
スズキは、新設計の並列2気筒エンジンを搭載した新型モデル「GSX-8S」の国内モデルを正式発表。2023年3月24日に発売する。スチールフレームも新設計で、アルミ製スイングアームや倒立フロントフォーク、先進の電子制御システムなど装備は充実しながら、税抜きでは100万円を切るというリーズナブルな価格に収めている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
新開発エンジンで270度/450度爆発を携え、新しいストリートファイターが降臨!
スズキは、270度位相クランクシャフトの採用で90度Vツインと同様の鼓動感を得た、新設計の並列2気筒エンジンを搭載した新型ネイキッドモデル「GSX-8S」を国内向けモデルとして正式発表した。
新世代の核となるのはやはりエンジンで、同時発表のVストローム800DEとベースを同じくし、クランク軸に対し90度に一次バランサーを2軸配置した「スズキクロスバランサー」を量産二輪車で初めて採用。スズキクラッチアシストシステムを採用してレバー操作荷重を低減しているほか、先進の電子制御「S.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)」で各種制御を統合してコントロールする。
S.I.R.Sには、スズキドライブモードセレクター(SDMS)、スズキトラクションコントロールシステム(STCS)、電子制御スロットルシステム、双方向クイックシフトシステム、スズキイージースタートシステム、ローRPMアシストが含まれる。
一方の車体はというと、新設計のスチールフレームにKYB製倒立フロントフォーク&KYB製リンク敷くモノショックサスペンションを組み合わせ、足元にはφ310mmフローティング式ダブルディスク/φ240mmディスクのブレーキシステムを装着。アルミ鋳造異形スイングアームやテーパードハンドルバー、容量14Lのスリムな燃料タンクなどで扱いやすいエルゴノミクスを実現する。
アクセサリー装着車
メーターは5インチTFTマルチインフォメーションディスプレイを採用し、車両のシステム、設定、リアルタイムの運転状況を表示。燃費や航続可能距離、時計、電子制御の設定などがひと目で把握できる。ヘッドライトとテールランプはLEDを採用し、LEDウインカーは別途アクセサリー設定される。
従来のミドルクラスのGSX-Sには4気筒のGSX-S750があったが、この2気筒のGSX-8Sによって新しいSシリーズがはじまる。スズキのマシンは、先鋭的に見えてフレンドリーな乗り味であることが常であることから、このGSX-8Sもさまざまな用途に活躍してくれそうだ。ツーリング向けのアクセサリーが多数用意されることも、それを裏付けている。
SUZUKI GSX-8S[2023 model]
| 車名 | GSX-8S |
| 型式 | 8BL-EM1AA |
| 全長×全幅×全高 | 2115×775×1105mm |
| 軸距 | 1465mm |
| 最低地上高 | 145mm |
| シート高 | 810mm |
| キャスター/トレール | 25°/104mm |
| 装備重量 | 202kg |
| エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
| 総排気量 | 775cc |
| 内径×行程 | 84.0×70.0mm |
| 圧縮比 | 12.8:1 |
| 最高出力 | 80ps/8500rpm |
| 最大トルク | 7.7kg-m/6800rpm |
| 始動方式 | セルフ式 |
| 変速機 | 常時噛合式6段リターン |
| 燃料タンク容量 | 14L |
| WMTCモード燃費 | 23.4km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) |
| タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
| タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 |
| ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク(ABS) |
| ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) |
| 乗車定員 | 2名 |
| 価格 | 106万7000円 |
| 発売日 | 2023年3月24日 |
SUZUKI GSX-8S[2023 model]
SUZUKI GSX-8S[2023 model]
SUZUKI GSX-8S[2023 model]
SUZUKI GSX-8S[2023 model]
SUZUKI GSX-8S[2023 model]
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
スズキ GSX-8S 世界初のバランサーが武器だ! スズキ GSX-8S〈エンジン/マフラー〉 完全新設計のエンジンは、スズキのビッグバイクでは非常に珍しい並列2気筒。'80年代にはGS400、現行モ[…]
軽量パワフルさ光る! 激戦区に投入する渾身作【スズキ GSX-8S】 エンジンとフレームともにオールニューマシンのマシンは、'17年型のGSXR1000以来──。まさにスズキ入魂のモデルが世界初披露さ[…]
ツーリングライダーに愛されたビッグネームが復活! ホンダが新型アドベンチャーモデル「XL750トランザルプ(XL750 TRANSALP)」を発表した。前21/後18インチの本格的なオフロード寄りのホ[…]
