第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

オンロード軍団とクロスオーバーが激突

令和に買いたい!【大型スクーター】2019ニューモデル大集合 #21

  • 2019/5/22

モーターサイクル的な車体構成と大排気量ユニットを持つスポーティなスクーター群。メインストリームはSS風のオンロード系だ。これに切り込んだ新機軸のアドベンチャースクーター、X-ADVがヒットを飛ばし、SS系の牙城を崩しているのが現状だ。これに3輪モデルや電動といったトレンドが入り込みつつある。次の主流になるのは果たして?

大きな動きこそないが新時代の予感ヒシヒシ

’01年の発売以来、当クラスの代表格に君臨しているのがTMAX530だ。一般的なスクーターは、エンジンと駆動系を一体化したユニットスイング式だが、TMAXは通常のモーターサイクルと同様、エンジンをフレームに搭載したスイングアーム式を採用。フロントフォークも上下ブラケットで固定した高剛性タイプで、「スクーターの皮を被ったスーパースポーツ」として大ヒットを記録した。幾度かのモデルチェンジを経ながら長らくTMAXの牙城は崩れなかったが、’12年にBMWが送り込んだC650シリーズが健闘を見せている。

’19最新潮流
・王者TMAXとX-ADVのガチンコ対決が続く
・新たな3輪や電動車の市販版が発表か?

勢力図が変わったのは’17年。車体構成はスポーツ系と同様ながら、「アドベンチャー」というコンセプトを注入したX-ADVが登場。瞬く間に欧州でヒットし、国内でも昨年の大型スクータークラスで販売台数1位を記録した。以降フォロワーもなく、TMAXらスポーツ軍団に対し、孤軍奮闘している。

’19年は今のところ大きな動きはないが、昨秋のショーで多数のコンセプトモデルが出品。キムコの3輪=CV3、プジョーの電動3輪、スイスのクアドロビークルスによるオフロード電動4輪など、「2輪+α」「電動」「クロスオーバー」が今後のカギになりそうだ。

ホンダ X-ADV:新たなジャンルを切り拓いたスクーター風アドベンチャー

スクーターの利便性に、高級SUVの外観とオフロードを意識した本格装備を融合し、’17でデビュー。ベースはNC750系のインテグラだが、チューブラースチールフレームは専用品となる。F17&R15インチのスポークホイールをはじめ、ロングストローク設定のφ41mm倒立フォーク+プロリンクモノサス、アフリカツイン譲りのラジアル4ポットキャリパーにダブルディスクなど足まわりは超豪華だ。セミオートマのDCTが標準で、場所を問わずイージーに駆け回れるのも美点。’19年モデルでは標準装備のETC車載器を2.0にバージョンアップし、新色を追加した。

【HONDA X-ADV 2019】’19年モデルでは、艶消しのカモフラージュ柄を施したマットアーマードグリーンメタリックを新設定。都会にアウトドアに映えるカラーだ。主要諸元■水冷4スト並列2気筒 SOHC4バルブ 745cc 54ps/6250rpm 6.9kg-m/4750rpm 238kg 13L シート高790mm ●価格:124万920円~127万3320円

’18で2段階+オフのラコンを採用し、安心感アップ。駆動力をダイレクトに伝えるG-スイッチを使えば、ダートでテールスライドも可能だ。

ダカールマシンのCRF450ラリーを思わせる大型スクエア液晶。時計や外気温、ギヤ段数を常時表示する。調整式スクリーン、スマートキーも採用。

シート下は21L容量を確保し、オフ系のフルフェイス×1が入る。内部に12V電源ソケットやLED照明も完備。リヤシートの居住性も高い。

スイングアームは専用のU字断面アルミ製。駆動方式はチェーンで、チューブレスのブロックタイヤを履く。リヤサスはイニシャル調整が可能。

従来の赤と銀に代わり、CRF風のレッド、艶消しシルバーを設定。アウターフォークは金→黒に。

ヤマハ TMAX 530 SX/DX:元祖にして至高、鍛錬を重ね続けるオートマチックスーパースポーツ

初代’01年モデル以来、進化を重ね、現行型は’17年登場の6代目となる。独自のバランサーを備えた360度クランクの並列2気筒は、滑らかなパワーが自慢。さらに電制スロットルや2種類の走行モード、オンオフ可能なトラコンと電脳が豊富だ。軽量アルミフレームの車体に、倒立+ラジアルキャリパーの脚も鋭い走りに貢献する。国内で標準のSXは’19年モデルで新色の艶消し青を追加。オートクルーズや電動スクリーンなどを備えるDXには艶消しグレーを設定した。

