250スポーツバイクを特集した

ヤングマシン誌スクープが海外にも波及③

2018年5月号(3月24日発売)「激戦区最前線スクープ」特集の250SS-WARSがインドネシアの2輪メディアで掲載された。本誌掲載のCGがネットで引用されることはよくあるが、今回は印刷物になって特集された。ここでは、掲載されたスクープの内容も一部紹介していこう。

YZF-R25がライバルに対抗しモデルチェンジ?!

スポーツバイクの熱烈なファンが多いお国柄として知られるインドネシアのバイク専門タブロイド「MOTOR PLUS」紙が、本誌5月号のスクープをほぼそのまま掲載した記事の第三弾。今回は、YZF-R25が2019年型でライバルに対抗するためにモデルチェンジするだろうという内容だ。YZF-R25は、インドネシアで好調なセールスを記録していたNinja250の牙城を狙って現地で生産され、2014年秋に発売されたモデル。それが初めてモデルチェンジするというスクープは、当然インドネシアでも注目の内容だったのだ。

表紙と次の見開きページで特集された本誌5月号の250スポーツのスクープ特集。「MOTOR PLUS」はインドネシア最大のバイクメディアと言われ、週刊で発行部数は約20万部、価格は60円前後だ。ヤマハの記事の内容は下記に掲載した。

’19年250スポーツの本命、シャーシ中心の進化か?!

近頃の250スポーツクラスにおける最大のトピックは、2月に登場した新型Ninja250。ハードルの低さはそのままに、大幅な軽量化とパワーアップでスポーティさを増し、好評を博している。そこで気になるのがライバルの動向だ。ホンダは、’17年にレーシーな高性能モデル=CBR250RRを投入したばかりで、しばし静観の構えを見せる模様。残るヤマハとスズキの出方を徹底調査してみた。

まず注目すべきは、ニンジャと因縁が深いヤマハのYZF-R255。そもそもR25は、人気を独占していた旧ニンジャを打倒すべく’14年12月に国内で販売開始。先行するニンジャのフレンドリー路線を踏襲しつつ、スポーツ性能を拡大したキャラクターを持ち、様々な面でニンジャを凌駕した。ところが、今度は新型ニンジャが同様の路線で、さらにR25を上回ってきたのだ。

情報筋によると「次期R25は開発中。’19年の登場は確実だろう」と話す。そのパッケージは、やはりニンジャを意識している模様だ。まず新ニンジャが獲得した「LEDヘッドライト」を採用する可能性が高い。さらに現行型や新忍者の正立フォーク+スラストマウントキャリパーに対し、倒立+ラジアルキャリパーで武装するらしい。狙いは、戦闘力のアップというより、商品性を高めることが目的のようだ。つまり現行型のオールマイティな性格は不変。CBRの高額レーシー路線ではなく、新ニンジャと同様に間口の広さをキープしつつ、奥の深さを味わえるよう、ほどよくスポーツ性能を高める。狙うは再び打倒ニンジャだ! (ヤングマシン5月号より)

【YAMAHA YZF-R25 2019年型予想CG 予想登場時期:2018年秋 価格帯:55~56万円 デビュー可能性:70%】LEDヘッドライトと倒立フォークでグッと精悍になるハズ。合わせてデザインもYZF系の最新版=’17R6風にリフレッシュされると予想!

本格装備はとーぜん弟越え?!

本誌でたびたび予想しているが、次期R25を占う上で重要なのが’17年型YZF-R15の存在だ。とにかく装備が豪華で、LEDヘッドライトと倒立フォークに加え、可変バルブのVVA、リンク式リヤショックと、R25にはないアイテムを数多く誇る。生産国は、R25と同じインドネシアで、現地を中心にセールスも絶好調。それだけに、R25も次期型でR15と同様の装備が投入される可能性は十分あるだろう。

可変バルブは、エンジンに大きくメスを入れるため、採用されるかは不明だが、もし導入されれば現行250では唯一の存在となり、大きなセールスポイントとなるのは確実。リンク式リヤサスに関しては、ヤマハが’15年に小型車向けのリンク付きスイングアームの特許を出願済み。R25は、特にレースで非リンク式が泣き所となっているが、ついに解消されるかもしれない。

さらに弟分を超える装備として期待されるのがラムエア。’17年からアジア選手権AP250でラムエアが解禁されており、採用されれば、これも現行クラス唯一の飛び道具となる。フレームに関しては「大変更はなさそう」(情報筋)。だが、新ニンジャのように、軽量化を求めてフレームを新設計する可能性も。いずれにせよ、振り切ったピュアスポーツにはならず、現行型の万能なコンセプトはキープ。その上でニンジャ越えを果たすハズだ。

【上】R25は、弟分であるR15より装備がサビシイのが現状。R15に倣った進化を遂げれば、ヒジョーに魅力的な250スポーツが誕生するに違いない。もちろんライバルにない独自装備があれば一段と商品力が高まる。【下】インドネシアはアセアン諸国最大のバイク市場で、年間約600万台を販売する。以前は125がメインだったが、近頃は150㏄以上がトレンド。また、モトGPのニュースがTVで流れるほどレースも人気だ。それだけに各社の競争も激しく、ビッグバイク並みの豪華装備でクラスの覇権を握ろうと躍起。その1台がR15なのだ。

ニュース提供:ヤングマシン2018年5月号(3月24日発売)

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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