![[’79-]カワサキ Z1300:水冷6気筒の怪物【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2022/10/Re_038_07_C-top.jpg?v=1665734517)
1286ccという排気量、水冷並列6気筒エンジン、そしてその巨体。まさにモンスターという名称が相応しい数少ないマシン。その素性の良さから、クルーザーとして多くのファンを勝ち取った。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
- 1 CBXと双璧をなした6気筒マシン【’79 カワサキ Z1300】
- 2 カワサキ Z1300の系譜
- 3 [連載]青春名車オールスターズに関連する記事
- 4 「限定車“R”は可変排気バルブEXUP初搭載」1986ヤマハFZR400:FZ400Rの発展進化形【ニッポン旧車列伝】
- 5 「GSX-Rエンジン搭載の派生車」1989スズキ バンディット400:GSX-R250R譲りの250も【ニッポン旧車列伝】
- 6 「ワークスマシンは初代TT-F3チャンプ」1984ヤマハFZ400R:XJ400Z系水冷直4を改良【ニッポン旧車列伝】
- 7 「超ショートストローク250cc直4」1987スズキGSX-R250:過激さマシマシのR250Rも【ニッポン旧車列伝】
- 8 「あえてのダブルクレードル! 」1990スズキGSX-R400R:1990年代も続く快進撃【ニッポン旧車列伝】
- 9 「ウマい奴しか乗れない」1984スズキGSX-R:4ストレプリカ時代の口火を切った金字塔【ニッポン旧車列伝】
- 10 「CBRはここから始まった」1983ホンダCBR400F:最後のホンダ空冷スポーツ【ニッポン旧車列伝】
- 11 「異名は“ジャジャ馬”」1988スズキRGV250Γ:国内ラストの2ストレプリカ【ニッポン旧車列伝】
- 12 人気記事ランキング(全体)
- 13 最新の記事
CBXと双璧をなした6気筒マシン【’79 カワサキ Z1300】
CBXと同時期に登場した6気筒マシンが、カワサキのZ1300だ。こちらは同じ6気等でも色合いが違う。排気量は1300と日本車最大の排気量を誇り、DOHC2バルブながら冷却方式には水冷を採用。
駆動方式はシャフトドライブを採用するなど、最初からツアラーを念頭において開発されていた。おそらくスーパースポーツ系では圧倒的な支持を得ているZ1000系があるため、区別化を狙ったものだと思われる。
こちらの第一印象は、全体的にでかいということ。シート高も高くさらに幅も広いため、日本人の平均身長では足着き性すらままならないマシンだった。
奇しくも同時期に登場した6気筒マシン2台。スーパースポーツを狙ったCBXは短命に終わったが、6気筒の快適性にスポットを当てたZ1300は、モデルチェンジを繰り返し10年以上に渡るロングセラーとなった。
【’79 KAWASAKI Z1300】■水冷4スト並列6気筒 DOHC2バルブ 1286cc 120ps/8000rpm 11.8kg-m/6500rpm ■297kg ■タイヤF=110/90V18 R=130/90V17 ※輸出モデル
水冷であるが故に、冷却フィンが無くすっきりして見えるものの、そこはやはり6気筒。クランク部分の幅と合わせて、エンジンのボリューム感は、他車には無い迫力を生み出している。
6気筒のエンジン幅を極力抑えるため、あえてボアストロークは62×71mmというロングストロークを採用し、ボアピッチを狭く仕上げている。6気筒の産み出すスムーズさと、1286ccが産み出す高トルクは、まさに規格外のモンスターだった。
ヘッドライト、外装など全てを角のイメージに統一。メーターも同様に角形デザイン。電気式燃料計と水温計を中央に配置する。
当初から6気筒のスムーズさを活かしたツアラーとして設計されたため、駆動はローメンテナンスのシャフトドライブを採用する。
カワサキ Z1300の系譜
4代目となるZGは’84年に登場。吸気方式をキャブからインジェクション化し、パワーも120→130psへとアップ。ツアラー色に特化したZN1300Voyagerも登場する。
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
[連載]青春名車オールスターズに関連する記事
人気記事ランキング(全体)
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
コンパクトで使いやすいワイヤーロック ヘンリービギンズの「デイトナ ワイヤーロック DLK120」は、質量約90gの軽量設計で、ツーリング時の携行に適したポータブルロックです。ダイヤルロック式のため鍵[…]
日本仕様が出れば車名はスーパーフォアになるか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「Ninja ZX-4R」が登場し[…]
どうする? スクーターのエンジンがかからない ※これはまさに、筆者が直面した実話です。我が家のスクーター(TODAY)に乗ろうと思って、車庫から引っ張り出しました。ちょっと久しぶりですね。エンジンをか[…]
50レプリカのフルサイズからミニバイクレースを経てデフォルメフルサイズへ! VR46カラーのTZR50……実はヨーロッパで1997年から2012年まで生産されていたイタリアのミナレリ製エンジンで、現地[…]
最新の記事
- バイクの「安全」に関する課題を多角的に解説! 警察・高校・ホンダ・JAFの取り組み【日本二普協 第4回シンポジウム】
- 日本GPのパドックで極上のオタク話を聞きたい人は必見! MOTUL・NGK 日本GPテクニカルパドックトーク開催
- 妥協なきメカニズムと車体構成:スズキGS400【1976~1980】各部解説
- ホンダがブランニューモデル「Honda WN7」を発表! 1000cc並みのトルクを発揮する、固定式バッテリー採用の電動ネイキッド
- ホンダ「CB400スーパーフォア」復活カウントダウン?! 中国の重慶ショーで9/19発表か
- 1
- 2