![[’84-]ヤマハ FZ400R:キャッチフレーズは「全身フォーミュラIII感覚」【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/103-01ab.jpg?v=1680596097)
’80年代を通じて過熱し続けたレーサーレプリカブーム。このスペック至上主義の時代には、わずか1馬力の差がマシンの命運を分けることもままあった。本記事では、TT-F3のレーサーモデルYZF400と同時開発されたFZ400Rを取り上げる。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
「ワークスマシンと同時開発」それだけ聞けば十分だった〈ヤマハ FZ400R〉
市販レーサーと同時開発したNS250Rがリリースされた’84年5月。400クラスにも同様の手法で開発されたマシンが、ヤマハから世に放たれた。
FZ400Rは、同年からスタートする全日本TT-F3参戦を睨んだワークスマシンと並行して開発。心臓部は、軽量&コンパクトでハイパワーに定評のあるXJ400Z系の水冷直4を改良し、クラス最高の59psを絞り出した。
スチールの角断面パイプフレームは、ステアリングヘッドとスイングアームピボットを一直線に結んだ高剛性タイプである。スイングアームはアルミ製で、レーサーと同様、過渡特性に優れたバリアブルダンパー付きのFフォーク、リンク式Rモノショックを組み合わせた。車重はGSX-Rより重かったが、CBR400Fより10kg以上も軽量だった。
その戦闘力は高く、フロント16インチながら扱いやすいハンドリングとバランスの良さが評価された。そして全日本F3では、ロード125ccからスイッチした国際A級のベテラン、江崎正選手が見事に年間タイトルを獲得。記念すべき初代の全日本F3チャンピオンに輝いている。
’85年にはノンカウルのFZ400Nを追加。翌年には後継のFZR400が登場するが、FZもマイナーチェンジを施され併売。ベーシックなモデルとして’88年頃までラインナップされた。サイクルの激しかった時代に、新型投入後も販売が継続されるのは稀。バランスの高いスポーツ性能が多くのライダーに支持された結果と言えるだろう。
【’84 YAMAHA FZ400R】■水冷4スト並列4気筒 DOHC4バルブ 399cc 59ps/12000rpm 3.7kg-m/10000rpm ■165kg ■タイヤサイズF=100/90-16 R=120/80-18 ●価格:59万8000円
【双子の兄弟はワークスTT-F III】アルミ製の専用フレームにXJ400Zのエンジンを搭載したワークスF3マシン。車名はFZR400となる。
現代のヤマハに通じる「人間のための高次元バランス」をアピールしたカタログ。
ヤマハ FZ400Rの系譜
’84 ヤマハ FZ400R
【’84 YAMAHA FZ400R】初期型は丸目2灯のハーフカウルや集合管を備えて登場。色は紺×白×赤のみ。
’85 ヤマハ FZ400R
【’85 YAMAHA FZ400R】2型はメッキサイレンサーとアルミ製ステップを採用。ハンドルも形状を変更。
’85 ヤマハ FZ400N
【’85 YAMAHA FZ400N】車名のNはネイキッドの略。高性能はそのままに、単眼の角型ヘッドライトとアップハンドルを採用。
’86 ヤマハ FZ400R
【’86 YAMAHA FZ400R】3型でついにフルカウルに。色は紺×白と黒の2タイプ。これが最終型となった。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事([連載]青春名車オールスターズ)
ホンダの“R”だ! 可変バルブだ‼ 1980年代に入ると、市販車400ccをベースにしたTT-F3やSS400といった敷居の低いプロダクションレースの人気が高まってきた。ベース車として空冷直4のCBX[…]
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。FXに遅れること約1年、1980年6月に発売された[…]
ヤマハFZR400:極太アルミフレームがレーサーの趣 ライバルがアルミフレームで先鋭化する中、ついにヤマハもFZの発展進化形をリリースする。 1986年5月に発売されたFZRは、前年に発売されたFZ7[…]
スズキ バンディット400:GSX-Rのエンジン流用ネイキッド 59psというクラス最強のパワーを持ち、1984年に華々しく登場したGSX-R。 レーシーに設定されたこのマシンの心臓部の実用域を強化し[…]
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車)
100以上のメーカーがドイツのNSUと交渉 シリンダーを星型に配置する航空機用レシプロエンジンとの混同を避けるため、海外ではヴァンケルエンジン、ピストンレスエンジンなどと呼ばれているロータリーエンジン[…]
復刻版ではない「当時の現物」。時代を駆け抜けた純正パーツが今蘇る 旧車のレストアや日常のメンテナンスにおいて、最も入手が困難で頭を悩ませるのが、外装の印象を決定づける細かな純正パーツの確保である。市場[…]
ハウジングのCEMメッキと3分割式アペックスシール デビュー時には2/4輪界の革命機と呼ばれたロータリーエンジン。ただし開発元のNSU自身も’59年の時点ではロータリーエンジン車を量産した経験はなかっ[…]
