タイホンダのウェーブ125iが、’19年モデルでLEDヘッドライトを採用するなど外装をリニューアル。よりスポーティさが増した! 常に国内のカブよりも技術や装備が先行しており、乗るたびに感心させられるウェーブシリーズ。新型はLEDヘッドライトを採用しながら、価格はほぼ据え置きという点にも注目だ。
(◯)何の不足も不満もなし。操る楽しさも内在する
昨年9月に発売されたスーパーカブC125。そのベースとなった空冷シングルを搭載するのが、タイホンダのウェーブ125iだ。カブスタイルながらシート下にはメットインスペースがあり、さらにフロントのディスクブレーキやシャッター付きメインキー、ギヤポジションインジケーターなど便利な装備に加えて、最新型ではヘッドライトがついにLEDとなった。
基本的な走行性能は従来モデルから大きく変わらない。エンジンは遠心クラッチがつながった瞬間からトルクフルに加速し、そのまま気持ち良く伸び上がる。2速の中間加速ですでに法定最高速度の60km/hに到達し、トップ4速で引っ張れば100km/hオーバーも余裕だろう。
ハンドリングもいい。ハンドル幅は狭いが、軽い入力でひらりと寝かすことができ、そこからナチュラルに向きを変えていく。フレームの剛性は決して高くはないが、前後17インチのホイールが適度な安定成分を生み出しており、深いバンクでギャップを拾っても破綻を来さない。
ブレーキはガツンと利くタイプではないが、前後ともコントローラブルであり、自信を持って扱える。
(△)あえて挙げるとすればバンク角が少ないこと
気持ちの良い走りに集中していると、意外と早くステップが接地してしまう。スタイリングと走行性能が見事に合致しているのがウェーブであり、これぞ究極のカブなのだ。
(結論)こんな人におすすめ:灯火類の変更でさらに存在感がアップしている
ウェーブシリーズはずいぶん前のモデルから試乗しているが、常に国内のカブよりも技術や装備が先行しており、乗るたびに感心させられる。新型はLEDヘッドライトを採用しながら、価格はほぼ据え置きという点にも注目すべき。
●写真:山内潤也
※取材協力:エンデュランス
※ヤングマシン2019年7月号掲載記事をベースに再構成
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