売となれば、世界戦略車のホーネットほどの販売台数は望めないであろうCB1000だが、ASPを駆使すれば日本人にどストライクな1台に仕上げることも可能になるはず。日本でどんながバイクが好まれるかは…言うまでもないだろう!!
プロジェクトBIG-1は30年越しの新章へ?!
CB1000が日本市場に特化した1台になるなら、それは暗にCB1300との世代交代を意味しているはずだ。2020年にユーロ5はクリアしたものの、1300は今後の規制に対応する余力は少ないと言われるし、威風堂々たる体躯は魅力である反面、260kgを超す車重を重荷に感じるライダーも増えている。
となれば、新生CB1000が1300の後継機と考えるのはごく自然。ホーネットベースなら規制クリアはもちろん、マイナス50kgレベルの軽量化で1300を遥かに上回る運動性や取り回しも手に入る。技術面ではホンダが採用拡大を目論む新世代MT“Eクラッチ”の搭載も当確だろう。1300の後継機なら、デザインもその流れを汲んでくるか?!
2026モデルということは、2025年秋頃のショーでお披露目となる可能性が高い。いずれにせよホンダがジャパニーズCBの系譜を途絶えさせず、継続させようと努力しているのは間違いない。昨年で30周年を迎えた“BIG‐1”をこうした形で後世に繋いでくれるなら…こんなに嬉しいことはない!!
新型CB1000の登場で歴史に幕引き?!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(YMイメージCG by SRD)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことが判明した[…]
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
1位:ホンダ「新型CB400」SFルックで2025年秋にデビューか? 堂々の1位は、2022年に惜しくも生産終了した名車、ホンダCB400SF/ボルドールの後継モデルについて。途絶えていた400cc、[…]
BIG-1後継機は“エフ”スタイルで来る?! まさかまさかの新情報だ。ホンダが開発中のヘリテイジネイキッド・仮称「CB1000」が、ホンダ往年の名車“エフ(CB750F/CB900F/CB1100F)[…]
ホンダファン感涙の“V型”復活ストーリー?! というわけで考えたのが“V3”。つまりV型3気筒だ。シリンダーをひとつ減らすことでコストを抑え、ホンダの現ラインナップで空白となっている、900cc前後の[…]
人気記事ランキング(全体)
アッパーカウルはフランスで882.5ユーロ 1980年代のGSX1100S KATANAをモチーフにしたスペシャルモデルを製作することは、S2コンセプトのスタッフが何年も温めていたアイデアだった。それ[…]
【’09VMAX開発秘話】2リッター「音魂(オトダマ)」は失敗だった 新VMAXの開発には実に十数年の歳月が費やされた。このプロジェクトを長い間推し進めてきた中心人物は開発の経緯をおよそ次のように語る[…]
ライトグレーのボディにライトブルーのホイールが新鮮! ヤマハが「MT-25」の2025年モデルをインドネシアで世界初公開した。欧州で発表済みの兄弟モデル・MT-03に準じたモデルチェンジ内容で、現地価[…]
従来は縦2連だったメーターが横2連配置に ヤマハは、2004年に欧州で誕生し、2017年より日本を含むアジア市場へ(250として)導入されたスポーツスクーター「XMAX」の2025年モデルを欧州および[…]
欧州&北米で昨秋登場した新型YZF-R3の250cc版 ヤマハはインドネシアで新型「YZF-R25」を発表した。2024年10月に欧州&北米で登場した新型YZF-R3と同様のモデルチェンジ内容とした2[…]
最新の投稿記事(全体)
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
西日本のバイク用品店4店舗にて開催! 2025年シーズンにおいて、Hondaのマシンの開発をしながら、Moto GPにスポット参戦するMotoGPライダー中上貴晶選手のサイン会が、アライヘルメットプレ[…]
先日、バイク好きな友人と車でドライブしているときに(私は助手席だけれど…)ライダー同士がすれ違う際に、ピースをしあっている光景を見た。なんだか楽しそうなことしてるなーと思い、「あれって、車に乗ってる俺[…]
スパナプライヤー:刻みのないジョーが平行にスライド。スパナのように使えるプライヤー ストレートのスパナプライヤーは、細部の形状や仕上げは異なるものの、ヒンジの仕組みや特徴はクニペックスのプライヤーレン[…]
ハイパワーだけでなく、本来持つテイスティさを損なわず、より“らしさ”を強調するストロークアップ エンジンを強化する際、排気量アップが効果的なのはたやすくイメージできるだろう。ハーレーダビッドソンはエボ[…]