AGVやダイネーゼを日本国内取り扱うユーロギアは、ヴァレンティーノ・ロッシ選手のレプリカモデル『PISTA GP RR CATALUNYA 2008(ピスタGP RR カタルーニャ2008)』の予約受付を開始した。受注期間は2月25日(日)まで、発売は’24年夏頃を予定している。予定価格は28万500円だ。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:ユーロギア
未発売のロッシレプリカシリーズのファイナルを飾るモデルがいよいよ登場
WEC世界耐久選手権にBMW MチームWRTから参戦するヴァレンティーノ・ロッシ選手の、MotoGP時代のレプリカヘルメットの新作が登場する。このたび発表されたAGVのロッシレプリカは、これまでに一度も発売されたことがない特別なグラフィックを6種集めた『I CASCHI DI VALE(イ・カスキ・ディ・ヴァレ=ロッシのヘルメットを意味するイタリア語。ヴァレはロッシ選手の愛称)』シリーズのファイナルを飾るモデルだ。
『PISTA GP RR CATALUNYA 2008』は、ロッシ選手がヤマハ・YZR-M1で参戦した’08年第7戦、カタルーニャGP(スペイン)の2日目に着用したヘルメットを再現したものだ。モチーフはサッカー・イタリア代表チームで、ロッシ選手は彼らをインスパイアしたアッズーロ(青を意味するイタリア語。複数形、つまりチームになるとアッズーリ)のレーシングスーツに身を包み、黒い五角形と白い六角形のサッカーボールを描いたヘルメットを被ってレースを戦った。
サッカーボールというシンプルなグラフィックの中には、ロッシ選手の象徴でもある『サン&ムーン』のロゴマークやゼッケン『46』のグラフィカルナンバー、当時の愛犬のイラストがちりばめられている。
また、このシリーズにはスモークバイザーとロッシ選手からのレターが付属するのも大きな特徴となっている。
カタルーニャGPではダニ・ペドロサ選手(ホンダ)のトップ独走を止められなかったものの、ケーシー・ストーナー選手(ドゥカティ)と一騎打ちに競り勝ち、2位を獲得。しかしシーズンを通じて9勝を挙げ、追いすがるストーナー選手に93ポイントものアドバンテージをつけて’08年のチャンピオンとなった。
その記念すべき年にちなみ、このモデルは2008個限定生産となっており、2月25日(日)まで予約を受付中。なお、販売開始時期は’24年夏の予定で、ユーロギアによれば、国内導入数はわずかとのことなので、ロッシファンには要チェックのレアアイテムとなること必至だ。
ピスタGP RRは、AGVのフラッグシップモデルで、日本のSG、PSC認証だけでなく国内レース出場に欠かせないMFJ公認も取得。さらにFIMの国際レースにも使用できるFRHPhe-01、最新のヨーロッパ安全基準ECE22.06も取得した、優れた安全性を誇るフルフェイスヘルメットだ。
内装システムには、日本人の頭部形状に合うアジアンフィットを採用。着脱式の内装パーツは異なる素材を適材適所に用いており、肌心地がよく吸汗速乾性に優れ、発汗量が多い季節やスポーツライディングでも快適さをキープし、走りの質を高めてくれる。
100%カーボンファイバーを用いた帽体(シェル)の重量はわずか1500gと軽く、さらに5層EPSと帽体の構造そのものが、回転加速度を最小限に抑える設計。また、鎖骨との干渉を軽減する帽体形状により、頭部以外の防護性能も持ち合わる。
ベンチレーションはフロント5カ所、リア2カ所にあり、ヘルメット内部を高効率で換気。後頭部に設けられた着脱式スポイラーはレーシングスーツやスポーツライディングジャケットのハンプ(背中のコブ)のラインと合致する形状にすることで、高速走行時のエアロダイナミクスを高めている。
水平視野190度と垂直視野85度の広い視界を持つシールドは、アンチスクラッチ加工済みで5mm厚の素材を採用。防曇効果に優れる100%マックスビジョンピンロック(120)が付属する。また、マイクロオープニングシステムにより、微開状態を維持できるのも特徴だ。
AGV PISTA GP RR CATALUNYA 2008
●価格:28万500円 ●サイズ:S、M、L、XL ●色:白×黒 ●規格:SG、MFJ、FRHPhe-01、ECE22.06 ●帽体:カーボンファイバー100% ●内装:アジアンフィット(着脱式、吸汗速乾性) ●重量:1500g
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