「ケルンの衝撃」から40年の節目となる今年、有志2人が全カタナシリーズ対象のイベント「カタナマミレ2020」を開催した。新型コロナ禍により難しい時期ではあったが、熱いカタナファンとショップが広大なミーティング会場・バイカーズパラダイス南箱根に集結した。
メーカーイベントが中止。ならばオレたちがやるぞ!
このミーティングの主催者は、バイクジャーナリストの中村浩史氏と、会員制バイクガレージ「Be’sガレージ」代表の湯浅泰司氏。お二人の共通点はともにカタナを所有する”カタナ好き”という点だ。
そんな彼らが、スズキ主催で予定されていたカタナミーティング2020の中止を受けて「だったら我々がその受け皿を作って、ユーザーやショップが交流できる場を提供しよう!」と立ち上がったのが、当イベントが開催に至った経緯なのだという。
「言うのは簡単ですけど、正直大変でした…。この時期、密になってはいけないし、集客が少なすぎても出展者さんに申し訳ない。その舵取りには気を遣いましたね」(湯浅氏)
…というわけで、万全のコロナ対策の下に開催された当ミーティング、全カタナファミリーが対象なだけに、1100や750、3型や400/250に至るまで多種多様なカタナが続々来場。遠方からのライダーも多く(福岡や富山ナンバーも)、最終的にはカタナ以外も含め約400台・約500人を集める盛況ぶりとなった。会場のバイカーズパラダイス南箱根の広大な敷地内においては、ソーシャルディスタンスを保てる適切な集客数だったと言えるだろう。
会場には多くのショップのデモ車が持ち込まれ、来場者を楽しませていたが、その中心となっていたのは新型KATANA。登場から2年が経過し、カスタムの提案も出揃ってきたようだ。せっかくなので当日展示された車両をズラッと並べて、このページもカタナまみれにしてしまおう。
TEAM KAGAYAMA:新旧カスタム2台をお披露目!
過去に2回、GSX-R1000エンジン搭載の大改造カタナでテイストオブツクバに出場しているチームカガヤマ。中止となった’20年春の大会用に製作していた”3号機”をお披露目し、1/2号機とともに展示。さらに新型KATANAのデモ車まで公開するという大盤振る舞いで、この日の注目を集めた。常に話題を提供し続ける姿勢はさすがだ。
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