AGV製ヘルメットを日本国内で取り扱うユーロギアは、『PISTA GP RR LIMITED EDITION ELECTRUM(ピスタGP RR リミテッドエディション・エレクトラム)』の予約を7月3日より開始した。受注期間は7月28日(日)までで、発売は’24年秋頃を予定。世界限定2000個の生産で、価格は29万7000円となっている。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:AGVヘルメット
AGVが誇るフラッグシップフルフェイスに華やかさと美しさを備えた限定モデルが登場
製品名に冠された「ELECTRUM(エレクトラム)」は、金と銀の自然合金を意味するもので、琥珀金とも呼ばれる。エレクトラムは古代エジプトで通貨の素材として使われていたという。
もちろん、AGVのニューモデルにエレクトラムが素材として使われているわけではないが、3Dエフェクトを施したAGVロゴ、チタニウムカラーのエアベンドフレームとオレンジ色のメッシュ、ファイヤーレッドのイリジウムバイザーによる、美しく華やかなデザインを特徴としている。
また、カーボンファイバー100%の帽体は、綾織の目を生かしてクリアコーティングのみとしており、1500gという超軽量かつ剛性に優れる安全性をそのまま体現している。帽体形状は頭部だけでなく、鎖骨も守る形状としているところもPISTA GP RRの優位性だ。
日本のSG、PSC認証だけでなく国内レース出場に欠かせないMFJ公認のほか、FIMの国際レースにも使用できるFRHPhe-01、ヨーロッパの最新安全基準となるECE22.06も取得している。
着脱式の内装システムには、日本人の頭部形状に合うアジアンフィットを採用。内装パーツは肌心地がよく吸汗速乾性を持つだけでなく、肌に触れる部分のうちデリケートなところには縫い目のないシームレス仕様とし、快適性を高めている。
転倒時の衝撃でヘルメットが脱落しないよう、あご紐の固定にはチタン製ダブルDリングを採用し、ノーズガードやウィンドプロテクターは着脱可能としている。
ベンチレーションはフロント5カ所、リア2カ所にあり、ヘルメット内部を高効率で換気。後頭部に設けられた着脱式スポイラーはレーシングスーツやスポーツライディングジャケットのハンプ(背中のコブ)のラインと合致する形状にすることで、高速走行時のエアロダイナミクスを高めている。
水平視野190度と垂直視野85度の広い視界を持つシールドは、アンチスクラッチ加工済みで5mm厚の素材を採用。防曇効果に優れる120XLTマックスビジョンピンロックが付属する。また、マイクロオープニングシステムにより、微開状態を維持できるため、さらなる防曇効果を発揮する。
レースでの使用に特化した性能が特徴だが、もちろんストリートでの使用でも高次元の安全性と快適性をもたらす。
AGV PISTA GP RR LIMITED EDITION ELECTRUM
●価格:29万7000円 ●サイズ:S、M、L、XL ●色:黒(カーボン) ●規格:SG、PSC、MFJ、FIM、FRHPhe-01、ECE22.06 ●帽体:カーボンファイバー100% ●内装:アジアンフィット(着脱式、吸汗速乾性) ●重量:1500g ●付属品:ベンチレーションカバー、ティアオフレンズキット、ハイドレーションシステム、内部カスタマイズキット(頭頂部パッド、後頭部パッド、チークパッド) ●発売予定時期:2024年秋頃
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