2020年5月8日に発売されるヤマハの新型「TMAX 560 TECH MAX」に早くも試乗! 今度のヤツは相当にスポーティだとヤマハも自信をのぞかせている……。じゃあ、というわけで筑波サーキット・コース1000に持ち込み、大人げない新旧比較を敢行したぞ!
ラップタイム差、なんと約2秒!?
全国2000万ヤングマシン読者の皆さんにお届けする、ヤマハのオートマチックスポーツ「TMAX」シリーズの新旧対決! 31ccの排気量アップと洗練されたデザインで生まれ変わったTMAX 560 TECH MAXを筑波サーキット・コース1000に持ち込み、従来型のTMAX 530 DXとタイムアタックを含む比較試乗を行った。テスターは丸山浩だ。
映像を見てもらえればわかるとおり、冒頭の発進加速からすでに違いは明らかだが、さらにスクーターとは思えない深さのバンク角(これは新旧とも同等)で攻めていくと、我々が予想したよりもはるかに大きなタイム差が……!
なんといっても違いが顕著なのは立ち上がり加速だ。ヤマハが発表した資料によれば中高速域の加速特性の向上が主だというが、明らかに低中速域も力強い。丸山によれば3000~5000rpmの領域でコーナー立ち上がりから直線における最高速度まで従来型を大きく上回っている。
ライバル勢の台頭やラグジュアリー傾向のデザインで、ややスポーティなイメージが薄れがちだった従来型だが、こちらも十分にスポーツできるバイクである。にもかかわらず、TMAX 560はこれの上を行っているわけだ。
初代TMAXが登場した時には、その高いスポーツ性が多くのバイクファンを驚かしたが、今度の新型TMAX 560は原点に帰ったと言えるのかもしれない。
YAMAHA [TMAX 560 TECH MAX]vs[TMAX 530 DX]スペック比較
【 TMAX 560 TECH MAX[2020]】主要諸元■全長2200 全幅765 全高1420 軸距1575 シート高800(各mm) 車重218kg[TECH MAX=220kg](装備)■水冷4ストローク並列2気筒 DOHC4バルブ 561cc 48ps7500rpm 5.7kg-m/5250rpm V-ベルト無段変速 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=120/70R15 R=160/60R15 ●価格:127万6000円[TECH MAX:141万9000円] ●色:TMAX560=マットグレー/TEMAX560 TECH MAX=マットグリーニッシュグレー、マットダークグレー ●発売日:2020年5月8日
【 TMAX 530 DX[2019]】主要諸元■全長2200 全幅765 全高1420 軸距1575 シート高800(各mm) 車重218kg[SX=215kg](装備)■水冷4ストローク並列2気筒 DOHC4バルブ 530cc 46ps6750rpm 5.4kg-m/5250rpm V-ベルト無段変速 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=120/70R15 R=160/60R15
あなたにおすすめの関連記事
オートマチックスポーツのヤマハTMAXシリーズ最新作「TMAX560 TECH MAX ABS」と「TMAX560 ABS」は、新設計の並列2気筒561ccエンジンを搭載するのが最大の特徴だ。従来の5[…]
LEDヘッドランプ&テールランプやトラクションコントロールシステム、燃費と環境性能を両立するブルーコアエンジンなどを採用するほか、アッパーブラケットを備えたモーターサイクル型のステアリングステムなどに[…]
LEDヘッドライトに水冷155ccエンジン、前後ディスクブレーキなど充実の装備を誇るマジェスティSは、2020年モデルでイエロー、グレー、ブラック、ホワイトの4色展開に。ホワイトは現行と同色のシルキー[…]
昨年秋のEICMA2018でコンセプトモデルの3CTとして発表されたヤマハのLMW第4弾。3CTあらためトリシティ300は、11月にイタリアで開催されるEICMA2019での詳細な内容発表に先立ち、東[…]
スポーツバイクの遺伝子を受け継ぎ、"コミューター"の枠を超えた存在感を放つヤマハMAXシリーズ。トップモデルであるTMAXと、'18年に国内デビューした新星XMAXの2台をピックアップし、その本質を探[…]
最新の記事
- 1
- 2