
充電済みバッテリーに交換すればすぐに走り出せる軽EV
ホンダとヤマト運輸は、交換式バッテリー「モバイルパワーパックe:」を動力源とする軽EV「MEV-VAN Concept(エムイーブイバン コンセプト)」を使用し、集配業務における実証を2023年11月より開始すると発表した。交換式バッテリーの電力には再生可能エネルギー由来電力(再エネ電力)を活用し、エネルギーマネジメントの実現に貢献するとしている。
注目は、9月に発表された「N-VAN e:」が固定式バッテリーを搭載しているのに対し、「MEV-VAN Concept」は交換式バッテリーのモバイルパワーパックe:(MPP e:)を使用していることだろう。MPP e: はすでにパーソナル向け電動スクーター「EM1 e:」などで利用されており、1個あたりの重量は約10.3kg。車体から離れたところで充電できることはもちろん、充電済みのバッテリーに交換すれば即座に走り出せる利便性の高さで、小型電動モビリティの航続距離問題を解決する有力な方式と言われている。
モバイルパワーパックe:を1本使用するEM1 e:
【Honda EM1 e:】主要諸元■全長1795 全幅680 全高1080 軸距1300 シート高740(各mm) 車重92kg■交流同期電動機 定格出力0.58kW 最高出力2.3ps(1.7kW)/540rpm 最大トルク9.2kg-m(90Nm)/25rpm バッテリー種類=リチウムイオン電池(Honda Mobile Power Pack e:)✕1 バッテリー電圧/容量 50.26V/26.1Ah ■ブレーキF=ディスク R=ドラム ■タイヤサイズF=90/90-12 R=100/90-10 ●価格:29万9200円 ●色:白、銀 ●発売日:2023年8月24日
MEV-VANコンセプトは、このMPP e: を後部の床下に8個搭載することができる仕様になっており、短距離で繰り返し走ることが想定される集配業務にも最適なソリューションなのではと思える。すでにホンダとヤマト運輸は、2023年6月からN-VAN e: の実用性を検証してきだが、MEV-VANコンセプトでは充電による待機時間や、夜間の一斉充電による電力使用ピークの偏りといった課題に対して交換式バッテリーがどの程度有用かが試されることになる。
MPP e: の充電には、日中に太陽光で発電した再エネ電力を利用。充電による待機時間の削減や電力使用ピークの緩和など、より効率的なエネルギーマネジメントの実現に貢献する。
概要
開始時期:2023年11月
車両台数:1台(順次、複数台での実証予定)
実施場所:群馬県内
実証内容
(1)集配業務における実用性や車両性能
- ・バッテリーレイアウトを含む集配業務における車両の使い勝手や、航続可能距離などバッテリー交換作業と現場オペレーションの両立性
- ・登坂時や積載量の多い場合など、集配業務におけるさまざまな条件下で必要とされる動力性能
(2)太陽光発電による再エネ電力の有効活用
(3)交換式バッテリー運用における各種基礎データの取得・検証
- ・集配業務を通じたバッテリーの耐久性
- ・日々の集配業務における車速、アクセルやブレーキなどドライバーの運転操作や、空調による電力消費量、走行後の充電量や充電時間帯などの各種基礎データの取得
- ・複数のEV運用を想定した充電オペレーションとエネルギーマネジメントの実現性
実証で使用する交換式バッテリー「Mobile Power Pack e: 」
ジャパンモビリティショー2023に展示
MEV-VAN Conceptは、東京ビッグサイトにて開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」のHondaブースで展示を予定。「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」専用の特別デザインでの展示となる。
【MEV-VAN Concept】JAPAN MOBILITY SHOW 2023 専用デザイン
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
商用から個人ユースまで対応する軽バンEV 約5時間でフル充電、航続距離は210km以上 ちなみに、国内では2023年6月よりヤマト運輸とN-VAN e:プロトタイプを使用した実用性検証を開始しており、[…]
ヤマハがホンダ製「ホンダモバイルパワーパックe:」を搭載した汎用プラットフォームコンセプトを展示 2023年3月15日~17日に開催される「第13回スマートグリッドEXPO 春」に、ホンダとヤマハがそ[…]
↓試乗インプレッションはコチラ↓ Honda EM1 e: は補助金利用でいくらになる? ホンダは、2023年8月24日に国内初のパーソナル向け電動バイク「EM1 e:」を発売した。法人単位のビジネス[…]
ホンダのバイクのほとんどが積める 従来のアクティ・バンに代わり7月13日新たに発売される軽自動車のN-VANは、N-BOXのプラットフォームを最大限活用しながら軽バンに求められる広い積載スペースの確保[…]
