- 1 カワサキ 900スーパー4 Z1の変遷:基本設計を維持しながら、さまざまな改革を敢行
- 2 カワサキ 900スーパー4 Z1 絶版中古車の現状
- 3 中古車相場は250~700万円:コロナ禍に入ってさらに上昇
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カワサキ 900スーパー4 Z1の変遷:基本設計を維持しながら、さまざまな改革を敢行
’74~’75型では、基本的にカラーリング以外の変更は行わなかったZ1だが、車名をZ900に改めた’76年型は、吸排気系や足まわりを刷新。騒音/公害対策を意識した結果として、最高出力は82→81psに低下した。
もっともライバル勢の台頭を意識したカワサキは、’77年になると排気量を拡大したZ1000を発売。当初の最高出力は控えめな83psだったものの、外装をスクエアスタイルに改め、アルミキャストホイールを採用した’79年型Z1000Mk IIは93psをマーク。また、バリエーションモデルとして開発されたZ1-Rの最高出力は、’78年型:90ps、’79年型:94psだった。
なお’70~’80年代の日本には独自のナナハン規制が存在したため、カワサキはZ1~Z1000Mk IIの排気量縮小仕様となる、Z2/Z750FX(69/70ps)を販売。ただしこの手法に難しさを感じた同社は、以後はZ650ベースのナナハンを、国内市場のフラッグシップに据えることとなった。
【’76 KAWASAKI Z900】
【’77 KAWASAKI Z1000】
【’79 KAWASAKI Z1000Mk II】
カワサキ 900スーパー4 Z1 絶版中古車の現状
’80年代後半以降の空冷Zシリーズの人気は右肩上がりで、そのまま乗れそうな初代Z1の場合、昨今では250万円以下の中古車を目にする機会はほぼ皆無。今回の取材に協力してくれたGPクラフトの田畑革さんはそう語る。
「私がGPクラフトを立ち上げた’90年代前半は、50~60万円あたりが相場でしたから、Z1の中古車価格は本当に高くなりました。ただし修理に関しては、最近は現代の技術を投入したリプロパーツが数多く販売されているので、むしろ昔より良くなっている面もあるんですよ。もちろん、その一方で良質な中古パーツは減っていますが、ウチの場合はストックがそれなりにあるので、現時点では修理が不可能という状況になったことはありません」
中古車相場は250~700万円:コロナ禍に入ってさらに上昇
時代の経過と共に上昇して来た空冷Zシリーズの中古車価格は、コロナ禍に入ってさらに上昇した感がある。ちなみに、Z1000Mk IIの価格もZ1と同等で、タマ数が少ないZ2やZ750FXの場合は下限が350万円前後。それらと比べるとZ900とZ1000はやや安い傾向で、現在の相場は200~400万円。
【取材協力:GPクラフト】部品販売を主業務としていたGパーツを発展させる形で、’90年代初頭に創業したGPクラフトは、’70~’80年代前半の日本製並列4気筒車を得意とするメンテナンス&カスタムショップ。最も取り扱いが多い機種はカワサキ空冷Zシリーズだが、ホンダCBシリーズやスズキGS/GSX系の入庫も少なくない。●住所:埼玉県川越市小仙波1000-1 ●電話:049-227-0008
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