イタリアで開催中のミラノショー(EICMA)のカワサキブースに、トップガンでトム・クルーズ演じるマーヴェリックが駆った初代ニンジャ・GPz900Rが突如登場! 同じく映画に登場するニンジャH2と並べて展示されている。しかもその背景には気になりすぎる一文が……。こ、これは何かあると邪推しまくってしまうぞ!
●文:ヤングマシン編集部(マツ) ●写真:小川 勤
「離陸に備えよ」って…ニンジャが飛び立つのカワサキさん!?
EICMAに展示されていたGPz900Rは1984年型。フロントホイールが16インチの第一世代で、1986年公開の「トップガン」でマーヴェリックが駆り、さらに2022年の「トップガン・マーヴェリック」でも再登場してファンを歓喜させた、映画で最も重要な小道具だ。
ファンなら涙モノなのは、マーヴェリックが駆ったGPzと同カラーにペイントされ、タンクに無造作に貼られたステッカーまで忠実に再現されていることだろう。さらに外観には経年劣化を表現した加工まで施され、第一作の公開から36年の月日をイメージさせるかのような、適度なヤレ感まで演出されているのが非常に生々しくてカッコいい。
しかし、映画が大ヒットしたからと言って、なぜ今になって急にEICMAでGPzを展示するのか。なにか意味があるのでは…? と背景のボードを見ると、そこには「PREPARE FOR TAKE-OFF(≒離陸に備えよ)」。こ、これは意味深すぎるでしょカワサキさん!!
2012年のEICMAでも“前科”アリ
ちなみに「PREPARE FOR TAKE-OFF」の下には「AS SEEN IN THIS SUMMER’S HIT FILM」との一文もある。このへんを拡大解釈&超意訳すると「今年の夏にトップガン見ただろ? 心の準備をしておけよ」といったところだろうか?
思い返すとカワサキは、2012年のEICMAでZ1000ベースのZ1風カスタム車を展示し、2017年の東京モーターショーでZ900RSを発表したという“前科”も持っている。この公式に当てはめれば、GPzの復活は2027年まで待たねばならないが、さすがに5年は長すぎるから、2〜3年以内には何がしかの回答が示されると期待したい!
GPz900Rが現代に復活するなら、ベース車は当然Z900RS(またはストリートファイターのZ900)。車名はさしずめ“GPZ900RS”だろうか? まぁ、現状では極めて根拠の薄い話だが、ここは火のないところに煙を立て続けてきたヤングマシン、大いに騒ぐのが責務だろう。カワサキさん、GPZ900RSは2年後のEICMAで発表になる、2025年モデルあたりでお待ちしております!
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