![[ライテクQ&A] 熟練ライダーが発進してすぐ4速/5速までシフトするのはなぜ?〈教えてネモケン〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/11/attachmentfile-file-22266.webp)
ツーリングで前を走ってくれている熟練ライダーが、信号待ちから発進加速するたびに、1~2秒ごとにシフトアップして瞬く間に4速とか5速まで入れてしまうのに気づきました。ゆっくり加速しているのに、なぜそんなに忙しい操作をしているのですか?
●文:ライドハイ編集部(根本健) ●写真:藤原らんか
どうして不必要に思えるほどシフトアップを繰り返すのか?
A. 4,000rpm以上の中速域でパーシャルスロットル(加速も減速もしないスロットル開度)を嫌うからです。他にも常に少し駆動している状態をキープしたほうがスムーズでバイクに負担をかけないなど、忙しく操作してもメリットがあるからです。
確かにキャリアのあるライダーほど、発進から短い間隔でサッサとシフトアップを繰り返します。まだ慣れていないライダーからすれば、クラッチを切ってギヤチェンジしてからクラッチを繋ぐ操作は、たまにうまくギヤが変わらなかったり、そのたびにギクシャクするので、できたらやりたくないことのひとつでしょう。
発進して変えなくて済むなら、さすがにローギヤで40km/hとかは落ち着かないので、セカンドにはシフトアップするけれど、まァ変えても3速までなら自分からすれば???な操作でしかない、そう思われているかもしれません。
まずバイクを乗り続けてくると、エンジンの回転を中速域・4000~6000rpmあたりの回転域で一定の速度で走り続けるのは避けたくなります。
40km/hとか、一定の速度で交通の流れに合わせると、スロットル開度は加速も減速もしない、ハーフスロットル(専門用語でパーシャルスロットルとも言います)で走ると、エンジンに負荷がかかっていないため、必要のない振動を誘発しやすくなるからです。
オートバイはエンジン内部のギヤをいくつか介して、ドライブチェーンで後輪を駆動しています。見えてる部分のほうが感覚的にわかりやすいと思うので、このドライブチェーンを例に説明しましょう。
先ほど説明したパーシャルスロットルで一定の速度をキープする走りだと、ドライブチェーンは加速のときのようなピンと張った状態にならず、何となくジャラジャラと少し上下に振れながら動作しています。
実はエンジンは燃焼爆発を繰り返しながら回転しているので、常にグイッと回そうとするトルクが働いている時間と、何もチカラが加わっていない時間とが必然的にあって、いわば脈動しながら回転しています。
だからパーシャルスロットルだと、ドライブチェーンがジャラジャラと上下に小さく振動してしまうのです。電気のモーターのように、どの回転域でも振動がないというわけにはいきません。
このドライブチェーンと同じ状態がエンジンの中でも起きていて、いくつものギヤで繋がっているギヤの歯が噛み合っているわずかな隙間のガタ(バックラッシュと言います)や、クランクシャフトを支えているベアリングなどにも、この脈動を原因とする振動が伝わってしまいます。
これが不快なのと、厳密には摩耗を早める可能性もあります。
低い回転域で常に少し駆動している状態にしておく
それよりは、少しの駆動力で良いので、低い回転域のわずかに加速してる状態のほうが振動も出ません。振動がないほうがスムーズで快適なだけでなく……
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
ライドハイの最新記事
鈴鹿8耐でV4に勝つ750インライン4開発に単を発した操る面白さでライディングする新次元のスーパースポーツFireBlade! 1992年に登場したCBR900RR FireBladeは、それまでトッ[…]
世界をリードしたCB、CBR、VFR、RVFの歴史を積み上げた経験とこだわりのありったけを注ぎ込む! スーパーブラックバード。米空軍で超高々度を偵察飛行する目的で開発された最高速度記録3529.56k[…]
2バルブで半球形燃焼室のツイン点火プラグ! 1989年のゼファー(400)が火をつけたネイキッド・ブーム。 カワサキは1990年にゼファー750、そして1992年にはゼファー1100とビッグバイクでも[…]
不朽の名車KATANAのレプリカで、尖ってないスポーツモデルをリリース! スズキといえばKATANA……国産4メーカーが揃ってビッグバイクへチャレンジして肩を並べた1970年代を過ぎて、スズキはスペッ[…]
