1月23日、スペインのマドリッドでマルク・マルケスとホルヘ・ロレンソが所属するレプソルホンダチームがローンチをおこなった。スペインの石油会社レプソルとホンダレーシングのコラボレーションが25周年を迎えたことから、ミック・ドゥーハンとアレックス・クリビーレという2人のレジェンドライダーも登壇し、贅沢な4ショットが実現した。
ドゥーハン&クリビーレで始まったレプソルホンダ
1995年に最初のレプソルホンダライダーとなったのは、オーストラリア人のミック・ドゥーハンとスペイン人のアレックス・クリビーレ、そして日本人の伊藤真一だった。レプソルホンダチームのライダーとして最初にタイトルを獲得したのはドゥーハンで、’98年まで(冠スポンサーなしたった’94年を含めると)タイトル5連覇を果たし、クリビーレは’99年にチャンピオンを獲得。2000年代にはヴァレンティーノ・ロッシが’02、’03年を連覇(’01年はナストロアズーロホンダだった)し、’06年にはニッキー・ヘイデンがタイトルを手中に収めた。’11年はケイシー・ストーナー、そして’13、’14、’16~’18年のタイトルはマルク・マルケスが獲得している。
レプソルホンダチームは、1995年のNSR500から2018年のRC213Vで最高峰クラスにおいて168の勝利を挙げ、14度のライダーズタイトルを獲得。さらに427の表彰台、182回のファステストラップ、177回のポールポジションを記録している。名門中の名門チームなのだ。
2人のチャンピオンライダーが2019年の主役
そして’19年シーズンに向けては、ヤマハで3度のMotoGPチャンピオンとなっているホルヘ・ロレンソが加入。チームメイト同士となった2人のスペイン人によるチャンピオン争いが、これまでにないレベルで展開されていくことが予想される。
マルク・マルケス
125ccクラス(’10年)、Moto2クラス(’12年)を含めると通算7度の世界タイトルを獲得し、現役最強と言われているレーシングライダー。左肩の脱臼癖を治す手術を受けたのが懸念材料だが、すでにトレーニングに励んでいるという。MotoGPクラスにおいて2019年はタイトル防衛を目指す。
「レプソルホンダチームのファミリーの一員であることは、ひとつの特権です。幼い頃に自宅のソファーでレースを見たとき、私はこれらの色を身に着けてここにいたいと思いました。 レプソルはスペイン選手権からサポート始めてくれて、後に世界選手権への参戦をサポートしてくれるようになり、今、私はここにいるわけです。そしてレプソルとホンダはより多くのタイトルを獲得する助けになり、彼らのヒストリーをさらに成功に彩られたものとしています。 Moto2に行ったとき、私はレプソルホンダでマシンに乗りたいと思っていたし、MotoGPのタイトルを獲得したいと思っていました。だからこそ、ジャーナリストたちに『チーム移籍を考えたことはないか?』と聞かれたとき『どうしてすでにこの素晴らしいチームの一員であるのに?』と思うのです。私たちは家族であり、レプソルおよびホンダとの関係は素晴らしく、これは毎年私たちの目標を達成するために非常に重要なことです。2019年シーズンの終わりにも、一緒にお祝いができればと思っていますよ」
ホルヘ・ロレンソ
’06、’07年に250ccクラスの世界チャンピオンとなったのち、MotoGPクラスへ昇格。そして’10、’12、’15年にヤマハライダーズタイトルを獲得している。’17、’18年はドゥカティで走り、’18年シーズン途中に’19年のレプソルホンダ入りという衝撃的なニュースをもたらした。1月20日にトレーニング中の転倒により左手の舟状骨を骨折。セパンテストへの参加見送りを発表している。
「レプソルホンダはあらゆる面で異なるレベルにあります。私はそれをバレンシアのテストで見ることができました。私の周りの多くの人が取り囲み、私の言っていることに耳を傾けていたのです。すべてのライダーにとって、このチームの一員になることは夢でしょう。自分自身にも、常にあらゆる状況で最善を尽くせることを望んでいます。このチームに所属することを誇りに思い、この私に対する信頼には良い結果をもって応えたいと思っています。レプソルホンダのような多くの勝利と歴史を持つチームに参加できてとても誇りに思っています。RC213Vも気に入りました。非常によく曲がり、非常にスムーズです。 さらに、チームは初の日から私に非常に暖かい歓迎をしてくれました。2019年の私の目標は、まず最初に100パーセントの体調を回復し、本当に人々が話しているようにドリームチームであることを証明することです。」
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