
カワサキモータースジャパンは、2021年のEICMAで発表したミドルクラスアドベンチャー「ヴェルシス650」を国内導入し、2024年モデルとして発売する。一時は2022年夏に発売予定とされていたが、コロナ禍などにより延期されていたものだ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
ロングセラーが電子制御の充実で正常進化して、国内初登場
ヴェルシス650は、以前のモデルは輸出専用モデルとして海外で販売されてきたが、2022年モデルで待望のフルモデルチェンジを果たし、日本への導入も予告されていた。その後コロナ禍により1年遅れになったが、649cc並列2気筒エンジンを搭載するミドルクラスのアドベンチャーモデルが、待望の国内発売となる。
ER-6f系の並列2気筒エンジンを搭載し、ロングストロークサスペンションに前後17インチホイールを履くヴェルシス650は、アップライトなライディングポジションはアドベンチャーツアラーそのものだが、軸足はオンロードだ。WMTCモードで22.5km/Lという優れた燃費性能に20Lの大容量燃料タンクを備え、航続距離は450kmを稼ぐ。
LED×2眼ヘッドライトのニンジャ系の顔が与えられたフロントフェイスはウインドプロテクションを考慮したもので、ウインドシールドは27mm間隔で4段階、計80mmの範囲で高さを調整可能。さらに+100mmの高さを実現する大型フロントシールドもアクセサリー設定される。
また、KTRC=カワサキトラクションコントロールを採用するほか、スマートフォンコネクティビティを搭載した4.3インチTFTフルカラースクリーンを採用。シート下の収納スペースにはETC2.0車載器が標準搭載される。価格は110万円だ。
なお、1か月目点検に加え3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられるカワサキケアモデルに指定されている。
車体色はライムグリーン系の1色のみ
KAWASAKI VERSYS 650[2024 model]メタリックフラットスパークブラック×キャンディライムグリーン
KAWASAKI VERSYS 650[2024 model]メタリックフラットスパークブラック×キャンディライムグリーン
KAWASAKI VERSYS 650[2024 model]メタリックフラットスパークブラック×キャンディライムグリーン
カワサキ VERSYS 650 の主要諸元
車名 | VERSYS 650 |
型式 | 8BL-LE650H |
全長×全幅×全高 | 2165×840×1360~1420mm |
軸距 | 1415mm |
最低地上高 | 170mm |
シート高 | 845mm |
キャスター/トレール | 25.0°/108mm |
装備重量 | 219kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 649cc |
内径×行程 | 83.0×60.0mm |
圧縮比 | 10.8:1 |
最高出力 | 67ps/8500rpm |
最大トルク | 6.2kg-m/7000rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 20L |
WMTCモード燃費 | 22.5km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 160/60ZR17 |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 110万円 |
発売日 | 2023年11月17日 |
VERSYS 650 のディテール解説
多彩なアクセサリーのラインナップ
このほか、左右パニアケースやメーター耐傷フィルム、エンジンガード、タンクパッド、オイルフィラーキャップなどもある。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
キャンディエメラルドグリーンからキャンディミディアムレッドへ!! 噂通りのキャンディレッドだ! 1977年誕生のザッパーことZ650(B1)をオマージュし、キャンディエメラルドグリーンをまとって202[…]
鮮烈なKRTカラーは変わらず、マットグレーの新色が登場 カワサキモータースジャパンは、ミドルクラスの2気筒スポーツバイク「ニンジャ650」の2024年モデルを発表した。搭載する秀作ミドルツインには20[…]
鮮烈なキャンディパーシモンレッド×エボニー! カワサキモータースジャパンはZ650の2024年モデルを発表。従来のメタリックマットグラフェンスチールグレー×エボニーに代わり、新たにキャンディパーシモン[…]
カワサキ ヴェルシス‐X 250ツアラー 概要 [◯] ベース車より高回転型。走りはまさに冒険志向 まずはエンジンから。このクラスで同じく水冷パラツインを積むアドベンチャー系と言えば、スズキのVストロ[…]
