カワサキモータースはアメリカ合衆国で、同社初の電動キッズバイク(現地ではELECTRIC BALANCE BIKEと呼称)である「Elektrode(エレクトロ―ド)」を2023年モデルとして2022年8月以降に発売すると発表した。子供の成長に合わせてシート高やハンドルバーが調整可能、ホイールは前後16インチを採用している。
ペダルなし、折りたたみフットペグあり! 様々な乗り方で成長できる
なにこれ日本でも欲しい! そう思わずにはいられない電動キッズバイクの登場だ。カワサキモータースが米国で発表した「ELEKTRODE(エレクトロ―ド)」は、幅広い年齢層の子供(想定対象年齢は3歳~8歳)に対応する、ペダルなしの電動二輪遊具だ。自転車のようなペダルはないがモーターサイクルのほうなフットペグはあり、これを折りたたむことで地面を蹴って進むバランスバイクのように使うこともできる。アメリカでのカテゴライズはズバリ「エレクリックバランスバイク」。異なる体格や乗り方に対応しながら、ライディングのスキルを安全に高めていくことができそうだ。
エレクトロードは、カワサキのカーボンニュートラルへの取り組みのひとつとして、また早くから子供たちにFun to Ride のスピリットに触れてもらいたいという想いで開発された。スポーティなデザインと丈夫な車体に加え、ドライブチェーンやエンジンの熱がないことから、気軽かつ安全に走る楽しさを体感できる乗り物だ。
シート高の調整範囲は410-520mmと広く、ハンドルバーも調整や交換が可能。これにより、子供の成長に合わせて買い替える必要もない。モトクロッサーKXシリーズと共通するスタイルのライムグリーンやゼッケンプレートもスポーティだ。
パワートレインには定格出力250Wのパワフルなインホイールモーターを採用し、構造をシンプル化するとともにメンテナンスの簡便化、低重心化を実現。最大速度を設定できるスピードモードにより、ロー(最大8km/h)、ミッド(最大12km/h)、マックス(最大21km/h)の3種類から、子供の成長やスキルに合わせた設定が可能となっている。もちろん、停止時にしか変更できず、パスコード付きで保護者による管理が可能なので、子供が不用意にモード切替してしまう心配もない。
バッテリーはインフレームタイプのリチウムイオンとされ、1回の充電で最大2.5時間の駆動が可能。操作せずに10分間放置すると自動的に電源が切れるオートスリープモードも備える。バッテリーの充電サイクルは500回(初期出荷時の80%容量を確保)だ。車体はアルミフレーム、前後16インチのアルミ鋳造ホイール、スチール製フロントフォークにディスクブレーキ(機械式/リヤのみ)を備える。
このサイズのキッズバイクとしてはヤマハPW50が有名で、マルク・マルケスなども初めて参戦したレースで乗ったのはPW50だった。こちらは空冷2ストロークエンジンだが、シャフトドライブを採用することで安全性とメンテナンスの簡便さを担保していた。エレクトロードにはショックアブソーバーがないなど、ややコンセプトは異なるが、子供たちが動力付きの二輪車に触れる機会を増やすプロダクトは、大歓迎されることだろう。ここから育った世界チャンピオンが誕生するのは、早ければ15年後あたりだろうか──。
KAWASAKI ELEKTRODE[2023 U.S. model]
主要諸元■全長1235 全幅582 全高767 軸距832 シート高410-520(各mm) 車重14.5kg(装備)■空冷電動ブラシレスモーター 定格出力250W リチウムイオンバッテリー(36V 5.1Ah(187.2Wh) 最大駆動時間2.5時間■タイヤサイズ前後16×2.125 ハンドルバークランプφ22.2mm ステムφ28.6mm シートポストφ27.2mm ●US参考価格:1099ドル(日本円換算約14万6000円) ●発売時期:2022年8月 ※諸元や価格は全てアメリカ合衆国のもの
【動画】The All-New 2023 Elektrode Electric Balance Bikeなど3本
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