
2024モデルとして存在をスクープ済みのホンダCB1000ホーネット。 この“ビッグ・ホーネット”からの派生機種が複数存在しているという情報を掴んだ。しかもその中にはホンダファン待望のネオクラシックモデルも存在しているらしい!! さらには400ccクラスにも新開発の並列4気筒搭載車を投入するとの情報が!! ホンダの並列4気筒と言えば“CB”だが、その大攻勢がついに始まるのか? まずは1000cc 4気筒のネオクラ車と目される「CB1000」の実像に迫ってみたい。
●CG作成:SRD
ビッグ・ホーネットの派生で待望のネオクラが来る!
ホンダが2025年モデルとして「CB1000」という名称のバイクを登場させる。本誌が掴んだ最新情報である。……が、事情通の方なら既報のビッグ・ホーネットこと「CB1000ホーネットのことでしょ」と思うかもしれない。しかし大切なことなのでもう一度『2025年モデルとして“CB1000”が登場』。数字の後にペットネームは付かないのだ。
それにCB1000ホーネットは2024年モデルとして、早ければこの秋にも登場との情報。その1年後に控えるこのマシンは果たして……。 そこで我々は予想する。CB1000はビッグ・ホーネットから派生する、ホンダファン待望のネオクラシックモデルである! と。
これには根拠がある。BMWのS1000RやドゥカティのストリートファイターV4などに比肩する超速&高級ストリートファイター…と予測していたCB1000ホーネットが、新情報によると750㏄版と同コンセプトのコストパフォーマンス系になりそうなのだ。つまりヤマハMT-09やカワサキZ900などと競合する、手の届くリッター級バイクという位置付けだ。
コスパ系なら、派生機種を開発して開発コストを分散させるのが常套手段。それを暗示するかのように「CB1000タイプX」というモデルが2024年モデルとして存在するという情報も掴んだ(追って詳報をお伝え予定)。こちらは車名からしてホーネット派生の脚長系ツアラーのセンが濃厚だろう。つまりビッグ・ホーネットは、他ジャンルへの派生展開を織り込んだ新プラットフォーム車になる可能性が大なのだ。
となれば、CB1000もビッグ・ホーネットの派生機種と考えて間違いないだろう。排気量を示す”1000”の後に、「R」や「S」といったアルファベットやペットネームを持たない。そんなシンプルなネーミングに残された選択肢で、現状のホンダに足りない車両とは…。ここで本誌は”CB1000=ネオクラシック路線”と推測するわけだ。
お蔵入りした”CB-Fコンセプト” 再起動の舞台が整った?!
ネオクラにはモチーフとなるバイクが不可欠だが、その場合、ホンダでイチ押なのは間違いなくCB750F/900Fだろう。そうなると記憶に新しいのが2020年の”CB-Fコンセプト”だ。CB1000Rをベースにエフをオマージュしたそのコンセプト車は、’17年末にカワサキがZ900RSを、’19年5月にはスズキがKATANAを発売していたこともあり「ついにホンダも!」と大いに期待されたが、残念ながら開発は中止されている。
それなら今回のCB1000も無理では……と思うかもしれないが、当時とは背景が異なる。Fコンセプトがお蔵入りした理由のひとつがコスト。2020年当時、Z900RSは129万6000円〜だったが、FコンセプトはベースのCB1000Rの時点で167万900円。高額すぎて勝負できないと判断されたようなのだ。しかし今回はベースのCB1000ホーネットがリーズナブル路線となる気配が濃厚。となればネオクラ化しても、現在148万5000円のZ900RSと勝負できる可能性は高いのだ。
関係者が公の場で「出ませんよ!」と明言し、多くのファンが悲嘆に暮れた(それを報じたヤングマシンのヤフー記事には多くのコメントが寄せられた)CB-Fコンセプトだが、再起動の舞台は整ったと言える。CGは「CB1000=ネオクラ」という予測に立った、あくまでも本誌の妄想ながら、ホンダファンが望むネオクラはこのスタイル以外に有り得ないだろう。カワサキZの快進撃に悔しい思いをし続けている”CB党”に向け、ド直球な「令和のエフ」を見せて欲しい!!
【HONDA CB1000|イメージCG】 「CB1000=ネオクラ」という予測に基づいて製作したCG。CB-Fコンセプト風味はあくまでも本誌の願望だが、ホンダファンが望むネオクラはこれ以外にない。ホンダさん、お願いします!!