1050DEは前年踏襲、無印1050に新色! 北米スズキは、V型2気筒を搭載するVストロームシリーズ、1034ccの「Vストローム1050シリーズ」、645ccの「Vストローム650シリーズ」のニュー[…]
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
見晴らしがいい! オンロードバイクとアドベンチャー/オフロード/クロスオーバーなどの大きな違いのひとつは、走破性をよくするために車高が高くなっていること(最低地上高も同時に高まる)だろう。加えて、ステ[…]
AMAスーパークロス2位の実績を持つモトクロッサーのエンデューロ仕様が上陸! トライアンフが開発したオフロードマシンには、250cc4ストローク単気筒エンジンを搭載するモデルと、450cc4ストローク[…]
GT+にはY-AMTを標準装備 ヤマハは、今夏発売と予告していた新型「TRACER9 GT+ Y-AMT」を2025年5月28日に発売すると正式発表。今世代のトレーサー9 GTシリーズでモーターサイク[…]
3/14発売:スズキ「Vストローム800/DE」127万6000円~ スズキが製造する、並列2気筒エンジン搭載のミドルアドベンチャーが「Vストローム800」「Vストローム800DE」だ。 2025年モ[…]
往年の名車をオマージュしたヘリテイジにアドベンチャーバイクの原点が登場! BMWは、1170cc空油冷水平対向2気筒エンジンを搭載するヘリテイジシリーズに、『R 12 G/S』を投入する。BMWのホー[…]
最新の関連記事(新型大型二輪 [401〜750cc])
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
英国生まれインド育ち:クラシック風味に全振りしたモデル 現存するオートバイブランドでは最古(大元のジョージ・タウンゼンド・アンド・カンパニーの創業は1851年! )と呼ばれ、1901年にオートバイの生[…]
往年の名車をオマージュしたヘリテイジにアドベンチャーバイクの原点が登場! BMWは、1170cc空油冷水平対向2気筒エンジンを搭載するヘリテイジシリーズに、『R 12 G/S』を投入する。BMWのホー[…]
車体の刷新でスポーツ性を大幅強化 今回の倒立フォーク化&ラジアルマウント化のモデルチェンジでは、本来約4.5kgの重量増になるところを、MT-07ならではの軽さに拘って各部を軽量化。車体のねじれ/縦方[…]
大型バイクの重さ/シビアさから降りてしまったライダー 今回「CB650R E-Clutch」に乗るのは、元大型ライダーの赤坂さん。 バイク歴8年で10代から乗っていた赤坂さんは、以前はリッタークラスの[…]
人気記事ランキング(全体)
使わないのは「どうせ利かない」もしくは「踏んでもよくわからない」…… リヤブレーキをかけているライダーは、驚くほど少ない。 ブレーキペダルを踏んでも利いているかわからない、すぐABS(アンチロック)が[…]
振動の低減って言われるけど、何の振動? ハンドルバーの端っこに付いていいて、黒く塗られていたりメッキ処理がされていたりする部品がある。主に鉄でできている錘(おもり)で、その名もハンドルバーウエイト。4[…]
ヤマハRZ250:4スト化の時代に降臨した”2ストレプリカ” 1970年代、国内における250ccクラスの人気は低迷していた。 車検がないためコスト的に有利だが、当時は車体設計が400ccと共通化され[…]
足着きがいい! クルーザーは上半身が直立したライディングポジションのものが主流で、シート高は700mmを切るケースも。アドベンチャーモデルでは片足ツンツンでも、クルーザーなら両足がカカトまでベタ付きと[…]
ホンダ新型「CB400」 偉い人も“公認”済み ホンダ2輪の総責任者である二輪・パワープロダクツ事業本部長が、ホンダ新ヨンヒャクの存在をすでに認めている。発言があったのは、2024年7月2日にホンダが[…]
最新の投稿記事(全体)
2025年秋以降に登場予定の最新ハイブリッドスクーター レトロポップなスタイリングの原付二種スクーターが、市販予定車として大阪モーターサイクルショーに登場した。その名も「Fazzio(ファツィオ)」は[…]
兎にも角にも“ヤマハ純正”のデザインがポイント!! フルフェイスヘルメット「Z-8 YAMAHA RACING」最大の特徴は、なによりヤマハが手がけた正真正銘の“ヤマハオリジナル”なカラー&グラフィッ[…]
動きが渋い鍵穴に潤滑剤はNG! ・・・の前に ちょっと前に「キーの回りが渋くなってきた鍵穴に、潤滑剤を吹きつける(注入する)のはNG!」という情報がネット上で広く流れました。その理由は一時的に動きが滑[…]
片手で食べられるハンバーガーはバイク乗りにおすすめ いよいよ始まるゴールデンウィーク。気候も暖かくなり、梅雨や猛暑を迎える前のこの時期はツーリングにうってつけだ。 ちょっとバイクで遠出しようか…そんな[…]
1位:スズキ『MotoGP復帰』&『850ccで復活』の可能性あり?! スズキを一躍、世界的メーカーに押し上げたカリスマ経営者、鈴木修氏が94歳で死去し騒然となったのは、2024年12月27日のこと。[…]
- 1
- 2