日本では2019年3月1日に発売されるカワサキの’19新型W800。それよりもひと足早く、タイ・バンコクでバイクイベントを取材していたヤングマシン編集部員が”またがり自由”の新型W800に遭遇! 日本での試乗に先行してライポジなどの印象をお伝えしよう。
カフェはかなり前傾が強い!
外気温が30℃を超すバンコクで偶然に遭遇したため、記者が軽装&サンダル履きなのはご容赦を。さて、新型W800は「ストリート」と「カフェ」の2グレード展開となるが、ともに前輪が19→18インチに小径化されたせいか、ぱっと見は従来型よりも小柄になった印象を受ける。色使いの妙で2車ともにモダンな印象が強く、特にカフェのビキニカウルはかなり強くカスタム感を主張してくる。基本的な構成は従来型を踏襲しているが、イメージは大きく変化していると言っていい。
この2車のライポジの印象だが、アップハンドルを採用するストリートは従来型のイメージを引き継ぐ、いわゆる「殿様乗り」のポジション。ハンドルがライダー側に引かれていることもあって上体は直立しており、リラックスして快適にツーリングを楽しめそうだ。
注目のカフェは、いわゆる「スワローハンドル」と呼ばれるハンドルバーを採用していて、ストリートから乗り換えるとその低さに驚かされる。スーパースポーツほどではないにせよ上半身は明確に前傾しており、ライダーの頭はフレームヘッドパイプの延長線上にやって来る。前輪の動きを感じ取りやすい乗車姿勢だ。もちろんツーリングに使えないほどキツくはないが、シートが20mm高いことと相まって、よりスポーティなライポジが構築されている。
ステップの位置は2車ともに共通。ストリートはもちろん、ハンドルグリップが下がるカフェでも短時間のまたがりで違和感を覚えることはなかったが、後者はバックステップを装着してみても面白そうだ。ちなみに、足着きに関しては身長170cm・体重70kgでストリートはベタ着き、カフェも同等かわずかにかかとが浮く程度だった。
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