モトメカニック編集部では、かねてから「バイクのメンテナンスに適しているのは1/4インチラチェットだ」と提唱してきた。ヘッドが小さい3/8ハンドルが増えたとはいえ、差込角自体が小さい1/4にはかなわない。1/4ソケットの使い勝手の良さに気づいていないなら、コーケン製ラチェットに触れてその魅力を体感してもらいたい。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:山下工業研究所
Z-EALメタルケースセット:バイクはもちろんクルマでも重宝するシブイチアイテム網羅セット
ヘッドの中でガタつかず空転トルクが軽い72歯ギヤのラチェットハンドル、薄さと短さを追求したスタンダードソケットなど、Z-EALのエッセンスを詰め込んだセット。安価な製品ではないが、機能的で利便性に優れたリーズナブルな工具であることを実感できる。
サーフェイスソケット:頭をなめたボルトナットだけでなく通常作業でも使える超面接触ソケット
通常の面接触よりさらに面接触度を高めることで、角がナメたボルトナットや柔らかいアルミや樹脂製ボルトも安心して回せるサーフェイスソケット。6角ソケットより回転方向の遊びが大きく、指先しか入らない狭い場所でもセットしやすい利点もある。
首振りラチェット&ドライバー:狭い空間でも快適に作業できる
Z-EALが高機能なのは間違いないが、通常モデルが格下というわけではない。ラチェットギヤは20歯で送り角は18°だが、独自のカム切替式により並外れて空転トルクが軽く、ギヤ数が多くてもフリクションも大きなハンドルよりはるかに使い勝手が良い。
ナットグリップソケット:小さなボールでしっかりホールド。落としたボルトやナットを探すイライラを解消
手が入りにくいから1/4ソケットを使う場面では、ボルトやナットに指が届かないこともある。ソケットにはめたボルトをソーッと運ぶ場面でしっかりホールドできるのがナットグリップソケット。金属スプリングと小さな玉の組み合わせは、磁石がつかないアルミや樹脂ボルトにも有効。
ショートタイプのヘックスビット:差込角が小さなシブイチだから活きる
全長25mmの超ショートタイプのヘックスビットは、L字型レンチしか入らないような狭い場所でもラチェットハンドルを使って早回しできるのが魅力。差込部分がコンパクトな1/4インチだから意義がある製品で、1/4ラチェットユーザーはぜひ持っておきたい逸品だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
プッシュスルースプリットビームトルクレンチ:作業後のゼロ点戻しが不要。反時計回りの測定も可能 角断面のトルクレンチ本体内部に内蔵された板バネは、調整ノブでトルクを設定した段階では負荷がかからず、ボルト[…]
高いポテンシャルを持ちながら肩の力を抜いて乗れる二面性で大ヒット セローが登場した1985年は、オンロードでは本格的なレーサーレプリカブームが到来する頃でした。オフロードも同様で、パンチのある2ストロ[…]
オーバーホール済みだからこそ末永く大切にケアしよう 筆者がバイク仲間のガレージへ遊びに行くと、フルレストアが仕上がったばかりのホンダCB350EXPOが、メンテリフターの上で鎮座していた。長年の友人に[…]
50ccスクーターでバイクいじりを楽しむ 女性向けやビジネス向け、スポーツモデルからハイグレードタイプまで、かつては原付免許を取得したライダーが一度は所有したことがあったのが50ccスクーターだった。[…]
旧車や絶版車のメンテナンスに最適。使い勝手の良い水性&中性タイプ 塗装やメッキで表面処理を行っても、進行していく金属のサビ。旧車や絶版車ユーザーにとって、サビは常に悩みのタネだ。 サビの上から直接ペイ[…]
最新の関連記事(コーケン)
ハンドルとソケットが一直線になる丸形ヘッドのスイベルラチェット 丸型ヘッドの中心に支点を置くことで、ハンドルを180度振れるスイベルラチェット。ハンドルと差込部を90度にすれば通常のラチェットと同様に[…]
エアーコンプレッサーを設置したら、インパクトレンチとソケットをセットで持っておきたい ガレージにコンプレッサーを置いたら、絶対欲しいインパクトレンチ。作業効率が格段に向上する。メッキ仕様が多いハンドツ[…]
