高強度のオックスフォード アーマライトジーンズ、その実力をガチ検証【火で炙る/引きずり回す】

高強度のオックスフォード アーマライトジーンズ、その実力をガチ検証【火で炙る/引きずり回す】

イギリスのバイク用アクセサリーメーカー・オックスフォードの「アーマライトジーンズ」は、ポリアミド糸を生地に織り込んだ強靭な新素材・アーマライトを使用したバイク用ジーンズで、AA CE認可も取得した高い耐摩耗性と高い対衝撃性が特長だ。その実力ははたして本物なのか、ヤングマシン編集部では文字通り”カラダを張って”検証を行なった。


●文:谷田貝洋暁 ●写真:武田大祐 ●取材協力:リンクス

纏って走るのは”強靭”という安心感

イギリスで’73年に創業したバイク用アクセサリーメーカー・オックスフォード。47年間もの間、一貫してバイク用品だけを製作販売しており、現在では世界60ヶ国に輸出され、そのラインナップは5000アイテム以上。日本へは、株式会社LINKSが輸入販売を行っている。

そのオックスフォードが手がける「アーマライトジーンズ」の最大の特徴は、安全性へのこだわり。バイク用ジーンズとして転倒時にヒットしやすい膝とサイド部分にCEプロテクターを内蔵することはもちろん、生地そのものにも着目。オックスフォード専用のアーマライト生地は、タウンユースしやすい軽い着心地と安全性の両立のために新設計。薄手の13.5オンスデニムのシングルレイヤー(一層生地)ながら、AACE認可を取得している。

腰を守るため、サイドにはCEレベル1の伸縮性ヒッププロテクターを装備している。

膝の裏生地にはメッシュポケットがあり、CEレベル2の膝プロテクターが入る。

【アーマライトジーンズ ストレート】コインポケット付きのトラディショナルなデザインを採用したストレートタイプジーンズ。裾部はゆったり目でブーツアウトしやすいデザインだ。●サイズ:30(S) 32(M) 34(L) ●色:ブラック ストーンウォッシュ ●価格:1万8150円 ※36/38/40サイズ取り寄せ可能 ※同梱物:膝パッド2枚、ヒップパッド2枚

【アーマライトジーンズスリム】フィット感が高くスリムで足元をスッキリと見せられるのがスリムタイプ。シングルレイヤーのため、高強度生地にも関わらずゴワツキがないのがいい。●サイズ:30(S) 32(M) 34(L) ●色:ブラック ストーンウォッシュ ●価格:1万8150円 ※36/38/40サイズ取り寄せ可能 ※同梱物:膝パッド2枚、ヒップパッド2枚

レングスのバリエーションもあり!

アーマライトジーンズのレングスには、股下76cm(アジアンフィット)と股下81cm(アジアンフィットプラス)の2種類の設定がある。スゴいのは単に裾丈が長いのではなく、膝のプロテクター位置も変えられていること。アジアンフィットでは、膝上35cm/膝下41cmなのに対し、アジアンフィットプラスでは、膝上38cm/膝下43cmにそれぞれ設定されている。

検証:アーマライト13.5ozは本当に強靭なのか?

アーマライトジーンズの生地には、パラシュートにも使用されるポリアミド糸が織り込まれており、一般的な13.5オンスのジーンズ生地としては非常に高い耐摩耗性を確保している。

CE規格では、革製レーシングスーツほどではないものの、革製品と同等の強度を持つことが証明されたAAクラスのCE規格を取得。非常に高い耐衝撃性/耐摩耗性を有したジーンズであることが実証されている。

とはいえ、そう言われてもタダでは鵜呑みにできない我々ヤングマシン編集部。ライディングにおける過酷な状況を想定し、2つのテストを敢行した。さぁ、オックスフォードのアーマライトジーンズはどれだけの強度を有しているのだろうか?

強度が非常に高いポリアミド系が織り込まれたアーマライト生地。オックスフォードでは、タウンユースしやすい軽い着心地と安全性の両立させるために13.5オンスデニムを新たに設計したという。

アーマライトジーンズがスゴいのは、分厚いゴワゴワの生地ではなく、一般的な13.5オンスデニムのシングルレイヤー(一層生地)でありながらこの強度を実現していることだ。

実験その1:アーマライトは燃えにくい!?

アーマライトジーンズのカタログには、バーナーで炙る耐摩耗テストシーンもあった。バイク用ジーンズは、エンジン熱にマフラー熱と耐熱性は高い方がいいのは周知の事実。だが本当に燃えにくいのだろうか? 我々も試してみよう。※危険なので絶対に真似をしないでください。

【カチカチ山10秒テスト】着用状態でお尻をバーナーで炙り、本当に燃えないのか? をテストしてみることにした。燃えない場合は10秒間をテストの区切りとする。

【10秒…】短いようで長い10秒間。5秒過ぎくらいから明らかな熱を臀部に感じたが、早急な対処が必要になるような事態には陥らなかった。ただ10秒経ったときにはかなり熱かったぞ!

【コゲてない!!】確かに表面は少し焦げ目が付いているものの、致命的なダメージには至っていない。アーマライト繊維は、見事10秒間の火炙りに耐えたのだ!

実験その2:”革製品と同じ強度”とは!?

アーマライトジーンズのカタログにある、引っ張り強度のテスト風景。70km/hでの擦過試験もパスする強度を持っているそうだ。そこでライダーとして気になるのは、転倒時にどれだけ破れにくく、体を守れるか?という部分。耐摩耗性をチェックしてみることにした。※これらの実験は、ジーンズが破れないこと、およびケガをしないことを保証するものではありません。

【アスファルト引き回し10mテスト】やはり我々ライダーが気になるのは転倒時の状況だろう。転んでも破れず体を守ってくれるのか? 着用状態でアスファルトを10mほど引きずってみることにした。

【ズリズリ…】転倒時に路面と接触しやすいプロテクターを内蔵するサイド部分をメインにテスト。

【ズリズリズリズリ…】途中3m/5mと様子を見ながら10m引きずってみる。生地にとっては見た目以上にアスファルトの攻撃性は高く、おろし金生地をこすり付けるような過酷な状況だ。

【アーマライトは擦れに強かった!!】生地が白く薄くなったり、糸のほつれはあるもの穴は空いていない。10m引きずってもこの程度のダメージであれば、ジーンズ生地として十分強いと言えるだろう。

過酷な爆笑実験の模様は動画でも↓


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