
ハーレーダビッドソンにとって、“カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。『ウィズハーレー』誌が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回紹介する2台のカスタム車は、H-D知立の店頭イベントに来た車両・CVO ROADGLIDE/SPORTGLIDEだ。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(増井貴光) ●外部リンク:ハーレーダビッドソン知立
CVOロードグライド:足まわりを中心に強化しレースも視野に! ハイスペックパフォーマンスを追求
オーナーのAさんが選んだパーツを、友人と一緒に組み上げたCVOロードグライド。当初はホッグ系のカスタムをしていたが、途中から路線変更して、ブームになる前にパフォーマンスバガーとして仕上げた。エンジンは、愛知のブルズアイによってカム交換とインジェクションチューニングが施されている。
トラスクのエアクリーナーキットとバーンズステンレスの2in1マフラーを装着し、ドラッグレースでもかなりの高タイムを出しているが、一般道でも扱い切れる使いやすさを併せ持つ。
ハンドルまわりは、すべてをクラウスに交換。12インチのプルバックライザーでアップライトなポジションになった。フロントフォークはスポーツバイクのセッテイング等で定評のあるスクーデリアオクムラでチューニングしている。
前後ホイールには、BSTのカーボンホイールを装着。トラックのアルミスイングアームなど、バネ下重量を極力低減している。サドルバッグは、エクステンドタイプからノーマルタイプに交換しリペイント。
すべてにおいて、パフォーマンスバガーの雰囲気を色濃く見せているカスタムだ!
ペイントは2019年のCVOロードグライドのオリジナル。それに合わせ、ショートタイプに交換したサドルバッグのみをペイントした。
足まわりにとくに力を入れ、BSTのカーボンフロントフェンダー/カーボンホイール/トラックのアルミスイングアーム/ミスミエンジニアリングの大径ブレーキローターとそれに合わせたキャリパーサポートを採用。
エンジンはノーマルのミルウォーキーエイト117だが、カム交換/トラスクのエアクリーナー/バーンズステンレスマフラーで吸排気を強化している。
スポーツグライド:重厚なストリート系バガーカスタムでイメージが様変わり
スポーツグライドカスタムの一番の特徴は、ノーマルの小ぶりなバットフェアリングから、ロードグライド風のポールヤフィのシャークネードフェアリングに交換されていること。車体とフィットしていることもあって、違和感がなく重厚感も増している。
エアクリーナー/ロッカーカバー/ポイントカバーなどは、アレンネスの10ゲージシリーズを採用。プライマリーカバーはH-D純正のドミニオンコレクションに交換した。エンジントリムのデザインを換えるだけで、車体の印象を大きく変えている。
エンジンのイメージに合わせて、サイドカバーにはアクセントを入れている。バーンズステンレスのマフラーはノーマルと同じ2in1だが、マテリアルの色とと太さで迫力がかなり増した。
12インチのTバーでポジションにも迫力を出す。コンパクトなフットボードはスラッシンサプライで、純正オプションのアームやペグともマッチ。軽快なイメージが強いスポーツグライドを、パフォーマンスバガーやストリートファイター的に重厚なツアラーに進化させた!
注目すべきポイントは、ポール・ヤフィーのシャークネードフェアリング。ロードグライドのシャークノーズフェアリングをひと回り小さくしたようなデザインと、シャークティース(サメの歯)と呼ばれるLEDライトが付属する。デザイン的にも違和感がなく、軽快な印象のスポーツグライドを重厚な雰囲気に変えている。
エンジンまわりには、アレンネスの10GaugeロッカーカバーやH-Dドミニオンコレクションを採用。
フットコントロールはアシンメトリーで、右側にはスラッシンのフットボード、左側はサンディエゴカスタムのミニフロアボードとシフトアームを使った。タンデムステップには、アレンネスのMXライダーフットペグを使用し、異なるメーカーながらエクストリーム系のパーツで統一している。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
ウィズハーレーの最新記事
ホンダやヤマハなど国内車両メーカー用のパーツ、排気量問わずに原付からスーパースポーツ、さらにはレース関連をサポートするパーツを得意とするメーカー。今回X350用のパーツでハーレー市場に参入した。 ここ[…]
