カワサキUKは、2024年に新たなレースカテゴリー「カワサキ ブリティッシュ スーパーティーン」クラスを開始すると発表した。ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)のカレンダーに組み込まれ、ヤングライダーに英国最高峰のサーキットで、かつ大観衆の前でレースする機会を与えるというものだ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
出場車両は2つのパッケージが選べ、価格は1万2000ポンド未満から
2023年7月20日、カワサキは英国ブランズハッチにおいてカワサキ「ニンジャZX-4RR」のレース仕様を、今週末のレースのピットレーンで初公開する。これは来シーズンの英国内チャンピオンシップに向けてのもので、カワサキUKおよびレースマシンを製作するMSSパフォーマンスのスタッフも現地に赴くという。
来シーズンのレースとは、英国スーパーバイク世界選手権(BSB)に組み込まれる新たなレースカテゴリー「カワサキ ブリティッシュ スーパーティーン クラス」のことだ。このレースはニンジャZX-4RRによって争われる新たなワンメイクシリーズで、2024年のBSBのカレンダーの一部として組み込まれる。出場可能なライダーはカテゴリー名のとおり15歳~20歳とされ、WSBKのサポートレースを含む英国プレミアサーキットで8つのダブルヘッダーラウンドが開催される。
4気筒400ccスーパースポーツマシンの高回転の咆哮が、世界で最も競争の激しい国内選手権シリーズに木霊することになり、ヤングライダーたちは大観衆の前でレースをする機会が与えられるわけだ。
さらに、年間総合優勝したライダーには、欧米で発表されたばかりの新型Ninja ZX-6Rが贈呈されるという。
英国のサーキットプロモーターが最初のスーパーティーンチャンピオンシップを立ち上げてから32年が経ち、これまでのエントリーリストにはジョン・マクギネスやデビッド・ジェフリーズなどが名を連ねてきている。
400ccスーパースポーツはサーキットで腕を磨くのに最適なパワーと車重のバランスを持っているとも言われ、日本でもかつてはTT-F3やSP400といったカテゴリーが隆盛を誇っていた。その当時に高い戦闘力を誇っていたZXR400の末裔・ニンジャZX-4RRが30年の時を越えて登場し、再びヤング層のスポーツシーンに火を点ける!
ちなみに、日本では丸山浩さん率いるウィズミーレーシングがさっそく『袖ヶ浦マル耐』にて、ZX-4Rシリーズを参加対象とするレースを10月1日に開催予定。年式問わず400ccを対象とするスプリントレース【F3クラス】、および【SP400】クラス。そして年式問わず400ccクラスを対象とした4時間耐久レースも開催準備するとのことだ。
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