栄光のチャンピオン・レプリカだったが…… Γの登場で活気づいたレプリカ戦線に勇んでカワサキも参入する。’84年に投入されたKR250は、異彩を放つタンデムツインを搭載。シリンダーを前後に配置し、並列2[…]
他社とは異なる姿勢で大型車の未来像を提示 冒頭から誠に失礼な表現になるものの、国産2輪車では唯一のロータリーエンジンと、ジュルジェット・ジウジアーロによる独創的なデザインを採用したRE-5は、世間では[…]
人気記事ランキング(全体)
ワイルドなクルーザーだけど快適で操縦しやすいライディングポジション カワサキのエリミネーターシリーズは、さまざまな排気量帯とエンジン形式で’80年代から展開されてきたクルーザー。現行の国内モデルは、「[…]
カラーも成熟のスペックも継承したカワサキ「W800」2027年モデル カワサキの伝統的ブランド「W」の長兄として、空冷バーチカルツインの造形美を現代に伝える「W800」に2027年モデルが登場した。2[…]
ハウジングのCEMメッキと3分割式アペックスシール デビュー時には2/4輪界の革命機と呼ばれたロータリーエンジン。ただし開発元のNSU自身も’59年の時点ではロータリーエンジン車を量産した経験はなかっ[…]
栄光のチャンピオン・レプリカだったが…… Γの登場で活気づいたレプリカ戦線に勇んでカワサキも参入する。’84年に投入されたKR250は、異彩を放つタンデムツインを搭載。シリンダーを前後に配置し、並列2[…]
ミケロットとともに、数々の名作を世に送り出したフェラーリ そもそも、ミケロットとフェラーリの関係は1970年代まで遡ります。当時、ランチアのワークスラリーカーのチーフメカを務めていたジュリアーノ・ミケ[…]
最新の投稿記事(全体)
「乗るならハーレー」勝利の証として 12歳で総合格闘技の世界に入り、プロ格闘家として活躍する箕輪ひろばさん。人生の半分以上を格闘家として歩んできた箕輪選手だが、バイクへの憧れは少年時代から抱き続けてい[…]
ネオクラの大本命に「極上の足つき&座り心地」をボルトオン! 往年のCB-Fを彷彿とさせるスタイリングで注目を集める2026年型CB1000F。ノーマルのシート高は795mmと比較的親しみやすい数値では[…]
Workman ColorsとMEDIHEAL COSMOSの2026年秋冬新製品ショーからスタート 会場中央にはファッションショーのステージが設けられ、そこを囲むようにワークマンの各種ワークウエアと[…]
ウサギとカメの王座争い。0点を抑えてポイントを稼ぐマルティンの強さ 第13戦アラゴンGPと第14戦サンマリノGPを欠場した小椋藍選手(SuperFile Trackhouse MotoGP Team)[…]
前回は過去最高の4万5000人超! “女性&ファミリー層”の熱気も激アツだ 2026年に開催された前回の第5回では、国内外メーカー12社・14ブランドをはじめ、カスタムパーツやギアの関連企業など135[…]
- 1
- 2

![ヤマハ FZ400R|[’84-]ヤマハ FZ400R:キャッチフレーズは「全身フォーミュラIII感覚」【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/102-01-768x512.jpg?v=1680596113)
![ヤマハ FZ400R|[’84-]ヤマハ FZ400R:キャッチフレーズは「全身フォーミュラIII感覚」【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/103-02-768x512.jpg?v=1680596499)
![ヤマハ FZ400R|[’84-]ヤマハ FZ400R:キャッチフレーズは「全身フォーミュラIII感覚」【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/103-01-768x512.jpg?v=1680596504)
![ヤマハ FZ400R|[’84-]ヤマハ FZ400R:キャッチフレーズは「全身フォーミュラIII感覚」【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/103-03-768x512.jpg?v=1680596550)
![ヤマハ FZ400R|[’84-]ヤマハ FZ400R:キャッチフレーズは「全身フォーミュラIII感覚」【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/103-04-768x512.jpg?v=1680596555)
![ヤマハ FZ400N|[’84-]ヤマハ FZ400R:キャッチフレーズは「全身フォーミュラIII感覚」【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/103-06-768x512.jpg?v=1680597005)
![ヤマハ FZ400R|[’84-]ヤマハ FZ400R:キャッチフレーズは「全身フォーミュラIII感覚」【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/103-05-768x512.jpg?v=1680596557)

































