2019年11月4日、ヤマハが欧州で2020年モデルを発表した。XSR900のRZカラーや新デザインのトレーサー700などと並び、注目したいのがモデルチェンジしたTMAX560だ。
530cc→562ccに拡大し排ガス規制にも対応
2017年型で電子制御スロットルを採用したエンジンや新設計シャーシ、新デザインに生まれ変わった現行型TMAXシリーズが、2020年型でモデルチェンジする。まず、車名がTMAX530SX/DXからTMAX560/Tech MAXに変更され、車名の通り排気量が32ccプラスされた。それにより最高出力を33.8kW(45.9ps)/6750rpmから35kW(47.6ps)/7500rpmに向上させつつ、排ガス規制ユーロ5の適合を果たしている。一方で最大トルクは従来と同じ5250rpmの発生回転数で53Nm→55.7Nmへと5%向上させているので、広範囲でのパフォーマンスアップが期待できそうだ。エンジンは2mmボアアップに吸気バルブ拡大、さらに吸排気のバルブタイミング及びインジェクターの位置変更により燃焼効率が向上。キャタライザーはエキゾーストシステムの前後に2カ所設置して排ガスを浄化している。
テールランプにTの字が
2017年型で直線基調から曲線基調の高級感あるデザインに進化した現行TAMXをベースに、2020年型はリヤまわりを中心にアレンジを加えている。目玉はテールランプの変更でTの字型に発光する新デザインにするとともに、フロントまわりはウインカーの電球→LED化を果たした。サイドビームとテールカウル部分はエッジの効いた造形を与えることにより、引き締まったスポーティな印象になっている。
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