スマホや機械式腕時計から巨大橋梁やタワーまで私たちの周りに無数存在するネジやボルト。バイクや車、建築や産業用機械まで、あらゆるジャンルのボルト締結に関係する「TONE」は80年の歴史を糧に新製品を生み続けている。バイクいじりの専門誌『モトメカニック』が、豊富なTONEラインナップの中からオススメ工具をご紹介する。
取材協力:TONE ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
大手工具メーカーとしては珍しい、新製品を頻繁にリリースするスタイル
ガソリンタンクやマフラーを外したり、エンジンオイルを交換する際にも、ビスやボルトを着脱する行為は必ず発生する。その作業をもっと短時間で、効率良くできないか。そんなボルト締結にまつわる問題を解決するのが、「ボルティング・ソリューション・カンパニー」というキャッチフレーズを掲げるTONEである。
スパナやメガネレンチ、ソケット工具やトルクレンチなど、サンメカ(サンデーメカニック)やDIYユーザー向けから専門性の高い特殊な工具まで、ネジ回しに関するあらゆる製品を手がけるTONEでは、量産アイテムの他に一品物に近い特注品の製造も行っている。バイクのレース用工具として、ラジアルマウントキャリパーの上下ボルトを一度に回せる双頭インパクトレンチを製造したこともあるそうだ。
定番の量産品を開発しながら、メーカーの開発陣ですら思いつかないニーズを、さまざまな作業現場でリサーチして特注品として製造し、その中から量産へのフィードバックを行う。それは自動車メーカーやバイクメーカーがレース参戦を通じて技術開発を行うのと同じ手法である。
大手工具メーカーとしては珍しいことに、TONEは新製品を頻繁にリリースする。それは常にネジ締結にまつわる現場の意見を開発に生かし、問題を解決するスタイルを実践しているからなのだろう。
追加工具も余裕で収納。車載工具作りの基本ツールセット
レンチやドライバーを追加しても余裕で収納できる縦型ポケットを備えた、ロールバッグのツールセット。差込角9.5mmのT形スライドハンドルで回すソケットは8、10、12、13、14mmの5個組で、ドライバーはビットホルダーを介してエクステンションとT形ハンドルで回す。レンチ類は愛車のサイズに合わせて拡張するというわけだ。
貫通凹ラチェットで極限の薄ヘッドを追求
ラチェットヘッドの差込部が凸ではなく、9.5mmの四角凹なのが最大の特徴で、使えるビットも差込部が9.5mm角の凸という専用品。差込部がヘッドに内包されるため、ドライバーまたはヘキサゴンビットはきわめて短くなり、クリアランスの狭い場所での作業性が大幅に向上する。
使い慣れると意外に便利なドライバーソケット
ヘッドカバーやクランクケースカバーなど、同じサイズのボルトが何本もあるような状況で、ラチェットレンチやT形レンチよりも使い勝手が良いことも多いのがソケットドライバー。手に馴染みやすいグリップや、スタッドボルト着脱時に便利な六角部が深すぎないソケット、スパナを掛けて増力できるソケット根元のボルスターなど、よく考えられている。
早回し性能はL形より上。ボールポイントで使い勝手も良好
キャップボルト回しがスピーディにできるヘックスレンチ。グリップ後端には大きなサイズ表記があるので、ドライバーホルダーにセットした状態でも正しいサイズを間違いなく選択できる。先端の六角部はボールポイント形状で、障害物を避けながらボルトを回せる。
変幻自在、使い道多数のミニセット。車載工具としても大きすぎない
143×88×40mmの樹脂ケースに、8/10/12/13/14mmソケットとドライバービット、ラチェットハンドルやエクステンションバーを収納したセット工具。ラチェットヘッドにソケットを差し込むことで、ソケット部の高さが18mmになる低さが特長。
早回しから本締めまで何通りにも使える交換式
72枚のラチェット機構を装備したホールド感の良いボールグリップと交換式の軸の組み合わせで、11通りもの働きをする多用途ドライバー。交換軸の根元には指先で軸を早回しする際に役立つ滑り止めが施され、軸を抜けばショートビットが差し込めるホルダーが出てくるアイデアが抜群。ラチェットの作動も滑らかで、作業効率アップに役立つはず。
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