長時間のライディングで悩みの種となるのは、お尻の痛みだ。圧力が一点に集中することによる血行不良などが要因だが、これを解決するためにシートカスタムをするとなるとコストも馬鹿にならない。だが、“後のせタイプ”のクッションなら、カンタンかつ不快な振動も吸収してくれるなど一石二鳥となる。
体圧を分散し振動も軽減、取り付けも非常に簡単
シートに求められる要件は多種多様。例えば、足着き性を良くしたいならシートを薄く細身にすればいいが、そのぶん衝撃吸収性は低下し、体重が狭い面積に集中するのでお尻への負荷も増加する。両立はなかなか難しいのだ。
それを解決してくれるのがエフェックスのゲルザブR。内蔵されるゲル状の特殊素材「エクスジェル」が、わずか12mmの薄さながら効率よく衝撃を吸収し、お尻に掛かる圧力を分散。シート高の上昇を最低限に抑えつつ、長時間走行時のお尻の痛みを劇的に緩和してくれる。振動をカットする効果もあるので、シートに発生する、ビリビリした不快な微振動対策にも効果的だ。
ゲル素材は柔軟性が高いため、これを用いたシート用座布団はグニャリとした座り心地になりがちだが、ゲルザブはウレタン素材を効果的に併用することでこれを克服。現行品は形状のラウンド化で密着度を高め、より幅広い機種にも適合させた3代目で、表皮の変更でお尻のグリップ感も向上。テストや改良を繰り返し、アップデートを重ねているのもこの製品の特徴だ。
シートに巻き付けて面ファスナーで止めるだけと装着は超簡単。裏面は摩擦力が非常に高い素材なので「シートからズレて動いてしまう!」といった心配もなく、防水構造なので雨天でも使える。オフ車向けにサイズやゲルの量を最適化した「ゲルザブD(1万800円)」や、シート表皮を剥がして内部に仕込む「ゲルザブS(8100円)」、その小型版「ゲルザブSS(7452円)」も設定されている。
柔軟性抜群! 内蔵の特殊柔軟ゴム「エクスジェル」がキモ
広い面で圧力を受け、振動や衝撃も吸収
圧力が1点に集中しにくい
●文:編集部 ●写真:山内潤也 ●取材協力:プロト https://www.plotonline.com/
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