デビューウィンの勢いで『ヤングマシン』同年7月号の表紙を飾ってしまうが、国際A級ライダーにハルナ乗りをコケにされる。ハルナ乗りについては次回以降に詳報するが、要するにまだ時代が追いついていなかったのだ。それにしても勢いのある表紙。バイクブーム全盛期である。
新型コロナ禍で何が起きたか。みんな一斉に自らの人生の振り返りを始めたのである。「それならワタシも」と、元GPライダー・ノブ青木が立ち上がり、古いアルバムを漁り始めた。セピア色の写真をめくりながら、脳の奥底にしまわれていた重い扉が、今、ギギギイィッと音を立てて開こうとしている。本編ではバイクの才能が開花した高校生時代を振り返る。 (前ページより続く) 時代は、三ない運動真っ盛りだった。高校進学にあた […]


































