
CB750フォアを尖兵に、ホンダ/ヤマハ/スズキ/カワサキの日本4大メーカーが世界の頂点に君臨する時代が幕を開ける。大排気量空冷マルチエンジンを搭載した公道の王者たち、その有志をご覧いただこう。本記事では、Z1/Z2から派生したZ1000の改良版、シリーズ集大成と名高いカワサキZ1000 Mk.IIを取り上げる。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
- 1 角Zの代名詞【カワサキZ1000Mk.II】
- 2 カワサキZ1000Mk.II 派生モデル
- 3 [連載]青春名車オールスターズに関連する記事
- 4 「初の100ps超え!! 」全面改革で進化した第二世代のZ:カワサキZ1000J【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 5 ヤマハ初の並列4気筒にして”イレブンブーム”の先駆車:ヤマハXS1100【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 6 「バイクの”カタナ狩り”って? 」賛否を呼んだ純正アップハンドル:スズキGSX750S【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 7 「バイク界の革命児! 」「日本車の金字塔」当時の世界最速車:スズキGSX1100S KATANA【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 8 スズキ初のリッターマシンが第1回鈴鹿8耐を制す:スズキGS1000/S【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 9 量産二輪初の”24バルブ インライン6”:ホンダCBX【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 10 “王座奪還”を果たした第2世代の4気筒CB:ホンダCB750F【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 11 「Zシリーズ初」直線基調で度肝を抜いたカフェレーサー:カワサキZ1-R/II【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 12 人気記事ランキング(全体)
- 13 最新の記事
角Zの代名詞【カワサキZ1000Mk.II】
Z1000をベースに、さらに改良を加えたのがZ1000Mk.II。大きく変わった点は外観だ。丸みのあるZ1000とは異なった、力強い角型デザインこそがMk.IIのアイデンティティで、Z1-Rのシャープさとも違う雰囲気となる。
これは「近未来をイメージした」とされ、カワサキ=硬派の印象を確立。 通称「角Z」の代名詞として、今なお高い人気を誇っている。
【’79 KAWASAKI Z1000 MK.II】■空冷4スト並列4気筒 DOHC2バルブ 1015cc 93ps/8000rpm 9.1kg-m/6500rpm ■245kg(乾) ■タイヤF=3.25-19 R=4.00-18 ※輸出モデル
エンジンはそれまでのZ1000と同じ排気量(1015cc=70×66mm)ながら、クランクウェブやピストンの形状を改めた。点火方式はポイントからトランジスタ式に変更してメンテナンスフリー化を実現。キャブレターは仕向け地により異って、VM26SSが最高出力83ps、VM28SS装着車では93psを公称する。また、北米仕様ではシリンダーヘッドに排ガス浄化装置を設け、排気系はオーソドックスなメッキ仕上げの2本出しメガホンタイプとされた。
一方、車体はフレームのダウンチューブを2重管構造として剛性を高めた。ブレーキディスクはZ1000、Z1-Rと共通の径ながら、Mk.IIは不等ピッチの穴あきデザインとしている。キャストホイールは前19/後18インチで、Z1-Rの18インチとは別物だ。
このようにMk.IIはZ1000やZ1-Rと大きくは違わないが、しかし細部に改良を加えられたモデルであることがわかる。第2世代のZ1000Jへ移行する直前の、Z1系の集大成的存在と言うことができるだろう。
外装に合わせてシリンダーヘッドの造型も角型基調にリファイン。キックペダルを供えたZ1直系としては最後のユニットだ。
前輪はZ1Rで18iインチに改められたが、Mk2で再び19インチに。不等ピッチ穴あきのブレーキディスクに、メタルパッドを組み合わせる。
2眼メーターと警告灯の配置はZ900以来ほとんど変らない。左の速度計は外側に160mph、内側に250km/hまで目盛られている。
カワサキZ1000Mk.II 派生モデル
【’79 KAWASAKI Z1000ST】Z1300譲りのシャフトドライブを搭載したツーリングモデル。Mk.Ⅱよりもホイールベースが45mm長く(1535mm)、重量も10kg重い(257kg)。
【’80 KAWASAKI Z1000H】Z系エンジンにカワサキ初のFIを採用した集大成。ベースはMk.Ⅱだ。欧州およびオーストラリアなどで、1年間だけ販売された。
【’81 KAWASAKI Z1100】キャブレター&シャフトドライブを採用したツーリングモデル。兄弟車のZ1100GPは、Z1000Hから引き続きFIを採用した。
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
[連載]青春名車オールスターズに関連する記事
人気記事ランキング(全体)
いざという時に役に立つ小ネタ「結束バンドの外し方」 こんにちは! DIY道楽テツです。今回はすっごい「小ネタ」ですが、知っていれば間違いなくアナタの人生で救いをもたらす(大げさ?)な豆知識でございます[…]
V3の全開サウンドを鈴鹿で聞きたいっ! ここ数年で最も興奮した。少なくともヤングマシン編集部はそうだった。ホンダが昨秋のミラノショーで発表した「電動過給機付きV型3気筒エンジン」である。 V3だけでも[…]
1978 ホンダCBX 誕生の背景 多気筒化によるエンジンの高出力化は、1960年代の世界GPでホンダが実証していた。多気筒化によりエンジンストロークをショートストトークにでき、さらに1気筒当たりの動[…]
ファイナルエディションは初代風カラーでSP=白×赤、STD=黒を展開 「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツ」を具現化し、本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる――。そんな思いから発足した「プ[…]
ガソリン価格が過去最高値に迫るのに補助金は…… ガソリン代の高騰が止まりません。 全国平均ガソリン価格が1Lあたり170円以上になった場合に、1Lあたり5円を上限にして燃料元売り業者に補助金が支給され[…]
最新の記事
- 2025MotoGPヘルメット勢力図は5社がトップを分け合う戦国時代へ突入! 日本の3メーカーに躍進の予感!?
- 【SCOOP!】スズキ「GSX-8」系にネオクラが存在か!? 丸目のGS&クーリーレプリカ復活希望!!
- 「初の100ps超え!! 」全面改革で進化した第二世代のZ:カワサキZ1000J【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 3色ラインナップ化! ホンダ「CT125ハンターカブ」歴代カラー大図鑑【2022年モデル】
- 【受注限定】SHOEI「グラムスター」に新色モスグリーン! 5月発売で全5色展開に
- 1
- 2