
アルプスを越えるという意で「Trans+Alps」と名付けられたオールラウンドのツーリングモデル「トランザルプ」が、755ccパラツインを抱いて見事に復活! 世界的に流行する冒険バイクに、魅力的な1台が加わった!! 本記事では、現在明らかになっている情報をまとめてみたぞ。
●文:伊藤康司 ●写真:小川勤(EICMA現地写真) 、ホンダヨーロッパ
ホンダ XL750 トランザルプ:高い走破性を持つベストツーリングマシン!
ホンダはイタリアで開催されたEICMA(ミラノショー)で、欧州向け’23年モデルを多数発表。その中にはヤングマシンがスクープで報じたXL750トランザルプも含まれていた。
まずルックスは既報通り、冒険心を掻き立てるアドベンチャースタイルを纏う。
エンジンは先に欧州で発表された「CB750ホーネット」と共通で、完全新設計の270度位相クランクを備える755cc水冷並列2気筒SOHC4バルブ。CRF450やアフリカツイン等で実績のあるユニカム方式の動弁系による軽量・コンパクトなエンジンは、ダウンドラフト吸気や車体左右に配置した渦ダクト(ヴォーテックスエアフローダクト)によって低中速領域での吸入効率を向上させ、力強いトルク感を実現。
スロットルバイワイヤー(TBW)を採用し、パワーやトラクションコントロール、ABSやエンジンブレーキの介入度を統括する5種のライディングモード(スポーツ/スタンダード/レイン/グラベル/ユーザーセッティング)を搭載する。
軽量なスチール製ダイヤモンドフレームにセットする足周りは、フロントのSHOWAのφ43mmSFFCA倒立フォークとハイブリッド構造のアルミスイングアーム&プロリンクで高い走破性を実現する。
時期こそ未定だが、ホンダの公式リリースで「日本での販売を予定」と公表。比較的早期に発売されるのでは…と期待に胸が膨らむ!
ホンダ XL750 トランザルプ:スタイリング
【HONDA XL750 TRANSALP】主要装備■全長2325 全幅838 全高1450 軸距1560 最低地上高210 シート高850(各mm) 車重208kg(装備) ■水冷4ストローク並列2気筒SOHCバルブ755cc 91.8ps/9500rpm 7.65kg-m/7250rpm 変速機6速リターン 燃料タンク容量16.9L ■キャスター27°/トレール111mm ブレーキF=φ310mmダブルディスク+2ポット キャリパーR=φ256mmディスク+1ポットキャリパー ■タイヤサイズF=90/90R21 R=150/70R18 ※諸元は欧州仕様
【エンジンはCB750ホーネットと同じ755ccパラツイン】軽量/コンパクトなユニカム式のパラツインをスチール製ダイヤモンドフレームに搭載。270°位相クランクでトラクションを稼ぎ、210mmの最低地上高と前200/後190mmのホイールトラベルで高い走破性を実現。
大型のフェアリングは高速巡航での快適性を追求。並列2気筒ながらカウル幅はけっこうスリムだ。灯火類はフルLEDでオートウインカーキャンセルやエマージェンシーストップシグナルを採用する。
ホンダ XL750 トランザルプ:カラーバリエーション
マットイリジウムグレーメタリック
ホンダ XL750 トランザルプ:足まわり
フロントはφ310ウェーブディスクにアキシャルの2ポットキャリパー、リヤはφ256mm+1ポット。チューブタイプのスポークホイールにF=90/90R21、R=150/70R18を履く。
ホンダ XL750 トランザルプ:メーター
5インチのTFTカラーディスプレイのメーターは4種の表示でカスタマイズも可能。AndroidおよびiOSと連携するホンダスマートフォンボイスコントロールシステム(HSVCS)を搭載。
ホンダ XL750 トランザルプ:アクセサリー
【純正アクセサリーで旅性能強化だ!】便利なタンクバッグから大容量のパニアまで多数。欧州では5種のアクセサリーパックを設定する。フロントサイドパイプやエンジンガードもアクセサリーで用意している。
【初代はパリダカマシンの技術をフィードバック|’87 トランザルプ600V】ワークスNXR750の技術を投入。エンジンは52度V型2気筒で、初代の583ccから647cc、680cc(2車とも輸出モデル)と排気量を拡大し、’12年まで生産。国内では中型免許で乗れるトランザルプ400Vも販売した。
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
足着きがいい! クルーザーは上半身が直立したライディングポジションのものが主流で、シート高は700mmを切るケースも。アドベンチャーモデルでは片足ツンツンでも、クルーザーなら両足がカカトまでベタ付きと[…]
[A] 前後左右のピッチングの動きを最小限に抑えられるからです たしかに最新のスーパースポーツは、エンジン下から斜め横へサイレンサーが顔を出すスタイルが主流になっていますよネ。 20年ほど前はシートカ[…]
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
400で初のV4でもホンダ・ファンは躊躇なく殺到! 1982年12月にリリースされたVF400Fは、このクラスでは12,500rpmの未経験な超高回転域と0-400mを13.1secという俊足ぶりもさ[…]
最新の記事
- ホンダ/ヤマハ/スズキが20万円台! コスパで選ぶ原付二種スクーター5+1選【2025年11月版】
- 「何が良いの!?」ホンダCB1000Fを丸山浩が徹底試乗インプレ:ドロドロっとした大排気量直4CBならではのフィーリング【ヤングマシン電子版1月号】
- 実はあなたのバイクにもついている。マスダンパーの役割を解説してみた
- 【新車試乗】BSA「ゴールドスター650」は個性を主張するけどクセのないエンジンだった──レーシング女子・岡崎静夏の試乗インプレッション
- 【2025年11月版】50万円以下の250ccバイク おすすめ8選! コスパで選ぶ軽二輪
- 1
- 2
































