
ヤマハは、888ccの並列3気筒エンジンを搭載するスーパースポーツ「YZF-R9 ABS」の2027年モデルを発表した。製造工程の一部変更に伴うマイナーチェンジを実施しつつ、最高出力120psの動力性能や車体諸元をそのまま継承。前年モデルからの主な変更点である新カラーバリエーションの追加と154万円(税込)への価格改定、そして発売時期の違いを詳しく紐解く。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ヤマハ発動機
製造工程の見直しで熟成!スペック維持で登場した最新「2027年モデル」
ヤマハ発動機は、3気筒スーパースポーツフラッグシップ「YZF-R9 ABS」の最新仕様となる2027年モデルを発表した。プロダクトとしての熟成を図りつつも、マシンが持つ運動性能や車体諸元に変更はないが、「製造工程の一部変更に伴うマイナーチェンジ」が施されている。
水冷4ストロークDOHC4バルブ並列3気筒888ccの「N722E」型エンジンは、最高出力120ps/1万rpm、最大トルク9.5kg-m/7000rpmという力強いスペックをそのまま維持。2026年モデルから続く「トラックでのパフォーマンスと多様なスキルに対応する扱いやすさ」という製品コンセプトを揺るがすことなく、生産クオリティのブラッシュアップが図られた形だ。
落ち着きある「ブラック」と朱色が映える「マットダークブルー」の2色を新投入
前年モデルからの最もわかりやすい変更が、スタイリングを彩るカラーバリエーションの刷新と拡充だ。2027年モデルでは新たに2つの新色が投入され、継続販売となる「ディープパープリッシュブルーメタリック C(ブルー)」と合わせて全3色のラインナップとなった。
新色「ブラックメタリック X(ブラック)」は、ボディ全体をブラックのワントーンで引き締め、モデルロゴにシームレスなグレーを配置した洗練された佇まいを見せる。
もうひとつの新色「マットダークパープリッシュブルーメタリック 1(マットダークブルー)」は、つや消しの紺色をベースとしつつ、フロントフェンダーやホイール、グラフィックに鮮やかなバーミリオン(朱色)の差し色を効かせたスポーティなカラーリングだ。
2026年モデルに設定された200台限定の「70th Anniversary Edition」(赤/白)からラインナップが切り替わり、より個性を主張できるカラー構成が整えられたといえよう。
195kgの軽量車体とブレンボ製Stylemaキャリパーが生む走りの骨格
製造工程の見直しを経た2027年モデルにおいても、YZF-R9が誇る高機能な装備群は一切の過不足なく継承されている。車体骨格には、ヤマハのスーパースポーツモデルとして歴代最軽量となる新型アルミダイキャストフレームを採用。ウイングレットを組み込んだエアロダイナミクス外装とあわせ、装備重量195kgという軽量な車体パッケージングを実現している。
足まわりには、フロントにφ320mmダブルディスクとブレンボ製モノブロックキャリパー「Stylema」を組み合わせ、前後サペンションには緻密な減衰調整が可能なKYB製新型サスペンションを装着。さらに、5インチTFTカラーメーターやスマートフォンアプリ連携機能「Y-TRAC Rev」、USB-C端子、ヤマハライドコントロール(RC)などの電子制御システム群も標準装備として網羅されている。
154万円で9月30日より順次発売!全国のYSPなど専用チャネルで展開
製造工程の改定や新色の採用に伴い、2027年モデルのメーカー希望小売価格は税込154万円に設定された。2026年モデル通常カラーの149万6000円から4万4000円の上昇となったが、高次元な機能美と最新の製造工程がもたらす価値は十分だ。
発売時期はカラーリングによって異なり、「ブラック」および継続色の「ブルー」が2026年9月30日より、「マットダークブルー」は2027年1月29日予定となっている。日本国内での年間販売計画は800台。本モデルは「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」として指定されており、全国のYSPをはじめとする取扱店にて予約および購入の相談が可能だ。
YAMAHA YZF-R9 ABS (2027model) COLORS
【YAMAHA YZF-R9 ABS】●ブラックメタリック X
【YAMAHA YZF-R9 ABS】●マットダークパープリッシュブルーメタリック 1
【YAMAHA YZF-R9 ABS】●ディープパープリッシュブルーメタリック C
YAMAHA YZF-R9 ABS (2027model) SPECS
| 項目 | 諸元 |
|---|---|
| 車名 | YZF-R9 ABS |
| 型式 | 8BL-RN89J / RN89J |
| エンジン型式 | N722E 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列3気筒 |
