
オート系サンデーメカニックの強い味方「ストレート」。通販でも実店舗でも、気軽にしかもリーズナブルに必要な工具を購入できる工具メーカー兼ショップだ。今回はストレートが扱う工具ラインナップの中で、ガレージ作業が捗るアイテム6点を紹介する。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:ストレート
エアーコンプレッサー:住宅地でも安心して使える、高い静粛性と速い充填スピード
タンク容量は控えめだが、コンパクトさとお値打ちな価格が魅力で、1台目のコンプレッサーとしてサンメカに大人気。作動音がとにかく静かで充填スピードも速いので、スチール物置の中や住宅地でも気兼ねなく使用できる。オイルレス仕様につき、スプレーガンも不安なく使える。
【ストレート エアーコンプレッサー 100V1馬力24L 静音オイルレス 17-60140】幅530mm×奥行300mm×高さ520mmと小ぶりで、ハンドルの張り出しも少ないので作業台の下などに収めやすい。タイヤ空気入れ/インパクトレンチ/エアーブローなど一般メンテナンス用としての能力は十分。●ストレート会員価格:2万5040円
圧縮機は1個のモーターで2個のピストンを動かす2気筒。コンプレッサーオイルが入っていないので、本体はメンテナンスフリーだ。電源スイッチ(黒いボックス上のノブ)とレギュレーターとリリーフバルブは、いずれも目立ちやすく赤色に配色されている。オイルミストは出ないが、圧縮された空気がタンク内で結露するので、サビを防ぎ圧縮空気を汚さないため定期的にドレンコックを開けて水を抜くことが重要。
エアーインパクトレンチ:コンパクトでパワフル。エンジンや足まわりの分解に役立つインパクト
エンジンや駆動系のメンテナンスやレストアの必需品となるインパクトレンチ。コードレスタイプも人気だが、コンプレッサーがあればエアー式の方がコンパクトで安価という魅力がある。この製品は全長が短く、自動車の狭いエンジンルーム内でも取り回しやすく人気がある。
【ストレート エアーインパクトレンチ ミニ 差込角 1/2″(12.7mm)15-284】全長は145mmと、モーターを積んだコードレスタイプより明らかに短いが、ツインハンマーによって最大520Nmのトルクを発生する。正逆回転とも3段階のトルク調整が可能だが、オーバートルクを防ぐため、締め付け使用は仮締めにとどめておくことが重要。●ストレート会員価格:9480円
差込角は1/2インチで、100Nm前後で締め付けた自動車のホイールナットを緩める際のスピードは圧巻。フライホイールやドライブスプロケットナットを一発で緩めたい時にも最適。インパクトレンチに大トルクを発揮させるには、短時間に大量の空気を送り込むことが重要なので、エアーホースはできるだけ内径が太いものを使用する。
大きな目盛りで読み取りやすい、ストレートで人気のエアーゲージ
バイク/自動車ともにタイヤの空気圧チェックは基本中の基本である。そのためのエアーゲージ選びのポイントは測定範囲と精度の2点。大型車両にも対応するフルスケール1000kPa以上の製品だと、バイクで使用する300kPaの圧力が読み取りにくいことも多いので、600kPaタイプを選ぼう。
【ミシュラン エアーゲージ ユーロダイモ 70~600(KPa) WD-2014ML】ストレート独占販売品15-2014 ●ストレート会員価格:8640円
イタリアWONDER社製のミシュランブランドのユーロダイモは、日本ではストレートの独占販売品。φ79mmの大径メーターは最小目盛りが10kPaで、主として300kPa以下で使用するバイクでも読み取りやすい。チャックを差し込んで測定し、レバーを握って加圧、メーター下のリリースボタンを押すと減圧する。
コードレスインパクトレンチ:エアホースが届かない屋外で便利なバッテリー仕様のインパクト
ストレートには差込角3/8インチと1/2インチのコードレスインパクトが4モデルあり、もっともパワフルなのが600Nmの最大トルクを発生するこの機種。モーターのトルクは電圧に依存する部分があり、19.2Vのニッケル水素電池はまさに適役。エアー式より大柄になるが、ここぞという一撃で威力を発揮。
【ストレート 1/2″(12.7mm)コードレスインパクトレンチ19.2V 17-1800】●ストレート会員価格:3万2500円
トリガーのストロークによって回転数を無段階で調整できる。いきなり握り込むと想像以上の大トルクが発生するので、ソケットを通じてボルトやナットに伝わるトルクを確かめながら作業する。専用充電器が付属し、別売りでスペアバッテリー(ストレート会員価格9800円)も用意されている。
トルクレンチ:コンパクトな差込角1/4ラチェットで、低領域のトルク管理に適したプリセット式
ガレージがあれば、時間と手間のかかるエンジン整備も腰を据えて行える。シリンダーヘッドやカムシャフトホルダーなどは締め付けトルクの指定が10Nm前後のM6ボルトであることが多く、そうした作業で重宝するのが最大測定範囲25Nmのトルクレンチ。0.25Nm刻みの設定が可能で測定精度が高いのも特長。
【ストレート 1/4″(6.3mm)トルクレンチ プリセット式 5-25Nm 15-5601 】●ストレート会員価格:4980円
プッシュリリース式のラチェットヘッドは、差込角1/4インチで72歯。トルク測定は正回転(右回転)のみ。グリップ上部の黒いスリーブを引き下げながらグリップを回すクイックロック機構を採用し、素早くトルクを設定できる。5〜25Nmの測定範囲は、バイクはもちろん自転車にも適している。
ヘッドライト:手元の暗さを明るく改善。邪魔にならない薄型タイプ
両手がフリーになるヘッドライトは、LEDによってコンパクト化が進んだが、決定版とも言える製品が登場した。ハチマキのようなラバーバンドに配置されたCOB型LEDは、薄く柔軟で広範囲を照らすのが特長で、ガレージ内でもエンジン下や足まわりのメンテナンスで照明が欲しい時に、強力な味方になってくれる。
【ストレート 充電式広角照射ヘッドライト 38-937】●ストレート会員価格:2220円
バンドの正面にワイド照射用のCOB、右側にリチウムイオン電池ボックス部分にスポット照射用のXPE タイプのLEDを配置。どちらも対象物との距離や反射度合いに応じて、照度を2段階に切り替えられる。電池部分のスイッチによる手動操作とは別に、モーションセンサーによる操作も可能で、電池ボックス部分に手をかざすだけで点灯と消灯を切り替えられる。USB-Cタイプの充電ケーブルが付属するが、充電器は手持ちのACアダプターなどを使用する。額に沿って光る幅約120mmのCOBは、薄暗い場所での作業で頼りになる。
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