![[’79-]カワサキ Z1300:水冷6気筒の怪物【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
1286ccという排気量、水冷並列6気筒エンジン、そしてその巨体。まさにモンスターという名称が相応しい数少ないマシン。その素性の良さから、クルーザーとして多くのファンを勝ち取った。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
- 1 CBXと双璧をなした6気筒マシン【’79 カワサキ Z1300】
- 2 カワサキ Z1300の系譜
- 3 [連載]青春名車オールスターズに関連する記事
- 4 「限定車“R”は可変排気バルブEXUP初搭載」1986ヤマハFZR400:FZ400Rの発展進化形【ニッポン旧車列伝】
- 5 「GSX-Rエンジン搭載の派生車」1989スズキ バンディット400:GSX-R250R譲りの250も【ニッポン旧車列伝】
- 6 「ワークスマシンは初代TT-F3チャンプ」1984ヤマハFZ400R:XJ400Z系水冷直4を改良【ニッポン旧車列伝】
- 7 「超ショートストローク250cc直4」1987スズキGSX-R250:過激さマシマシのR250Rも【ニッポン旧車列伝】
- 8 「あえてのダブルクレードル! 」1990スズキGSX-R400R:1990年代も続く快進撃【ニッポン旧車列伝】
- 9 「ウマい奴しか乗れない」1984スズキGSX-R:4ストレプリカ時代の口火を切った金字塔【ニッポン旧車列伝】
- 10 「CBRはここから始まった」1983ホンダCBR400F:最後のホンダ空冷スポーツ【ニッポン旧車列伝】
- 11 「異名は“ジャジャ馬”」1988スズキRGV250Γ:国内ラストの2ストレプリカ【ニッポン旧車列伝】
- 12 人気記事ランキング(全体)
- 13 最新の記事
CBXと双璧をなした6気筒マシン【’79 カワサキ Z1300】
CBXと同時期に登場した6気筒マシンが、カワサキのZ1300だ。こちらは同じ6気等でも色合いが違う。排気量は1300と日本車最大の排気量を誇り、DOHC2バルブながら冷却方式には水冷を採用。
駆動方式はシャフトドライブを採用するなど、最初からツアラーを念頭において開発されていた。おそらくスーパースポーツ系では圧倒的な支持を得ているZ1000系があるため、区別化を狙ったものだと思われる。
こちらの第一印象は、全体的にでかいということ。シート高も高くさらに幅も広いため、日本人の平均身長では足着き性すらままならないマシンだった。
奇しくも同時期に登場した6気筒マシン2台。スーパースポーツを狙ったCBXは短命に終わったが、6気筒の快適性にスポットを当てたZ1300は、モデルチェンジを繰り返し10年以上に渡るロングセラーとなった。
【’79 KAWASAKI Z1300】■水冷4スト並列6気筒 DOHC2バルブ 1286cc 120ps/8000rpm 11.8kg-m/6500rpm ■297kg ■タイヤF=110/90V18 R=130/90V17 ※輸出モデル
水冷であるが故に、冷却フィンが無くすっきりして見えるものの、そこはやはり6気筒。クランク部分の幅と合わせて、エンジンのボリューム感は、他車には無い迫力を生み出している。
6気筒のエンジン幅を極力抑えるため、あえてボアストロークは62×71mmというロングストロークを採用し、ボアピッチを狭く仕上げている。6気筒の産み出すスムーズさと、1286ccが産み出す高トルクは、まさに規格外のモンスターだった。
ヘッドライト、外装など全てを角のイメージに統一。メーターも同様に角形デザイン。電気式燃料計と水温計を中央に配置する。
当初から6気筒のスムーズさを活かしたツアラーとして設計されたため、駆動はローメンテナンスのシャフトドライブを採用する。
カワサキ Z1300の系譜
4代目となるZGは’84年に登場。吸気方式をキャブからインジェクション化し、パワーも120→130psへとアップ。ツアラー色に特化したZN1300Voyagerも登場する。
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
[連載]青春名車オールスターズに関連する記事
人気記事ランキング(全体)
ファン+ペルチェでダブル冷却 山善のペルチェ ベストは、外径約100mmの大型ファン(厚み約38mm)で風を取り込み、さらに内蔵のペルチェデバイスで空気やウェア表面を冷やす仕組みを採用。保冷剤用メッシ[…]
コンパクトながら高出力のペルチェ冷暖ベスト おたふく手袋の「冷暖ペルチェベスト JW-699」は、USB PD対応の2万mAhバッテリーを標準付属。psEマーク取得のバッテリーで、最大連続使用は冷却の[…]
MotoGPライダーのポテンシャルが剝き出しになったトップ10トライアル 今年の鈴鹿8耐で注目を集めたのは、MotoGPおよびスーパーバイク世界選手権(SBK)ライダーの参戦だ。Honda HRCはM[…]
最外層にカーボンファイバーを使ったX-Fifteenの最高峰モデルが登場! 積層させた炭素繊維を樹脂で固めたカーボンファイバー(CFRP)は、軽くて強い素材だ。そのため航空機やレーシングマシンに使われ[…]
派生機種を生んだ素性の良さ GS750/Eの実質的な生産期間は約3年。とはいえ、派生機種として登場したGS750G/GL、排気量拡大版のGS850Gは’80年代半ばまで生産を継続。この点については兄貴[…]
最新の記事
- 伝説の油冷レーサーが買える!「ヨシムラGSX-R750 ♯604コンプリート」9月20日にオークション開始!
- 【2025年8月版】125ccバイク、AT限定免許で乗れるけど“ギヤチェンジが楽しい”原付二種おすすめ8選!
- 【ワークマン】大人気のイージス 限定ブラックの予約期間は9/1~9/15&ついに特大7Lサイズが新登場
- チャンピオンマシン開発ライダー、ミケーレピッロのレプリカモデル Kabuto「F-17 Mips MICHELE PIRRO」登場!
- MotoGPでM.マルケスがわざわざ首位を譲った理由とは? 最悪の場合、タイヤが壊れてしまうから?!
- 1
- 2