街乗りから高速まで、常に余裕のある走り

タイホンダ・クリック150i試乗インプレ【PCX150と共通パワーユニット搭載】

  • 2018/12/14

クリック150i

タイホンダのブランニューモデル「クリック150i」が日本上陸! PCX150と共通のeSPエンジンを112kgという軽量なシャーシに搭載する。価格の安さにも注目だ。

主要装備をチェック

クリック150i

ブレーキは左レバーで前後が連動し、ABSはなし。ヘッドライトとテールランプはLEDを採用。便利なスマートキーも標準装備する。

クリック150i

吸排気系や駆動系、冷却性を刷新したPCX150と共通のパワーユニット・eSPエンジンを搭載。最高出力は未発表だが、仕様が同じなら15psだと考えられる。

クリック150i

PCX150との大きな違いは燃料タンクのレイアウトで、クリックはシート下に配置。その分だけメットインスペースが狭いのが特徴だ。

クリック150i

燃費や電圧まで分かる多機能なフルデジタルメーターを採用。フロントポケットやコンビニフックも。

クリック150i

左レバーに設けられたパーキングロック機構。坂道での駐輪時に便利で、PCXにはない。

クリック150i

シート高はPCX比で5mm高いだけ。足着き性はご覧のとおり良好だ。ハンドルが近く、背筋が自然にスッと伸びる(身長175cm/体重62kg)。

(○)街の流れを一歩リード。車体の剛性も不足なし

ステップスルーデザインを採用するタイホンダのクリック。その150㏄版を試乗した。エンジンはPCX150と共通のeSPエンジンなので、最高出力は推定15ps。これをPCXより19kgも軽量かつコンパクトなシャーシに搭載していると聞けば、このスタイリッシュなスクーターの素性が分かるというものだ。

アイドリングストップ機構付きのエンジンは、スムーズかつパワフルだ。発進加速で125㏄のスクーター勢を大きく引き離し、また高速道路では100km/h巡航も余裕でこなす。体に伝わってくる微振動は極めて少なく、スロットルレスポンスも従順で、とにかく扱いやすい。

ハンドリングは、同じ前後14インチホイールを履くPCXが現行モデルで曲がる楽しさを手に入れたのに対し、クリックはあくまでも操縦した分だけバンクし、向きを変えるという印象だ。ステップスルーデザインのフレームは剛性が確保しにくいと言われるが、高速域でも大きなしなりを感じることはなく、安定性はPCXと肩を並べるほどに高い。

コンビブレーキは十分な制動力があり、コントロール性も良好。ABSなしでも不満は感じないはず。

(△)タンクが小さいので給油回数は増えそう

燃料タンク容量はPCXの8Lに対してクリックは5.5Lと少ない。通勤などで毎日乗る人はこれがネックになる可能性はあろう。

こんな人におすすめ:通勤ルートに自動車専用道路がある人向きだ

ステップスルーで乗り降りがしやすく、コンビニフックが有効に使えるのも美点だ。車体寸法はPCXよりも小さく、しかも軽いので狭い駐輪場の取り回しも有利。PCX150の非ABS車より3万2400円安いのも見逃せないだろう。

【タイホンダ・クリック150i ●価格:34万1280円 ●色:銀×黒、黒×赤、灰×黒】
主要諸元 ■全長1919 全幅679 全高1062 軸距1280 シート高769(各mm) 車重112kg(乾燥) ■水冷4スト単気筒OHC2バルブ 149.32cc **ps/**rpm **kg-m/**rpm 変速機Vベルト式無段変速 燃料タンク容量5.5L ■ブレーキF=ディスク R=ドラム ■タイヤF=90/80-14 R=100/80-14

●写真:飛澤 慎
●取材協力:エンデュランス ☎049-222-7770 https://www.endurance.co.jp/
※ヤングマシン2018年12月号掲載記事をベースに再構成

このバイクに関連する記事/リンク

写真をまとめて見る

※本記事の内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

大屋雄一

大屋雄一

記事一覧を見る

紙面版にて厳正なる新製品テストを担当するベテランジャーナリスト。