
タイでホンダのクラシックウイング系を専売するCUB HOUSE(カブハウス)は、CT125ハンターカブ(現地名:CT125)のニューカラーを発表。日本への導入も期待される”イエローサングロー”の写真を現地より入手したので紹介したい。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
大型リヤキャリアはブラック仕上げ
ホンダはタイのカブハウス・WEBサイト上でCT125のニューカラーを公開。主張が強めのイエローは名称をイエローサングローといい、ハンターカブの祖先とも言えるホンダ初のトレールバイク「CA100T TRAIL50(1961年)」の流れを汲む2代目「CA105T TRAIL55(1963年)」がまとっていたカラーを再現したかのよう。メインフレームまわりのほか前後フェンダー、スイングアームなどがイエローとされ、大型リヤキャリアはブラック仕上げと、2022年末に登場した新エンジンのモデルと同様の様式に則っている。
そんな新色をまとうタイ仕様のハンターカブだが、これまでのパターンからすると日本仕様の次期モデルに同じ車体色が反映される可能性が極めて高い。タイ仕様の価格とスペックは従来と変わっていないので、日本でも同様の流れで導入されると期待したい。
さて、タイ仕様のニューカラーは今のところSNSとカブハウスのWEBサイトで公開された写真素材のみだったが、現地から画像を入手できたのでお届けしよう。日本への導入時期といった目新しい情報は特になくて恐縮だが、本記事の主旨は“画像が手に入ったから眺めてみよう!”ということでご容赦いただきたい。
なお、気になる点としては、タイ仕様で2023年モデルとしてラインナップされるのはこのイエローとシルバー(継続色)のみとなっていることが挙げられる。日本仕様はどうなる!?
CT125[タイ仕様]の全貌
主要諸元■全長1961 全幅805 全高1085 軸距1258 最低地上高165 シート高800(各mm) 車重116kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 123.94cc 出力未発表 変速機4段 燃料タンク容量5.4L■タイヤサイズ前後=80/90-17 ●現地価格:8万8900バーツ(日本円換算約36万5000円・10/20現在) ※諸元はタイ仕様
Honda CT125[2023 Thai model]
Honda CT125[2023 Thai model]
Honda CT125[2023 Thai model]
CT125デビュー当時は車体同色が基本だったリヤキャリアだが、2022年に新エンジン採用でモデルチェンジした際にブラック仕上げとなった。ヘッドライトステーなどもボディ同色なのは変わらない。
ボアストローク50.0×63.1mmのロングストローク空冷単気筒エンジンを搭載。
ボアストローク50.0×63.1mmのロングストローク空冷単気筒エンジンを搭載。
参考:イエローを採用していたオールドハンター
1961年に登場したCA100Tから翌年にモデルチェンジし、C105Tに。さらに1963年、このCA105Tが誕生した。【HONDA CA105T TRAIL55】■全長1725 全幅575 全高945 軸距– 最低地上高–(各mm) 車重73kg(乾)■空冷4スト単気筒OHV2バルブ54cc 5ps/9500rpm 0.38kg-m/8000rpm 燃料タンク容量3L ■タイヤF=2.25-17 R=2.50-17 ※写真、諸元は’63北米仕様
こちらは、販売不振に終わったC100Hから久々に復活した国内仕様で、CT50(1968年~)と名付けられた。CTの系譜で唯一の50ccであり、CT90譲りの副変速機を採用していた。が、時代が追い付いておらず約1年で生産終了。【HONDA CT50】■全長1805 全幅720 全高965 軸距1190 最低地上高155(各mm) 車重71.5kg(乾)■空冷4スト単気筒SOHC2バルブ 49cc 4.8ps/1000rpm 0.37kg-m/8200rpm 燃料タンク容量6L ■タイヤF=2.25-17 R=2.75-17 ※写真、諸元は’68年型
CT50のカタログには多様なアクセサリーも収録。いろいろなスタイルにチェンジできたが……。
クロスカブ110もあったね!
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