600cc以上の大型スポーツ&ツアラータイプは、余裕のある排気量と快適なエアロフォルムを持ち、ハイスピードなツーリングを得意とするクラス。ヤマハはこのクラスにナイケン、TMAX560、FJR1300の3シリーズを投入している。
●文:沼尾宏明、宮田健一 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
'11年の初代デビュー以来、鋭い走りをイージーに楽しめるマシンとして人気を獲得。基本構成はZ1000をベースとしながら、フルカウルをはじめ、走行モードやトラコンなど独自装備を多く有し、'17の3代目で[…]
前2輪の新次元ハンドリング〈NIKEN GT〉
バンク角に応じて一緒に傾くフロント2輪に、リヤ1輪を組み合わせ、誰もが安心してバイクの楽しさを享受できるヤマハのLMW(リーニングマルチホイール)。その究極形がナイケンだ。高剛性の片側2本Fフォークと独自のLMWアッカーマンジオメトリにより、深い最大バンク角45度を実現。その前脚から「二剣」(NIKEN=ナイケン)と命名された。116psを発生するMT-09譲りのパワフルな845cc3気筒を専用トレリスフレームに搭載し、絶大な安定感に支えられながら、鋭い加速と旋回性を味わえる。乗り心地も抜群で、オートクルーズによる高速巡航性能も抜群だ。’18年デビューのナイケンに続き、’19年にツアラー仕様のGTが追加。悠々した旅を演出してくれる。’20年型では、従来のツヤ消し紺に加え、ツヤ消し灰×赤というスポーティな新色を投入した。
’20 NIKEN[STD]
STD、GTともに国内仕様は、11月から受注開始済み。’20STD仕様は、ツヤありのグレーからマットグレーに変更。グレーの配色が多くなり、アウターフォークとホイールに青をあしらうことでYZF-R系のイメージを投影している。
ロングランに強い、玄人仕様〈FJR1300AE Ultimate
Edition 〉
’01の登場以来、欧州で人気を博す本格ツアラー・FJR1300シリーズ。重厚ながら素直な特性の1297cc直列4気筒とアルミフレームが持ち味だ。上級仕様のASは、電動調整式サスのほか、ペダルかボタンで変速できる電子制御シフト、LEDコーナリングランプを備える豪華版。国内導入はないが、20周年となる’20年型では、漆黒ボディに金ストライプ&ホイール、特製シートを備えた「AE Ultimate Edition」を用意する。
’19 FJR1300AS/A
走行性能を一段と強化〈TMAX560/Tech MAX〉
マキシスクーターという新分野を開拓したTMAX。’01年の初代から20年の節目に、7代目が投入される。心臓部はボアを2mm広げて32cc増の562ccに到達。ユーロ5に対応しつつ、最高出力は1.7ps、最大トルクは1.15kg-mアップした。同時にCVTやサス設定、トラコンも改良されている。グレードは2種類。STDのほか、従来のDXに相当する、電動スクリーン付きのTech MAXを設定した。
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