新構造ロック機構でソケットとの一体感アップ。接合部の精度が秀逸なエクステンションバー ソケットレンチは、ソケット内側のディンプルに差込部のボールが入って接合される。スプリングでボールを押す一般的な差込[…]
明確な個性を持つ30種類のラチェットハンドル デザインや製品番号を変えることなく、ラチェットハンドルの要点であるギヤ数を36→72歯に倍増させたコーケンZ-EALの3/8インチシリーズがデビューしたの[…]
差込角1/2インチの12ポイントソケットで最大32mmのボルトナットに対応 ソケット差込角1/2インチのソケットレンチは、ボルトナットが大きく締め付けトルクも強い。エンジンや足まわりにはガッチリした作[…]
最新の関連記事(工具)
プッシュスルースプリットビームトルクレンチ:作業後のゼロ点戻しが不要。反時計回りの測定も可能 角断面のトルクレンチ本体内部に内蔵された板バネは、調整ノブでトルクを設定した段階では負荷がかからず、ボルト[…]
燃料コックにも涙? それはある日の出来事。バイクで走り出そうとガソリンタンクの燃料コックをオンにした時、指先に冷たいものを感じました。 何があるのかと覗き込んでみると・・・燃料コックが泣いているぅ~![…]
クリップリフター:クリップ対応の溝幅設定が細かく、傷をつけにくいクロームメッキ仕様 自動車のドアの内張やモール類のクリップをピンポイントで狙って取り外すための5本組リフター。クロームメッキ仕上げの本体[…]
メンテナンス捗るスタンド類 ちょいメンテがラクラクに:イージーリフトアップスタンド 2890円~ サイドスタンドと併用することで、リアホイールを持ち上げることができる簡易スタンド。ホイールの清掃やチェ[…]
チューブレスタイヤのビード落としは難しいよね!? タイヤレバーを使ったタイヤ交換、いわゆる手組でタイヤの脱着ができるという方でも、チューブレスタイヤとなると腰が引いてしまう、そんな方も多いのではないで[…]
人気記事ランキング(全体)
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
一定以上のスピードの車両を自動的に撮影する「オービス」 結論から言うと、基本的にバイクはオービスに撮影されても捕まらない。そもそもオービスはバイクを取り締まるつもりがない。ただし警察にもメンツがあるか[…]
第1位:JW-145 タッチパネル対応 蓄熱インナーグローブ [おたふく手袋] 2024年11月現在、インナーウェアの売れ筋1位に輝いたのは、おたふく手袋が販売する「JW-145 蓄熱インナーグローブ[…]
新色×2に加え、継続色も一部変更 ホンダは、水冷4バルブの「eSP+」エンジンを搭載するアドベンチャースタイルの軽二輪スクーター「ADV160」に、スポーティ感のある「ミレニアムレッド」と上質感のある[…]
寒い時期のツーリング 冬はライダーにとって、本当に過酷な季節です。急激に気温が下がったりしてきましたが、オートバイに乗られているみなさんは、どういった寒さ対策をしていますか。 とにかく着込む、重ね着す[…]
最新の投稿記事(全体)
今シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、新加入は木村隆之介 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2025年のレース活動概要を発表した。 […]
全日本ST1000とASB1000の両カテゴリーを制す! 開幕2連勝を飾り、常にポイントリードし最終戦を待たずにチャンピオンを決めた全日本ST1000クラスに比べ、ARRC ASB1000クラスは、ポ[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
ヤマハの最先端技術の結晶、それがYZF-R1だ 今からちょうど10年前の2014年11月。イタリアはミラノで開催されたEICMAにおいて、7代目となるヤマハのフラッグシップ“YZF-R1”が華々しくデ[…]
場所によっては恒例行事なバイクの冬眠(長期保管) 「バイクの冬眠」…雪が多い地域の皆様にとっては、冬から春にかけて毎年恒例の行事かもしれませんね。また、雪国じゃなかったとしても、諸事情により長期間バイ[…]
- 1
- 2