日本車の絶頂期だった’80年代の名車たちに“高騰”の波が押し寄せている。超プレミアマシンと化した’70年代車のような状況ではまだないものの、現実的な価格で入手できる時間的猶予はそう長くないだろう。本記事では映画『トップガン』で人気を博した、カワサキ GPz900Rの状況を中心にレポートする。
※本記事に掲載されている車両価格等は、取り扱い店舗における’20年6月時点の情報です(関連写真提供:グーバイク)。
GPz900R:今後も永きに渡って人気銘柄になる初代忍者
1. ’80sモデル:初期はフロント16インチ
一般ユーザー間でもA1~16の型式で年式が表されることが多い。’93~’97まではA10が継続され、それ以外は1年ごとにひとつ番号が上がる。初代開発時はタイヤサイズの定番が決まる過渡期にあり、A1~6まではフロント16インチ/リヤ18インチだった。
トップガンはA2
映画「トップガン」に登場したのは’85年型(=A2)。ただしアンダーカウルや各部ロゴが廃され、GPz750R専用色に塗られていた。
2. ’90sモデル:前後17インチ化
16年間でもっとも大きな変更を受けたのはA7。前輪が17インチ化され、前後ともタイヤがワイド化された。前ブレーキキャリパーは片押し1ポットから対向4ポットとなり、フロントフォークも刷新。その他、変更は多岐にわたる。A8で国内仕様登場。
3. 最終仕様:6ポット&ラジアルタイヤ
A12では、フロントブレーキキャリパーが対向6ポットに。リヤショックがガス封入式となり、リンク比が変更され、タイヤはラジアル化された。国内仕様は、このまま’02年まで生産された。海外向けはマレーシア仕様のみで、A16が最終型となった。
あなたにおすすめの関連記事
※本記事に掲載されている車両価格等は、取り扱い店舗における’20年6月時点の情報です(関連写真提供:グーバイク)。 抜き身の日本刀をモチーフに、ドイツのターゲットデザインが仕上げた意匠をGSX1100[…]
※本記事に掲載されている車両価格等は、取り扱い店舗における’20年6月時点の情報です(関連写真提供:グーバイク)。 世界初の量産4気筒車・ホンダCB750フォアから10年後の'79年に登場した後継機が[…]
※本記事に掲載されている車両価格等は、「バイク王 つくば絶版車館」’20年6月時点の情報です。 "伝説"と化してしまった感のある'70年代の名車を、これから手に入れるのは至難の業である。その代表格に君[…]
ドレミコレクションがZ900RSベースに"ローソンレプリカ"外装を開発 カワサキは'81年、発売されたばかりのKZ1000J改でエディ・ローソン選手がAMAスーパーバイクチャンピオンを獲得。翌’82年[…]
2018年の東京モーターサイクルショーに、「角Z」と呼ばれるZ1000Mk.IIスタイル外装を載せたZ900RSを出品して話題をさらった岡山のドレミコレクション(以下ドレミ)が、2年ぶりに新作を公開![…]