新旧R25比較→Ninja250対決に続き真打登場

2019新型YZF-R25 vs CBR250RR対決【動画/サーキット比較試乗#4 】

新型YZF-R25動画の第4弾を公開。欧州ではYZF-R3が発売され、アジアでは新型YZF-R25が走り出している。そのアジア仕様(インドネシア仕様)のR25に、ヤンマシメインテスターの丸山浩が先行試乗した。第4回となる今回は、このカテゴリーのトップに君臨するCBR250RRと対決だ!

新型R25はストレートでも互角、足まわりがイイ!

YZF-R25新旧比較、新型YZF-R25 vs Ninja250とやってきて、次は真打CBR250RRとの対決をお届け。いくら最新型とはいえ、CBRに対抗するのは厳しいと分かってはいるが、新型R25の方向性を見るには避けて通れない対決となる。

まずストレート比べでは、新型R25はCBRのスリップストリームにつくと近づいていけるが、横に出ると風圧に押されて前には出れずという感じでほとんど同列という印象だ。加えるとCBRは中速域が少し上回っているだろう。

ハンドリングはCBRが少し硬い。サスペンションのダンピングが効いているため、ギャップや路面の凹凸でゴツゴツ少し跳ねる感じだった。対して新型R25は、ダンピングもバネレートもいいところを押さえたハンドリング。サーキットを走るためのレーサーにしたようなハードなものではなくて、バランスよくまとまっているのだ。また、サスペンションのクオリティが高いというのも素直な感想だ。標準装着のサスはサーキットを走り込むと普通不足を感じるものだが、新型R25にはそれがない。最新型だけによく仕上げてきていると言える。

250ccモデルをサーキットでガチ対決というのは、ある意味上級者のための企画とも言えるが、その中でも新型R25がいい走りだったというのは意外だった。私・丸山の事前予想では、新型R25は初心者のためのエントリーバイクという姿勢を崩さずに来るだろうと考えていたが、意外や上級者も納得というオールマイティに受け入れられやすいモデルになっていたのだ。国内では3万円アップに抑えた価格も考えるとこれは大きな魅力だ。

試乗コースはインドネシアのセントゥールサーキット。本稿は丸山浩氏(左)と持塚一馬氏(右)の動画での語りを起こしたものをベースとしている。

やっぱり速いCBR250RR、しかし新型YZF-R25も光る!

CBR250RRは最高速も出た。ラップタイムも速い。だが、新型YZF-R25の2分2秒台とういうのはエラいと思う。ニンジャ250や旧YZF-R25だと、CBRと比べると大きな差があったが、新型R25はCBRに近いタイムで走っている。これはしっかりとしたハンドリングを作ってきたことが要因だろう。

最高速は最後にアタックした新R25が160.62km/hをマークした。ニンジャはテスト車にギヤ抜けがなければ、同じくらいの速度まで引っ張れていただろうという印象がある。一方、ラップタイムはニンジャよりもCBRの方が速いというのは、走行しながらでもフィーリングで分かるものだった。だが、新型R25はCBRに近いラップタイムを記録。エンジンはそのままでシャーシだけでこのタイムまで上げてくるというのはさすが。しかも最も安心して走ることができたのだ。この路面の悪いセントゥールサーキットを日本でのワインディングとして考えるならば、最も乗りやすかったというのは、ストリートに置き変えても評価できるポイントと言えるはずだ。単に硬いのではなく、クオリティの高い倒立フォークは新型R25の大きな武器となっている。尚、全体を俯瞰した詳細なテストレポートはヤングマシンマシン5月号(3月23日発売)に掲載している。

GPSデータロガー「Dig Spice」で計測した結果はご覧の通りに。新型YZF-R25の健闘ぶりが分かるだろう。

YZF-R25 vs CBR250RR対決映像はこちら↓

【おまけ】インドネシアあるある、サーキットに恐竜?!

雨にも降られず、4台フルに乗って新型R25とCBRの対決が見ものだったが、最後に私は言いたい。このテストは非常にデンジャラスだった。まず、コースに恐竜?! のような大きなトカゲがいた。ホームストレートの最高速付近では、オバサマお二人が除草作業中。コースを横切るワンコ、挙句の果てにはコーナーアウト側に子供たちのギャラリーまで、日本のサーキットでは考えられないことのオンパレード! それでも必死に心を鎮めて、新型R25とCBRを全開で比較したのだった……。

トカゲその1。
鈴鹿サーキットでもよく亀がいたというが……出現率は高い?!
ストレート上で転倒は少ないとはいえ……。
これは危険!
アウト側に子供たちがいては、ライダーがビビるという……。

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