
スズキは、同社が誇るアドベンチャーバイク・Vストロームファミリーのニューフェイスである「Vストローム800DE」の国内向けモデルを正式発表した。スズキは昨年のVストロームミーティングで発売を予告していたが、モーターサイクルショーのタイミングに合わせて発表、間もなく3月24日に発売する。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
LED縦目2灯の最新デザインでVストロームファミリーの新世代が登場!
’02年登場のVストローム1000(のちに1050へ)、’04年登場のVストローム650、’17年登場のVストローム250に続く新境地を切り開く、最新ファミリーの「Vストローム800DE」がついに国内正式発表! 世界累計で44万台を販売してきたVストロームシリーズで、もっともオフロード色の強い最新作だ。
エンジンは、同時発表のGSX-8Sと同じく完全新設計の775cc並列2気筒を搭載。270度位相クランクによって90度Vツインと同様の鼓動感を得ているだけでなく、クランク軸に対し90度に一次バランサーを2軸配置した「スズキクロスバランサー」を量産二輪車で初めて採用する。また、スズキクラッチアシストシステムを採用してレバー操作荷重を低減しているほか、先進の電子制御「S.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)」で各種制御を統合してコントロールする。
S.I.R.Sには、スズキドライブモードセレクター(SDMS)、G(グラベル)モード付きスズキトラクションコントロールシステム(STCS)、電子制御スロットルシステム、双方向クイックシフトシステム、スズキイージースタートシステム、ローRPMアシストが含まれる。
車体は新設計のスチールフレームを核に、ショーワ製の倒立フロントフォーク&リンク式モノショックリヤサスペンション、φ310mmフローティング式ダブルディスクのフロントブレーキなどで武装する。ホイールトラベルは前220mm/後212mmで、最低地上高は220mmとVストロームシリーズで最も大きい。前後ワイヤースポークホイールには前21/後17インチのダンロップ製トレイルマックス・ミクスツアーを履く。
ワイドなテーパードハンドルバーや固定式シートでオフロードを“走れる”ライディングポジションを構成し、燃料タンク容量は20Lで、WMTCモード燃費22.6km/Lと掛け合わせると計算上の航続距離は452kmに達する。
メーターは5インチTFTフルカラーディスプレイ、灯火類はフルLEDと最新トレンドを網羅。ディスプレイ左側にはUSBソケットも備える。
アクセサリー装着車。
アドベンチャーマシンらしく、旅を充実させる純正アクセサリーも多数用意。シルバー/ブラックの2色をラインナップするアルミトップケース(容量38L)、アルミサイドケース(左右各37L)、ハイスクリーン、アクセサリーバー、LEDフォグランプ、センタースタンド、アルミスキッドプレート、グリップヒーター、ローシート(約20mm低い)/ハイシート(約30㎜高い)、サイドスタンドエクステンションプレート、35L樹脂製トップケース等々、実用からドレスアップまで30点ものアクセサリーが2023年7月までには出揃う予定だ。車両本体価格は120万円+税で132万円。
SUZUKI V-STROM 800DE[2023 model]
車名 | V-STROM800DE |
型式 | 8BL-EM1BA |
全長×全幅×全高 | 2345×975×1310mm |
軸距 | 1570mm |
最低地上高 | 220mm |
シート高 | 855mm |
キャスター/トレール | 28°/114mm |
装備重量 | 230kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 775cc |
内径×行程 | 84.0×70.0mm |
圧縮比 | 12.8:1 |
最高出力 | 82ps/8500rpm |
最大トルク | 7.7kg-m/6800rpm |
始動方式 | セルフ式 |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 20L |
WMTCモード燃費 | 22.6km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 90/90-21 |
タイヤサイズ後 | 150/70R17 |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク(ABS) |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 132万円 |
発売日 | 2023年3月24日 |
SUZUKI V-STROM 800DE[2023 model]
SUZUKI V-STROM 800DE[2023 model]
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