ゲイルスピード タイプE/N/R 鍛造アルミホイールメーカーとして名高いゲイルスピード。ストリートからレースシーンで活躍しているカスタムホイールだ。サイズはいずれも純正と同じF3.5-17/R5.5-[…]
欧州スタイルの正規販売店イベント 週末をハーレーダビッドソンディーラーで過ごし、ブランドの世界観の中で仲間たちと過ごす。ヨーロッパにて行われているH-D正規販売店の『HARLEY NIGHT(ハーレー[…]
クラウス:オーリンズ ツーリングモデル用フロントエンド クラウスとオーリンズとのパートナーシップにより実現した、ツーリングモデル専用設計のフロントエンド。アグレッシブな走りを支える高次元の路面追従性/[…]
空冷スポーツスター用カスタムパーツを世に送り出し続けているグリーミングワークス(大阪府)。一方で水冷スポーツスターSやナイトスター用パーツもラインナップし、自然な流れでX350用パーツの開発も手がける[…]
最新の関連記事(カスタム&パーツ | ハーレーダビッドソン)
ホンダやヤマハなど国内車両メーカー用のパーツ、排気量問わずに原付からスーパースポーツ、さらにはレース関連をサポートするパーツを得意とするメーカー。今回X350用のパーツでハーレー市場に参入した。 ここ[…]
ゲイルスピード タイプE/N/R 鍛造アルミホイールメーカーとして名高いゲイルスピード。ストリートからレースシーンで活躍しているカスタムホイールだ。サイズはいずれも純正と同じF3.5-17/R5.5-[…]
クラウス:オーリンズ ツーリングモデル用フロントエンド クラウスとオーリンズとのパートナーシップにより実現した、ツーリングモデル専用設計のフロントエンド。アグレッシブな走りを支える高次元の路面追従性/[…]
空冷スポーツスター用カスタムパーツを世に送り出し続けているグリーミングワークス(大阪府)。一方で水冷スポーツスターSやナイトスター用パーツもラインナップし、自然な流れでX350用パーツの開発も手がける[…]
筑波サーキット向けにカスタム中 「X350ウィズハーレー編集部号」は、2024年12月現在、サーキット、とくに筑波サーキットでタイムを削るためのカスタムを進めている。過去、全日本選手権に出場し、筑波サ[…]
人気記事ランキング(全体)
クラッチレバーをグリップに当るまでフルに切るのは丁寧なのではなく、ギヤに衝撃を与えるラフな操作になってしまう! 大切な愛車、バイクの運転はまだ慣れていないので上手くはないけれど、操作は慎重で丁寧であり[…]
【本田技研工業 電動事業開発本部 二輪・パワープロダクツ電動事業開発統括部 CUV e: LPL(開発責任者) 後藤香織さん】2006年入社。以来一貫して2輪車開発に従事し、おもに車体設計としてEV-[…]
“レーサーと同時開発”にシビレた、当時のライダーたち 1983年、ホンダは初の2スト250ccロードスポーツ、MVX250Fを送り出したが、不振に終わった。意地のホンダは早くも1年後、威信を賭けたマシ[…]
ホンダ横型シリンダーなら何でもOK このミーティングは、モンキーを謳いつつも、ホンダの横型シリンダーエンジンの車両ならどの機種でも参加可能。モンキーなら元祖の1961年式Z100からFI採用の現行型ま[…]
コラボモデルは継続販売、新作も生地は同スペックだ 昨年、Honda二輪デザイナー監修の「イナレムプレミアム レインジャケット ライディングモデル(4900円)」を発売したワークマン。これが大好評だった[…]
最新の投稿記事(全体)
7年のブランクを感じさせない”74歳”! “チームイワキ”や”K’s Garage”の名前で知られた岩城滉一さんが率いるチームは、昨シーズンから”51ガレージ”と名乗って、7年ぶりに活動を再開しました[…]
「令和4年改正道路交通法(マイナンバーカードと運転免許証の一体化・オンライン更新時講習)ポスター」から抜粋 免許情報が記載された「マイナ免許証」は便利に使える? 運転免許証とマイナンバーカードが一体化[…]
小椋藍選手のレプリカグラフィックがオープンフェイス『VZ-RAM』に登場 小椋藍選手は昨年のMoto2でチャンピオンを獲得し、今季よりトラックハウスMotoGPチーム(アプリリア)と契約、MotoGP[…]
「ガンマ」が火をつけたレプリカ戦線にカワサキも参入 スズキRG250Γ(ガンマ)の登場で活気づいたレプリカ戦線に、勇んでカワサキも参入する。 1984年に投入されたKR250は、異彩を放つタンデムツイ[…]
1位:直4ネオクラシックZ400RS最新情報/予測まとめ ホンダの新型CB400も待ち遠しいが、2025年の400ccクラスでは、直4としてニンジャZX-4Rで先行するカワサキにも注目したいところ。4[…]
- 1
- 2