| 総排気量 | 888cc(888cm3) |
| 最高出力 | 120ps(88kW)/ 1万rpm |
| 最大トルク | 9.5kg-m(93N・m)/ 7000rpm |
| 車体サイズ | 全長2070mm × 全幅705mm × 全高1180mm |
| 軸距 | 1420mm |
| シート高 | 830mm |
| 装備重量 | 195kg |
| 燃料タンク容量 | 14L |
| ブレーキ形式 | 前=φ320mmダブルディスク(ブレンボStylema)/ 後=φ220mmシングルディスク |
| タイヤサイズ | 前=120/70ZR17 / 後=180/55ZR17 |
| 前年モデルからの主な変更点 | 製造工程一部変更 / 新色2色追加 / メーカー希望小売価格改定 |
| メーカー希望小売価格 | 154万円(税込 ※本体140万円+消費税14万円) |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型スーパースポーツ)
その気になっちゃう、優しいけど本格派! スチール製フレームに688㏄水冷並列2気筒エンジンを搭載するネイキッドのMT-07をベースに、幅広いライダーが楽しく扱い切れるスーパースポーツとして開発され、日[…]
製造工程の見直しで熟成!スペック維持で登場した最新「2027年モデル」 ヤマハ発動機は、3気筒スーパースポーツフラッグシップ「YZF-R9 ABS」の最新仕様となる2027年モデルを発表した。プロダク[…]
2021年モデルで国内導入が終了した過給モンスターが帰ってきた! 2015年に登場したNinja H2は、「誰も経験したことのない走行体験を実現する」という目標のもと、川崎重工業グループのガスタービン[…]
サーキット専用「AMB 001」を経てついに解禁!公道を駆けるロードスター 英国の四輪ラグジュアリーブランドであるアストンマーティンと、伝統の二輪メーカーであるブラフシューペリアの提携が生み出した「A[…]
レース由来の超軽量鍛造ホイールと専用コックピットがもたらす旋回性能 新型パニガーレV2 MM93およびパニガーレV2 FB63は、ベースモデルとなるパニガーレV2 Sの基本設計を受け継ぎつつ、サーキッ[…]
人気記事ランキング(全体)
ツーリングの「冷え」を克服!ライダーを支えるワークマンの防寒性能 秋が深まり冬の気配が近づくにつれて、バイク走行時の冷風や道の駅での休憩、キャンプツーリング時の冷え込みは増していく。特に首元や手首・足[…]
時速100マイル以上を証明するの署名入り認定書を添付 創業者ジョージ・ブラウが1919年にイングランドで立ち上げたブラウ・スーペリアは、当時としては異例の「高級注文生産」を貫いたブティック・ビルダーで[…]
二輪安全運転診断アプリの実証実験が開始 ホンダは、ライダーの安全運転を診断するスマートフォン向けアプリを開発中であり、ウーバーイーツジャパンと共同で実証実験を開始した。期間は2026年9月1日から28[…]
一度は希少になった「400cc×4気筒」が、いま再びアツい! いま、400ccクラスの4気筒エンジンに再び注目が集まっている。 そもそも400ccと4気筒の組み合わせは、日本のバイク史において決して新[…]
重慶ショーで「CB250SSコンセプト」が世界初公開!2027年春に市販 中国・重慶市で開催された「2026中国摩博会(重慶モーターサイクルショー)」。そこでホンダはニューレトロスタイルのコンセプトモ[…]
最新の投稿記事(全体)
SV650/Xが絶版後も評価され続ける理由 スズキのミドルクラスを長年支え、2025年1月発売モデルをもって新規受注を終了した「SV650/X」だが、生産終了後もその価値は色褪せていない。1999年の[…]
大排気量V8の開発。極めて困難な挑戦に出たロータス 1990年代初頭、ロータスは激動の渦中にありました。長年エスプリを支えてきた直列4気筒エンジンは熟成の極みに達していたものの、フェラーリF355など[…]
現地で予約開始! 501cc空油冷単気筒「CB500」のメカニズム ホンダは2026年7月24日にインドで世界初公開した新型モデル「CB500」について、同年9月21日に現地価格を公表し、予約受付を開[…]
60年の伝統を400ccへ! 398cc単気筒「TRシリーズ」と専用シャシーのパッケージング トライアンフがグローバルで6万台以上を販売した新世代400ccプラットフォーム。その展開において、60年以[…]
Ninja H2 SX SE 2027年型が価格据え置き カワサキは、最高峰スポーツツアラー「Ninja H2 SX SE」の2027年モデルを2026年10月1日より発売。最高出力200馬力(ラムエ[…]
- 1
- 2
























