2018年7月25日に正式発表された新型セロー250の撮影会が、8月に都内で実施されたので従来型と比較した。また、新たに得た情報も公開しよう。
規制に対応しても性能は同等以上に
平成28年排ガス規制が全面適用された2017年9月に生産を終了したセロー250が、規制に対応すると同時にXT250Xと同じリヤフェンダーやLEDテールランプを獲得して復活したのは既報の通り。そして、スペックでは新型セロー250の最高出力が2psアップしていることが明らかになったが、kW表記では14kWのままで変わらず。この数字の内訳をヤマハに確認してみた。
現在最高出力はkWで計測されており、ヤマハはそれを従来のpsに換算したした数値もスペックに併記している。その際にkWもpsも小数点以下は四捨五入したものを掲載するのだが、新型は切り捨てられての14kWで従来型は切り上げられての14kWだった。そして四捨五入前のkWをpsに換算すると新型は切り上げられての20psとなり、従来型は切り捨てられての18psになったという訳だ。表記上では同じ14kWでも、新型セロー250が排ガス規制に対応しつつ出力アップを果たしたのは間違いなく、従来と同等以上の性能を発揮しているのは嬉しい限りだろう。
LEDテールランプも違和感なし
新型セロー250は、ロングタイプの新型リヤフェンダーと被視認性に優れたLEDテールランプを新採用した。新型のテールランプはモタードタイプのXT250Xと同じLEDを18灯使用したもので、跳ね上がった形状のリヤフェンダーとセットで移植。従来型は、2005年に登場した初代セロー250から受け継がれた軽量でコンパクトな角型テールランプで、光源は5/21Wの白熱球でナンバー灯も兼ねている。リヤが跳ね上がったアグレッシブなスタイルがセローにマッチするかが気になる所だったが、すぐに見慣れてしまうくらいフィットしていた。
撮影:飛澤慎
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