ネオレトロなロケットカウルへの郷愁を巧みなグラフィックで新しさへと巧みに演出! 1989年、スズキは1レーサーレプリカ全盛だった頃に感性も価値観も異なる、オトナを意識した都会的な新ネイキッド、BAND[…]
最新の関連記事(ライディングテクニック)
どう計算したって同じようにはなれない 2025年のホンダ熊本イベントでフレディ・スペンサーと話せる機会を得て、あらためて彼は「天才」だと感じたね。僕が高校時代にバイクの免許を取った頃には、もうスペンサ[…]
すでに13年も続いている人気イベント 初心者むけと言いつつ、いきなりサーキットが舞台というと「ハードル高くね」と思われがち。ですが、「バイクで遊ぼう」にはツナギのいらない「街乗りクラス」の設定があるの[…]
秋田ライダーえむちゃんが体験! 来たとき以上に上手になれる! 「ハーレーらしいツーリングモデルで練習してみたい」「免許は持っていても、乗れるか不安」「既存のライディングレッスンでは、ハーレー乗りの参加[…]
イン→アウト→インで繋ぐのが状況対応ライディング! 山の中のワインディングロードは、イン側を山肌や樹木で遮られる、先の見えないブラインドカーブ。この見えていない先で、道がどう曲っているかによっては曲り[…]
手ぶらで参加可能! 人気のホンダ車をレンタル 本レッスンの特徴は、バイクを所有していなくても参加できる点。カリキュラムにはレンタル車両を使用するため、NC750X、GB350、Rebel250、CB2[…]
人気記事ランキング(全体)
窮屈さとは無縁。余裕のフルサイズボディがもたらす優越感 125ccのバイクというと、小柄でコンパクトな車体を想像するかもしれない。しかし、SX 125は違う。全長2050mm、ホイールベース1430m[…]
普通の移動手段では満たされないあなたへ 通勤や週末のちょっとした移動。便利さばかりを追い求めた結果、街には同じようなプラスチックボディのスクーターが溢れ返っている。「もっと自分らしく、乗ること自体に興[…]
レース出場を目的とした特別なモデル「メルセデスベンツSSK」 SSK、すなわちドイツ語:のSupersport Kurzの略でスーパースポーツよりもホイールベースが短いことを表しています。1928年か[…]
原付二種スポーツの絶対的エース、さらなる進化へ 個性を解き放つ3つの新色が2026年モデルを彩る 前モデル(2024年)では、パールホライゾンホワイトとマットガンパウダーブラックメタリックという、モノ[…]
自作ラスペネが固着を無双した 結論から言ってしまおう。「自作ラスペネ」効果、ありました! ・潤滑剤が届かない形状・鉄とアルミの強固な固着・無理に回すと折れそうなボルト そんな悪条件が重なったなかでも、[…]
最新の投稿記事(全体)
LMW機構がもたらした「圧倒的な安心感」 バイクの宿命とも言える「転倒のリスク」。その不安を根底から覆したのが、ヤマハが誇るLMW(リーニング・マルチ・ホイール)テクノロジーだ。2014年に第1弾とし[…]
バイクに惹かれた「あの日の衝動」をもう一度 「なぜ、バイクに乗るのか」。効率や快適さだけを考えればクルマという選択肢がある中で、あえて風を切り、剥き出しの鉄の馬に跨る理由。それは理屈ではなく、かつて何[…]
北海道・九州ツーリングの「大定番」が進化する 自走で何百キロも走り続け、疲労困憊で目的地に辿り着く。そんな過酷なツーリングもまたロマンだが、北海道や九州を目指す多くのライダーにとっては、商船三井さんふ[…]
自由な旅を加速させる、CLシリーズの魅力 ホンダのCL250やCL500は、街乗りからちょっとした未舗装路まで、ライダーの冒険心をくすぐるスクランブラースタイルが魅力のモデルだ。大人気モデルであるレブ[…]
原付二種スポーツの絶対的エース、さらなる進化へ 個性を解き放つ3つの新色が2026年モデルを彩る 前モデル(2024年)では、パールホライゾンホワイトとマットガンパウダーブラックメタリックという、モノ[…]
- 1
- 2


![低回転域でシフトアップ|[ライテクQ&A] 熟練ライダーが発進してすぐ4速/5速までシフトするのはなぜ?〈教えてネモケン〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/11/oshiete-nemoken_141_20230824_02-768x432.jpg)






