【YAMAHA TMAX 530 SX 2019】主要諸元■水冷4スト並列2気筒 DOHC4バルブ 530cc 46ps/6750rpm 5.4kg-m/5250rpm 218kg 15L シート高800mm ●価格:124万2000円

[TMAX 530 SX/DX]メーターは奥行き感のあるアナログ2眼を採用し、中央に3.5インチのモノクロTFT液晶を設置。燃料計や時計、モードを表示する。

[TMAX 530 SX/DX]シート下にはフルフェイス+αが入る容量を確保。リヤヒンジ式で使いやすい。ハンドル下と右側に小物入れを備え、電源ソケットもある。

[TMAX 530 DX]●価格:135万円

BMW C650スポーツ/GT:パワフルで質感抜群、BMWらしさ満点だ

’12年に登場した同社初のスクーターは、プレミアムな外観と走りが特徴だ。チェーン駆動の270度クランク並列ツインは、60psのハイパワーを発生し、トラコンも備える。特に運動性能が高いのは「スポーツ」で、若干前傾するライポジと軽い車重で峠道も楽しい。一方「GT」は大型カウルと電動シールドなどを備えた安楽ツアラー仕様。2輪初のサイドビューアシストも備える。’19年モデルではスポーツにレーシーなHPカラー、GTに特別色の茶色を用意。

【BMW C650 SPORT 2019】主要諸元■水冷4スト並列2気筒 DOHC4バルブ 647cc 60ps/7750rpm 6.4kg-m/6000rpm 249kg 15.5L シート高810mm ●価格:120万5800円~

[C650 SPORT]メーターはアナログの速度計を採用。液晶の左側に燃料計、右端に小型のバーグラフ式タコメーターを備える。

[C650 SPORT] シート下にある蛇腹式のフレックスケースを伸ばすことでフルフェイスヘルメット×2個がギリギリ入る。GTは60Lの大容量で、フルフェイス×2個を収めても余裕があるほど。

[C650 GT]●価格:125万9800円~

BMW Cエボリューション:大型クラスの高性能に普通二輪免許で乗れる!

C650ベースの車体に、最新バッテリーと高出力モーターを備えた電動車で、TMAX超えの48psを発生。さらに瞬時に最大トルクを発生するモーターの特性により0→50km/h加速は2.8秒と圧巻。現行制度では軽2輪(250cc)の扱いになり、大型相当のマシンに普通2輪免許で乗れる!

【BMW C EVOLUTION 2019】主要諸元■永久磁石式同期電動機 48ps/4650rpm 7.3kg-m/4650rpm 275kg シート高765mm ●価格:156万2000円

キムコ AK550/55th:自慢のフラッグシップ、豪華バージョンも登場

キムコ渾身のスポーツモデルで、270度クランクの550ccパラレルツインをアルミフレーム+φ41mm倒立フォークの車体に搭載。深いバンク角と鋭いハンドリングは、クラス随一だ。’19年モデルでは同社の55周年を祝う特別仕様「55th」が登場。オーリンズ製サスペンションやアクラボヴィッチ製マフラーなどを奢る。

【KYMCO AK550 55th 2019】主要諸元■水冷4スト並列2気筒 550.4cc 53.5ps 
5.6kg-m 226kg 15L シート高785mm ●価格:127万4400円(STD)

キムコ CV3:カスタマイズ自由なスポーティ3輪

’17年のミラノで公開されたキムコ初の3 輪スクーターコンセプト。AK550をフロント2輪化し、必要に応じて装着可能なルーフやパニアケースなど様々なオプションを用意。フロントフォークはトリシティと同様の内側配置で、電子ロックによりボタンを押すだけで自立できる。発売時期は未定だが、登場が待たれる。

[KYMCO CV3 Concept Model]

アプリリア SRV850:RSV4の魂が息づく世界最大スクーター

スクーター最大の839ccを誇るモンスター。電子制御式CVTにチェーン駆動を組み合わせた90度Vツインを堅牢なスチールダブルクレードルフレームに搭載する。RSV4譲りの顔や、ブレンボキャリパー、2モード+オフのトラコンなど、随所に同社らしいレースDNAが息づく。

【APRILIA SRV850 2019】主要諸元■水冷4ストV型2気筒 839cc 76.1ps 7.6kg-m 273kg 18.8L シート高780mm ●価格:120万1000円

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)

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