カワサキレーシングチーム(KRT)はスーパーバイク世界選手権の来季に向けたウインターテストを間もなくスペイン・ヘレスサーキットで開始する。そこで公開されたレーシングマシンは……なんとニンジャZX-10RRの新型じゃないですか!
も、ものすごい顔じゃのう……
ラム圧効率を最大化する?! と思われる新フェイスを採用する新型ニンジャZX-10RRの姿が、ウインターテストを目前にしたカワサキレーシングチーム(KRT)のSNSで公開された。スペイン・ヘレスサーキットに集った6連覇の絶対王者ジョナサン・レイ選手と、チームメイトのアレックス・ロウズ選手がマシンを囲み、いくつかのアングルで写真が公開されている。
エンジンはGBレーシングのカバーを装着してあるようだが、右側ケースの形状からは現行と大きな違いが見いだせず、現行ベースの熟成または現行の基本を踏襲した新設計か。同様にフレームも大きな形状変更はないようだが、ピボットプレートあたりの面構成がやや異なり、素性のいい現行の設計を活かしたまま最新の剛性バランスに調整されていることが伺える。いずれにしても、6連覇中のチャンピオンマシンであることから、その強みの部分を大きく変えることなく戦闘力の向上を目指したモデルチェンジといえそうだ。
スイングアームについてははレース専用品に換装されているようだが、下側にパネル面積を大きく持たせた形状になっている。これが市販車でも同様になるかは不明だが、少なくともホリゾンタルバックリンク式のリヤサスペンションを採用していることはわかった。
そして……なんといっても顔だろう。逆スラントとかいう問題ではなく、もはや獲物に向けて大きく口を開いた海洋生物のようにすら見える。ラムエアダクトは面積が大きく取られ、ヘッドライトは深く奥まった位置に。ライトの左右がどうなっているのかは残念ながらよく見えないが、ここにもなんらかの空力デバイスが仕込まれている可能性がある。
全てが明らかになるのは、2020年11月23日の15時(CEST)、日本時間では22時だ。刮目して待て!
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