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【岡崎静夏(おかざき・しずか)】チャーミングな笑顔でも中身はスパルタンな「バイクフリーク」。’09〜’10年、MFJレディースロードレースで2年連続王者に。全日本はGP-MONOを経て’12年からJ-GP3に参戦中。
ホンダ CBR650R:”新世代CB”のミドルスポーツ
“新世代CB”のミドルスポーツとして登場した「CBR650R」は、60年以上にわたって進化と熟成を続けているCBシリーズの伝統を軸に、今の時代にマッチした作り込みがなされた。刺激的な直列4気筒エンジンを搭載しながらも街乗りでの扱いやすさを徹底し、幅広いシーンで楽しむことができる。
【HONDA CBR650R】主要諸元■全長2130 全幅750 全高1150 軸距1450 シート高810(各mm) 車重207kg ■水冷4スト直列4気筒DOHC4バルブ 648cc 最高出力95ps/12000rpm 最大トルク6.5kg-m/8500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量15L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色/価格:108万9000円(グランプリレッド) 105万6000円(マットバリスティックブラックメタリック)
爽やかなスポーツマンと過ごす「ちょっといい時間」
久しぶりにJ-GP3マシンでサーキットを走ることができました! 物心ついてからこんなに長い間サーキット走行から離れたことはなかったので、正直不安もありました。
でも走り出してしまうと…、素晴らしい!「自分にとってはコレが必要なんだなあ…」と改めて気付きました。ずっと当たり前のように身のまわりにあったスピードの世界が、私は大好きだったんです。
スピードというより、「限界を探る」ということかな。自分はバイクが好きなので、「この乗り物で、どこまで行けるんだろう」という好奇心があります。サーキットはその思いを満たしてくれる大事な場だったんですね。
もてぎとSUGOでスポーツ走行して、手応えもまずまず。やらなくちゃいけないこともかなり明確になってきたので、いいカタチでレースに臨めそうです。
ですが! スピードだけじゃないんですよね、バイクの魅力は。そのことを教えてくれたのが、今回テストしたCBR650Rです。
軽量化と風防効果を追求したフルカウルを装備。ミッドカウルにはレイヤーが設けられ、整流効果と排熱効果を高めている。ギュッとした凝縮感のあるリヤまわりはマス集中化に貢献。
「身長158cmの私でも不安感なくスッとまたがれるのは、シート前端が絞られていて足着き性がいいから。ちょっと低いけど手前寄りのハンドルポジションが絶妙! このバイクの扱いやすさは、このポジションによるところが大きいと思います」
カラーバリエーションはグランプリレッド(左)とマットバリスティックブラックメタリック(右)の2色。
フルカウルを装着して、CBRという名前で、エンジンは直4で…と特徴だけ並べると、めっちゃレーシングワールドの乗り物のように感じます。排気量だって650ccもありますしね。走り出す前は、ちょっとビビッてました(笑)
でも、これぞまさに杞憂ってヤツですね。まずは街中の通勤で乗ったんですが、めちゃくちゃ扱いやすくてビックリです。細い道で発進停止を繰り返すんですが、エンジンのツキもマイルドに仕上げられていて、まったくイヤになることがありません。
見た目はバリバリのスーパースポーツといった雰囲気でカッコいいのに、実はかなり優しい…。「CBR650R、かなりイケメンかもしれない」と思いましたね、私は。
めっちゃ鍛えてムキムキになるのが好きな男子は多いようですが、女子目線からすると「あ、いえ、そこまではちょっと……」となりがち(笑) CBR650Rは行き過ぎていないスポーツ感覚を持ち合わせているので、好感度めっちゃアップです。
う〜ん、テンション上がるなぁ。久しぶりに近場をツーリングしよう!
【モデルごとに専用チューニング】カムプロファイルを見直し、バルブタイミングを最適化。ピストン頭部の形状変更などさまざまなチューニングを施し、パワフルさと安心感を両立している。兄弟車CB650Rとは別の吸気系を採用するなど、きめ細やか。
【考え抜かれたシャシーまわり】剛性バランスを見直したスチール製ツインスパーフレームは、エンジンハンガーとクロスパイプを一体化。軽量化と併せて不快なエンジン振動も低減。シート後端は従来比で60mm短縮。
【リヤサスは路面追従性を追求】リヤサスペンションはスイングアームとの締結部にピロボールを採用。クッション作動性を高め、路面に対する車体追従性を向上している。倒立式フロントフォークとのバランスにも配慮。
【扱いやすさと運動性をバランス】セパレートハンドルをトップブリッジ下に締結し、従来モデルよりハンドル位置は下げたが、日常的な扱いやすさは変わらない。スポーティさとの絶妙なバランスは維持されている。
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次ページでは、岡崎静夏さんがCBR650Rに試乗。そのインプレッションをお届けする。
●まとめ:高橋 剛 ●写真:楠堂亜希 ●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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