赤い差し色ヨシ! 従来の2色ラインナップから全3色へ ヤマハは、2023年モデルの「YZF-R7」を発表した。従来からラインナップされる、レースイメージの強いブルーや安定のブラックに、新色のホワイトが[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
スズキCNチャレンジのファクトリーマシンと同じウイングを装着(一部地域でオプション設定) スズキは今回、初代GSX-R750から40周年にあたる今年、「GSX-R1000」「GSX-R1000R」の復[…]
鮮やかなブルーでスポーティな外観に グローバルサイトでの2026年モデル発表、北米での正式発表に続き、英国でもスズキ「ハヤブサ」の2026年モデルが正式発表された。2026年モデルとしてレギュラーカラ[…]
電子制御サスペンション採用のGXにウイングレット新採用でさらなるスタビリティを スズキは欧州で、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の4気筒エンジンを搭載するクロスオーバーツアラー「GSX-[…]
新型モデルの実際の使い心地をチェックできる 2025年11月5日、スズキより、新型「DR-Z4S」および「DR-Z4SM」を「スズキワールドバイクレンタル」のラインナップに追加したとの発表があった。こ[…]
走るワクワクを現代・そして未来に…EVであの“VanVan”が復活!! 10月30日(木)から11月9日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されていた「ジャパンモビリティショー2025」。スズキのブース[…]
最新の関連記事(新型ネイキッド)
2024年11月:V3エンジンコンセプトが世界初公開 ホンダが、約40年ぶりとなるV型3気筒エンジンを搭載した「new ICE concept」を世界初公開したのはEICMA 2024でのこと。このコ[…]
11/1発売:カワサキ W800 カワサキが50年以上にわたり培ってきた「W」ブランドの最新進化系「W800」の2026年モデルが11月1日に発売される。この国産クラシック系の旗艦モデルは、美しいベベ[…]
11/1発売:カワサキ Z250 カワサキ「Z250」はニンジャ250と骨格を共有するこの軽二輪スーパーネイキッドは、アグレッシブな「Sugomi」デザインを継承。軽さと力強さを併せ持つ本格的スーパー[…]
ブラックは継続し、北米発表済みのレッドとブルーを新設定 スズキが「GSX-S1000」のニューカラーを発表した。昨年にはメーター変更のマイナーチェンジを受け、それまでの反転表示LCDから5インチカラー[…]
フロントまわりの軽さも操縦しやすさに大きく貢献 猛暑が続いていても、やっぱりバイクに乗りたい…というわけで、今月はCB750 HORNETでプチツーリングしてきました! このバイクは、アドベンチャー系[…]
人気記事ランキング(全体)
距離もブランドも関係なし!50人同時通話を実現 EVA Rモデルは、EVANGELION RACINGをモチーフとした特別デザイン(初号機A/B、2号機A/Bの全4モデル)をまとい、ナイトランでも存在[…]
最新の安心感と46worksテイストを両立した「究極のコンプリートモデル」 この『#02』は、2024年に限定販売された初代モデルに続くコンプリートカスタムモデル。今まで46worksが得意としてきた[…]
未塗装樹脂の白ボケ原因とツヤを復活させる方法 黒かったものが白っぽくなってくると古臭く見えてしまいます。…いいえ、「白髪」ではなくて「黒樹脂(未塗装樹脂)パーツ」のオハナシです。 新車の頃は真っ黒だっ[…]
APトライク250って高速道路で通用するの? チョイ乗り系トライクとして知られるAPトライク125は、125ccという排気量ながら「側車付き軽二輪」という区分のおかげで高速道路を走れます。しかしながら[…]
防寒着に求められる3要素を網羅 真冬のバイク乗りにとって、防寒は死活問題だ。アウターで風を遮断しても、その内側、つまりミドルレイヤーやインナーの選択次第で、ツーリングの快適度は天と地ほど変わってしまう[…]
最新の投稿記事(全体)
2023年からV4エンジンの開発は始まっていた CFMOTOは、すでに2023年のEICMAでスーパースポーツ向けV4エンジンのプロポーザルを行っており、昨年はV4搭載マシンのモックアップモデルを展示[…]
勝利の哲学を纏った限定モデル 世界最大級のモーターサイクル展示会であるEICMAにて初披露されたこの限定エディションは、Insta360が誇る最先端の技術と、9度の世界チャンピオンであるマルケスの不屈[…]
生活圏に牙を剥く「熊」から命を守れ!! 年、都市近郊や住宅地にまで出没し、甚大な被害をもたらしている**「人里の熊」。もはや登山家や釣り人だけの話ではない。愛車を駆る週末ライダーも、通勤・通学の一般市[…]
激白!プレゼントは「自分の欲しいもの」が圧勝! 「日頃の感謝を込めて…」なんて殊勝なことを考えてる男性も女性もいるだろうが、甘い! そのプレゼント、本当に喜ばれているのか? パナソニックが行った調査結[…]
愛知の熱きモビリティ企業、プロトが名古屋をジャック! JAIA(日本自動車輸入組合)会員としてベネリモーターサイクルの正規輸入元を務め、さらに愛知モノづくり企業「愛知ブランド」の認定も受けるプロト。オ[…]
- 1
- 2


















