詳細未発表ながら特設サイトに装備表を掲載 ホンダは8月3日に新型N-BOXを先行公開。2023年秋の正式発売が示唆されているが、価格やスペックは明らかになっていない。とはいうものの、新型N-BOX特設[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
栄光のチャンピオン・レプリカだったが…… Γの登場で活気づいたレプリカ戦線に勇んでカワサキも参入する。’84年に投入されたKR250は、異彩を放つタンデムツインを搭載。シリンダーを前後に配置し、並列2[…]
◆ ライフスタイル別おすすめモデル ① 特に日常・通勤での使い勝手を重要視したい「スーパーカブ110 / 110 Lite」「スーパーカブ C125」 ■ スーパーカブ110 / 110 Lite の[…]
安全運転するほどインセンティブ増!Uber Eatsとの実証実験が開始された ホンダは、2030年に全世界でホンダの二輪四輪が関わる交通事故死者を半減し、2050年には交通事故死者ゼロという目標を掲げ[…]
「プロジェクトBIG-1」が生んだ400ccネイキッドの基準「CB400SF」 1992年4月、ホンダは「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツモデルはどうあるべきか」を追求した「プロジェクトB[…]
300km/h時代を拓いた怪鳥の誕生 1997年にキャブレター式のバイクで世界最速と言われたCBR1100XX Super Blackbird(以下、XX)がデビューしました。カワサキZZR-1100[…]
最新の関連記事(自動車/クルマ)
下町の匠が挑む新ジャンル!丸ハンドルと全天候型ボディを持つ「Blue Jay」 スーパーコンピュータの冷却配管部品やオリンピック競技用機材などを手がけてきた西川精機製作所。同社が開発した「Blue J[…]
+35馬力のために、ハードウェアを全替えするポルシェの執念 3.6リッターの水平対向6気筒ツインターボ、いわゆるレンシュポルトの血筋「メッツガーユニット」を搭載し、415馬力を発揮。これだけでも当時の[…]
従来の2気筒から新設計3気筒へ!劇的進化を遂げた新型「Ryker」 BRPジャパンが国内に展開するカンナムシリーズの中で、よりカジュアルに3輪アドベンチャーを楽しめるモデルとして支持されてきた「Ryk[…]
ザガートの名がつくだけで売れ行きがまったく違う とにかく、アストンマーチンが100周年にかけた情熱はすさまじいもので、DBS GTザガートとDB4 GT ザガートのセット販売をはじめ、ハイパーカーと呼[…]
1930年代のクラシックカーが現代のEV技術で蘇る!ブレイズ「EVクラシック」の造形美 愛知県名古屋市に本社を置く株式会社ブレイズが展開する「EVクラシック」は、1930年代から1960年代にかけての[…]
人気記事ランキング(全体)
下町の匠が挑む新ジャンル!丸ハンドルと全天候型ボディを持つ「Blue Jay」 スーパーコンピュータの冷却配管部品やオリンピック競技用機材などを手がけてきた西川精機製作所。同社が開発した「Blue J[…]
他社とは異なる姿勢で大型車の未来像を提示 冒頭から誠に失礼な表現になるものの、国産2輪車では唯一のロータリーエンジンと、ジュルジェット・ジウジアーロによる独創的なデザインを採用したRE-5は、世間では[…]
国土交通省の「性能等確認」に適合!エレグラン G-classが勝ち取った安全の証明 エレモーズが展開する特定小型四輪のフラグシップモデル「エレグラン G-class」が、2026年8月27日付で国土交[…]
イタリア発ストリートファイター「ステルス500」が126万5000円で日本国内販売開始! ファンティック・モーターのフラッグシップストリートモデル「ステルス500」が、日本国内での出荷および予約ユーザ[…]
寒暖差10℃越えの時代へ。「暖かさの追求」から「快適さの保持」へ変わる防寒の常識 気候変動の影響により、室内と屋外、朝夕と日中など、1日の中で10℃以上の寒暖差が生じることが日常となった。従来の防寒着[…]
最新の投稿記事(全体)
「もっと、ロードスターの楽しみ方を広げる」 今年はプロドライバーによるデモ走行やショップデモカー試乗を増やし、体験していただけるコンテンツを強化。もちろん恒例のいいがや名物パレードラン&撮影、[…]
2つのスタイルでスタイリングや好みに合わせて選べる 立ちゴケや万が一のスリップダウン……想像するだけで胃が痛くなるが、転倒時に真っ先に地面へヒットしやすいクランクケース周辺を保護してくれるのがこのアイ[…]
1.【環境】南アルプス市の伝統校、県立巨摩高校 バイク通学を行っている山梨県立巨摩(こま)高校は、県西部の南アルプス市にあり、校舎から富士山や八ヶ岳を望める景色のよい立地。大正11年(1922年)に第[…]
「移動の自由」を諦めない。ライダーの心に響く歩行領域モビリティ 自由にどこへでも走っていけるバイクの歓びを知る人ほど、加齢や体調変化による「移動の制限」に対する意識は高い。高齢になった親の歩行が困難に[…]
栄光のチャンピオン・レプリカだったが…… Γの登場で活気づいたレプリカ戦線に勇んでカワサキも参入する。’84年に投入されたKR250は、異彩を放つタンデムツインを搭載。シリンダーを前後に配置し、並列2[…]
- 1
- 2












