【HONDA CB750F】’70年代の耐久レースで”無敵艦隊”との異名を取ったワークスレーサー・RCB1000の技術を投入し、欧州市場を攻略すべくホンダが1978年に発売したのがCB900F。その弟分と言える存在のCB750Fは1979年に国内投入され、1982年まで発売。写真は漫画「バリバリ伝説」の主人公・巨摩郡の愛機としても知られる1981年型のCB750FB。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
空冷1100復活!? それとも奇跡の直6爆誕?! CBに1000cc級の排気量を持つ「タイプX」なる車両がスタンバイしている…という情報を入手した。しかも2024年に登場するホンダのニューモデルとして[…]
絶対まだあるでしょ! 新生ホーネットの派生展開 2022年秋の欧州で登場したホンダの新型CB750ホーネット。現在のところ日本での発売は未定だが、このマシンは世界的な流行を見せているコスパに優れた新世[…]
オートクラッチ操作とマニュアル操作を自在に切替可能? 2021年6月にお伝えした『クラッチもバイワイヤ! ホンダの新たな特許、指1本で軽々操作できる……だけじゃない?!』という記事を覚えている方はいら[…]
GB350CのカラーバリエーションCG 全3色をまとめて見る “GBカフェ”はオプションパーツで製作可能!! ホンダは4月27日に「GB350C」という商標を出願し、これが5月10日に公開されている。[…]
CB400SFのリニューアルではなく、完全新設計の可能性 ヤングマシンでは以前より、ホンダが400〜500ccクラスのミドル4気筒を開発中と報じてきたが、それはCB400SF/SBを最新規制に合わせア[…]
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
多くのカラーパターンを採用するCB350C、特別な2色のスペシャルエディション ホンダはインドでCB350C(日本名:GB350C)を発表した。これは前年に登場したCB350を名称変更したもので、従来[…]
青ベース、白ベースそれぞれのツートーンが登場 カムシャフトの駆動にベベルギヤを用いた、美しい外観の空冷バーチカルツインエンジンを搭載(バーチカルは垂直に立ったシリンダーを指す)するW800は、360度[…]
カワサキ大排気量モデルの原点は、2026年モデルも普遍性を継承 目黒製作所の創立100周年だった2024年秋、「メグロK3」が初のデザインアップデートを受けた。2024年11月発売のメグロS1のカラー[…]
CBで戦うことにロマンがあった ’91年の東京モーターショーに参考出品されたCB1000SFのプロトタイプを見たときは、純粋に「カッコイイ!」と衝撃を受けた。そして’92年に市販版が出るや早速手に入れ[…]
デカいバイクに挑むロマンがここにはある これまで何度か噂には上っていたが、遂にそのときがやってきてしまった。’92年の初代BIG-1ことCB1000SFから30年以上の長きに渡り、ビッグネイキッドのみ[…]
人気記事ランキング(全体)
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
ネイキッドブームの立役者もライバル続出で遂に対抗刷新! 1989年、カワサキがリリースしたZEPHYR(ゼファー)は、レーサーレプリカ熱が冷めたタイミングもあって、瞬く間に400ccクラスの販売トップ[…]
フレディ・スペンサー、CB1000Fを語る ──CB1000Fのインプレッションを聞かせてください。 とにかくすごく良くて、気持ちよかったよ。僕は何年もの間、新しいバイクのテストをしてきた。HRCのテ[…]
ゼファーとは真逆のコンセプトで独り勝ちを掴む! 1989年のカワサキZEPHYR(ゼファー)をきっかけに、カウルのないフォルムをネイキッドと呼ぶカテゴリーが瞬く間に人気となった。 続いて1991年に、[…]
前年モデルでTFTディスプレイを獲得した無印 北米スズキは、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の痛快な並列4気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッド「GSX-S1000」およびスポーツツア[…]
最新の投稿記事(全体)
秋向けライディングギア 機能性抜群なライディングパーカー JK-604:1万2000円台~ ヨーロッパで人気の気軽にはおれるケブラー裏地入り、スリーシーズン向けスエットパーカ。肩と肘にはCEレベル2ソ[…]
テレスコピック×フラットツインは1300cc化でより軽やかに! まず正直に言うと、残念ながらR1300RS&Rの試乗はフルウエットのみで、試乗時間も2台合わせて45分という限られた時間だった。各車のお[…]
必要なのはキャブ本体とパーツリスト! 燃調キット開発プロセスとは 日本製自動車の性能は優秀で、日本国内で役目を終えた後も中古車として世界各地に輸出され、何十年という時を経ても現役で活躍していることが多[…]
出展テーマは「By Your Side」 スズキは、2025 年10 月30 日から11 月9 日まで、東京ビッグサイトで開催されるJapan Mobility Show 2025 (ジャパンモビリテ[…]
40%OFFもある! オトクな7アイテム アストロプロダクツ AP ミニタイヤゲージ:32%OFF ツーリング先やガレージでの日常点検に役立つ、手のひらサイズのミニタイヤゲージだ。とてもコンパクトなの[…]
- 1
- 2